物語

石巻日日新聞という小さな地域新聞社が発行した「6枚の壁新聞」を知っていますか・・・?

このドラマは、東日本大震災で大きな被害を受け、大津波に呑みこまれた街に貼り出された、手書きの壁新聞を巡る一週間ほどの物語です。

――2011年3月11日。宮城県・石巻市。
濁流は、石巻にある小さな新聞社・石巻日日新聞にも襲い掛かりました。
社屋は水に浸かり、輪転機も水没、そして電力の途絶・・・
この状況で新聞など出せるはずもありませんでした。

交通機関も遮断され、携帯電話もつながらない。余震に次ぐ余震、繰り返される大津波警報。
孤立無援、完全に外界と隔絶されたこの街で、人々は情報パニックとなりました。

「何が起きた?」「家族は?」「病院は?」「学校は?」「食料は?」
かろうじて入るワンセグのテレビやラジオからは、遠い東京の様子や破壊された空港・鉄道、燃え上がる気仙沼の話が断片的に伝えられるのみ・・・

“情報”が欲しい…家族のために…
生きるために、今、ここ石巻で必要な情報が・・・

その時、新聞社のリーダー・近江社長が言いました。
「わかることだけでいい!手書きでいこう」
これに応えたのが、石巻日日新聞の記者たちだったのです。
報道部長・武内宏之、デスク・平井美智子
外処記者・秋山記者・水沼記者・横井記者・熊谷記者

こうして世界でも例を見ない手書きの壁新聞が作られる事となりました。
「こんな時に何写真撮ってんだ!」罵倒されつつ取材をした者・・・
家族の安否がわからないまま、取材をした者・・・
「希望の見える情報にしよう」自分を、人々を励まそうとした者・・・

フェルトペンで書かれたこの壁新聞は、6日間だけ発行され、
現在「ジャーナリズムの聖地」、アメリカ・ワシントンD.C.の「報道博物館」(NEWSEUM) に永久展示されています。

2011年3月11日。宮城県石巻市で実際にあった、あの日から一週間ほどの出来事を、ドキュメンタリードラマという形でお届けします。

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