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F.E.R.C Research Report - File No.0620

巨大地上絵の謎を追え!
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1998/10/18  報告 報告者:伊達 徹、吉川 美佐、和田 栄一、片山 健、桐島 夏子、松沢 明


ナスカの地上絵は、1936年6月22日、アメリカ、ロングアイランド大学歴史学部のポール・コソック教授によって発見された。彼は、灌漑事業調査のため、ペルー南部の上空を飛行していたところ、砂漠表面に描かれた巨大な図柄を発見したのである。その内容は、数mから65mにもなり、高低差のある地表でも真っ直ぐに描かれている700本もの直線。また大きさ10m〜300mにも及ぶ渦巻きや三角形などの幾何学模様。さらにはコンドルや南米ではアマゾンの奥地にしか生息していないクシグモなどの動物や人間らしきものまで描かれていた。そして、それらの地上絵の中には、高度300m以上でなければ見ることのできないものもあるのだ。

1952年の調査では、地上絵に残されていた木片を放射性炭素方法で測定して、およそ2000年前に描かれたことが分かった。そのころ栄えていたナスカ文明の特徴として・色彩が施された大量の土器・美しく色彩豊かな織物・優れた灌漑設備がある。東京芸術大学の小山清男名誉教授によると、中学校で学ぶ三角形の相似形の知識があれば、元の小さな絵を簡単に拡大することができるという。 こうした絵が描かれた目的として、次のような仮説がある。

●仮説1・宇宙へのメッセージ説
ナスカの地上絵は宇宙人の飛行船のための滑走路で、さらに、動物の渦巻きなどの模様はここが滑走路であるということを宇宙人に知らせるための目印、あるいは彼らへの何らかのメッセージではないかというもの。

●仮説2・宗教的儀式説
古代ナスカ人は作物の豊作等を祈って、直線の上を歩いたり、踊るなどの儀式をしたのではないかというもの。

●仮説3.カレンダー説
地上絵の直線は、暦の上で重要な時期の太陽の位置を正確に示している。そのため雨の少ない地域に暮らす古代ナスカ人にとって、これらの地上絵は、穀物の種を蒔く季節を把握するためのカレンダーとしての役割を果たしていたのではないか、という説である。しかし、これらの仮説はどれも信憑性に乏しいとされている。

しかし、実は、ナスカの地上絵の謎の、鍵を握るあるものが遺跡などから発見されていた。1973年、国際探検協会のジム・ウッドマン氏は、ナスカ平原の遺跡や墓から発見された大量の布に注目していた。これまでに気球らしき模様のある土器が数多く発見されていたため、気球に使われた布の可能性があったからである。布を分析したところ、なんと布の密度の高さは、軍事用パラシュート以上であることがわかった。つまり、古代ナスカ人は巨大な布で作られた気球を飛ばして、上空から巨大地上絵を見ていたのかもしれないというのである。そこで、当時の材料と技術だけを用いて気球を製作したところ、なんと高度130mまで上昇できたという。ジム・ウッドマン氏は、ナスカでは気球による葬式が行われ、地上絵はその気球に乗せられた死者に捧げる贈り物だったと考えている。死後、気球で、太陽つまり天に返された偉大な王たちへの、壮大なる贈り物。それがナスカの地上絵であるというのだ。

ナスカの地上絵の謎は、未だ残されている。


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