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F.E.R.C Research Report - File No.046

お風呂に入るとなぜ眠くなるのか?
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1999/12/19  報告 報告者:桐島 夏子、桜田 直美、小杉 良子、飯島 真智子


お風呂で入浴中に眠気に襲われるという経験はないだろうか。 東京都老人医療センターの桑島巌医師によると「入浴中に起こる眠気は 睡眠とは違い、睡眠というより失神に近い状態」であるという。 そもそも眠気とは「筋肉の緊張がほぐれ、心拍数が減少し、脳が睡眠物質 メラトニンを分泌し、人体により効率的な休息をあたえる」という現象である。 しかし、お風呂での睡眠の原因は、血圧の変化に伴う一種の意識喪失によるものと 考えられる。入浴時には血圧の急激な上昇が起こり、しばらくすると体温が上がり 過ぎないように血管が拡張し血圧が下がる。お風呂での血圧降下による脳の虚血は、 立ちくらみと同じようなメカニズムである。
 事例1、東京に住む68歳の会社員の村山さんは、ある夜7時に帰宅し、すぐに お風呂に入った。しかし、1時間たってもお風呂から出てこない村山さんを妻が不審 に思い、風呂場を覗いてみると、顔を浴槽につけたまま溺死していた。
 事例2、25歳の会社員の野村さんは、ある日、夜中4時ころに目が覚め、体の だるさをとるために起きてすぐに入浴した。翌朝、友人が尋ねてくると、野村さんは 浴槽に浮かんで死亡していた。
では、正しい入浴方法を説明しよう。
1.温度は38度〜41度でややぬるいと感じれるくらい。 42度以上は危険温度で、特に高血圧の人は気をつけたほうが良い。
2.入浴時間は15分程度とする。 入浴時間が長いほど、血圧降下は激しくなり、体温も上昇する。 すると白血球の数が減少し、免疫力が低下してしまう。
3.高血圧の人は半身浴が望ましい。 お風呂に入ると血圧がかかり(ウエストで3〜5cmも縮む)、血圧降下や 息苦しいなどの症状が起こる。半身浴によって心臓や肺への負担を少なくすることができる。
4.飲酒後には入浴しない。 アルコールは、血管拡張させ、交感神経を麻痺し、血圧降下を促進してしまう。 5.深夜・起床後2時間は入浴しない。 特に午前2時〜起床時は危険である。 入浴前と後にコップ1杯分の水分を補給すると良い。 以上の点を踏まえ、正しい入浴で事故を未然に防ぎたいものである。





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