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F.E.R.C Research Report - 身近な疑問

石油が無くなるって本当ですか?
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2000/11/26  報告 報告者:山名 研一


現代の文明には欠かすことが出来ない物質である石油。近年、石油が数十年後に無くなると言われている。石油はメタンやエタンなどの 炭化水素を主成分としてできた1000種以上の化合物の混合体で、動物や植物の死骸を原料に造られる。有機物を含む堆積岩が長い年月 をかけ、地熱の作用やバクテリアにより分解され、石油や天然ガスに変化する。この有機成因説が1830年頃から通説となっていて、 確かに石油の成分を調べると生物からしか生まれない葉緑素や血液に類似する物質が多く含まれている。しかし、この説に 基づけばその埋蔵量に限りがあるというのだ!ジャパン石油開発の野本眞介氏によると、石油専門誌などの発表で石油の寿命はあと42年 。新油田の発見や採掘技術の進歩で可採年数は伸びている。42年という数字はあくまで現在の消費量から算定した数字に過ぎず、中国 など石油をあまり使用していない国々の消費が飛躍的に増大すれば、枯渇までの期限は短くなる。
アメリカコーネル大学天文学部のトーマス・ゴールド教授は、「実は石油は生物の死骸からではなく、地球の深部に大量に蓄えられている 地球深層ガスが変化して地表まで染み出している物質である。」と語った。物質の想定量を考えると、現在の消費量ならばあと500年分 はあると思われる。約46億年前の地球誕生の時、メタンなどの多量な炭化水素物質が地球内部の奥深くに閉じ込められ、それが石油の 供給源になっている。木星や土星など太陽系惑星の大気中にはメタンが多く含まれており、隕石は多量の炭化水素物質を含んでいる。 高温・高圧(深さ100〜300キロメートル・温度1100〜2400度・3〜10万気圧)の場所では、一部の炭化水素は化学反応を起こし石油となり、 岩盤の亀裂を通って地表近くで油田となる。
1986年、スウェーデン国家電力委員会は掘削チームを結成し、ダーナラ地方のシルヤン隕石孔の掘削を開始した。3億6000万年前に巨大な 隕石衝突した場所で、地殻の深部まで裂け目が入っている可能性があり、炭化水素も湧き出しやすい。更に、マグマが冷えてできた岩盤な ため、生物の堆積物はほとんどない事がわかっているのだ。掘削から1年で地下6000mの地点で石油が発見され、通常の油田がある3000〜 5000mよりも深部に石油があることを裏付けた。この油田発見は、有機成因ではなく地球深層ガスによって石油が作られているという事実 を証明している。しかし、調査サンプルが少ないため仮説の域を出ない。石油が数十年で枯渇するか否かは、今のところ明言できない。 それは石油生成メカニズムの更なる解明にかかっているのである。





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