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F.E.R.C Research Report - File No.0845

食事制限もトレーニングもなし!
楽してやせられるという究極のダイエット法とは!?

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2001/08/05  報告 報告者:吉川 美佐、桐島 夏子、和田 栄一


アメリカ・ニューヨーク州のシュナイダー病院で、肥満傾向にある男女30人にあるメニューを3ケ月間食べ続けてもらい体重の変化を比べる実験が、マーク・ヤコブソン博士によって行われた。メニューAは低脂肪・低カロリーの一般的なダイエットメニュー。メニューBは元東京大学大学院の研究生永田孝行氏が研究したダイエットメニューで、カロリーは成人女性が普通に食べているものと同じ1日3食で合計1800キロカロリーだが、血糖値を低く保つメニュー。実験の結果、Bの血糖値を低く保つメニューを食べたグループは、Aに比べておよそ 2倍もの体重の減少が見られた。これは、血糖値を低く抑えることで、肥満を促すホルモンの分泌を抑え、結果ダイエットすることが可能になったというのだ。このダイエット法は、ホルモンの名にちなんで「低インシュリンダイエット」と呼ばれている。

インシュリンとは、すい臓から分泌されるホルモンの一つで、食後体内の血糖値が上がると分泌され、血中の糖を肝臓や筋肉へ送り込む働きを持つ。そしてその他に「人を太らせてしまう」働きも持っている。肝臓や筋肉に蓄えられる糖の量には限界がある。そのため糖が、エネルギーとして消費されるスピードを上回って、たくさん送り込まれると、肝臓や筋肉は糖を蓄えきれなくなる。すると糖が余り、血糖値が上がってインシュリンが分泌される。そのインシュリンの働きによって糖は脂肪細胞へと運ばれ、脂肪細胞が膨れ上がって、結果、太ってしまう。そこで、インシュリン自体の分泌を少なくすれば、脂肪細胞へ糖は運ばれないと考えられるのである。
さらに、インシュリンの分泌を抑えると、痩せる効果を持つグルカゴンというホルモンが分泌される。グルカゴンには脂肪細胞内の脂肪を血中に放出させる働きがあり、放出された脂肪は体全体の筋肉細胞により燃焼される。低インシュリンダイエットとは、血糖値を低く保つことにより、インシュリンの脂肪合成を阻止し、グルカゴンが脂肪燃焼を促進する方法なのである。 この時、血糖値と大きく関係しているのが、炭水化物である。炭水化物をカットするなどカロリー量を極度に減らすことは、太りやすく痩せにくい体質へと変化してしまうため、ダイエットでは厳禁である。炭水化物には血糖値が上がりやすいものと上がりにくいものがある。このとき、グリセミック・インデックス(GI値)という炭水化物が糖に変わるスピードを数値化したものを参考に、GI値の低い食品を選ぶことで、カロリー制限なしで痩せることが可能になる。

低インシュリンダイエットを24歳の主婦に実践してもらった結果、子供を産んで66キロまで太っていた彼女は、 9ケ月で17キロの減量に成功。また、20歳女性も1年間で8キロのダイエットに成功した。ポイントとして次のような点があるという。
@. 同じ穀物でも種類によりGI値が大きく異なるので注意する。
A. ジャガイモやにんじんは他の野菜と比べてGI値が非常に高く、血糖値を一気に上昇させるので食べないようにする。
B. デザートは、同カロリーを取るにも間食として食べた方が血中に溶け込む量を小分けできるので食後には取らない。
C. 繊維質の食品や牛乳、酢には炭水化物の消化を遅らせる効果がある。

いくら手軽な低インシュリンダイエットでも脂肪の取りすぎには注意が必要。例えば同じ肉であれば脂肪の少ない赤身部分を選ぶなど、極度に脂っこいものを食べないことが大切。本来、最も効果が高いのは運動と食事制限をバランス良く行うダイエット。この低インシュリンダイエットに運動を加えると、その効果はより高くなるのである。

下記の表はGI値を表している。
この表の見方は・・・
GI値が高いものは血糖値が上がりやすく、GI値が低いものは血糖値が上がりにくいことを表している。尚、カロリーの高さとGI値には全く関係がない。 このGI表は、低インシュリンダイエットを行うに当たり、非常に重要なものである。




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