ダイナミックグローブSP

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デビュー戦から世界タイトルマッチまで ボクシングは ダイナミックグローブSP

ボクシングの最新試合をお送りする「ダイナミックグローブSP」。若手選手のデビュー戦から注目の世界タイトルマッチまで、熱気あふれる試合の模様をお伝えします。

日テレジータスでは後楽園ホールの興奮そのままに、生中継を中心に放送します。

放送内容
放送日 放送時間

ダイナミックグローブSP(294)
(6/2開催)

73kg契約10回戦
竹迫司登(ワールドスポーツ)× チャイワット・ムアンポン(タイ)

ここが見どころ!

73kg契約10回戦
竹迫司登(ワールドスポーツ)× チャイワット・ムアンポン(タイ)

3月に日本ミドル級王座を獲得した竹迫司登(26=ワールドスポーツ)が、チャイワット・ムアンポン(32=タイ)を相手にノンタイトル10回戦を行う。プロデビューから8試合すべてKO勝ちという竹迫のハードパンチが炸裂しそうだ。

竹迫は龍谷大学在学中のアマチュア選手時代、12年ロンドン五輪ミドル級金メダリスト、のちにWBA世界ミドル級王者になる村田諒太(帝拳)と対戦した経験を持つ(2回RSC負け)。その試合を最後に村田がプロに転向したため、竹迫には「アマチュア時代の村田と最後に戦った男」という呼称がついてまわることになる。売り出すためにはこれも重要な売り文句ではあるが、そろそろ「竹迫司登」の名前でひとり歩きをする時期に来ている。

その竹迫は今年3月、西田光(川崎新田)の持つ日本ミドル級王座に挑み、初回TKO勝ちで戴冠を果たした。右アッパーから左ボディブローをめり込ませ、相手が前かがみになったところに右ストレートを叩き込むという繋ぎで、KO負けのないタフな西田を背中からキャンバスに叩きつけた。15年7月のプロデビュー戦から数え、8試合で戦った総ラウンド数はわずか14にすぎない。平均して2回以内でけりをつけている計算だ。左ボディブローで沈めた試合もあるが、福本祥馬(角海老宝石)戦や西田戦のように右ストレートで仕留めた試合が多い。そのパワーに、4月下旬の時点で8人いるランカーたちが恐れをなしたわけでもあるまいが、防衛戦の交渉は不調に終わった。

そこで陣営が海外から対戦相手を招くことになったわけで、もともとは過去に日本で3度戦った経験を持つ元フィリピン王者のジョエル・デラ・クルーズが予定されていた。しかし、その後、チャイワットに変更された経緯がある。

チャイワットは13年7月にプロデビューし、その年の12月までに3連勝(1KO)を収めたが、その後は実戦から遠ざかった。4年近いブランク後の昨年11月に復帰戦を行い、このときは2回KO勝ちを収めている。最新試合は今年1月のことで、中国山東省の東営(トンイン)で中国の選手に10回判定負けを喫している。これがプロ5戦で唯一の敗北だ(4勝2KO1敗)。

敗れたとはいえ前戦で10回をフルに戦っているチャイワットを軽視することは危険だが、よほどの油断がないかぎり竹迫の勝利は揺るがないものとみる。左ジャブを突きながら距離を潰し、右ストレートか左ボディブローでチャイワットをキャンバスに沈めてしまう可能性が極めて高い。

ボクシング・ライター 原 功

7月 2日(月) 21:30~0:30

ダイナミックグローブSP(295)
(7/7開催)

フライ級10回戦
中谷潤人(M.T)× デクスター・アリメンタ(フィリピン)

ここが見どころ!

フライ級10回戦
中谷潤人(M.T)× デクスター・アリメンタ(フィリピン)

3年前にプロデビューしてから15連勝(11KO)をマークしているサウスポーの強打者、中谷潤人(20=M.T)が、元WBCユース・ミニマム級王者のデクスター・アリメンタ(23=フィリピン)と対戦する。中谷はフライ級で日本2位(5月30日付)にランクされるほかWBCで5位、WBOで15位と世界王座への挑戦圏内にいる。メインでの出場ということもあり、内容のともなう勝利で存在感を示しておきたいところだ。

三重県出身の中谷はアマチュアで16戦(14勝2敗)を経験後、15年4月にミニマム級でプロデビュー。その初陣を1回KOで飾ると翌16年の新人王戦(フライ級)にエントリーし、際立った強さを見せつけながら勝ち上がった。東日本ではMVPを獲得し、全日本も制覇、併せて日本ランキング入りも果たした。勢いは止まらず、昨年8月にはユーリ阿久井政吾(倉敷守安)との無敗対決を6回TKOで制して19歳で日本ユース初代王座についた。今年1月2日に20歳の誕生日を迎えた直後の試合では、フィリピン人選手に左ボディブローを浴びせて1回KO勝ち。WBC17位までランクを上げた中谷は4月、村田諒太(帝拳)対エマヌエーレ・ブランダムラ(イタリア)の前座に出場し、大観衆の前でWBC11位のマリオ・アンドラーデ(メキシコ)に8回負傷判定勝ちを収めた。バッティングで相手が負傷して続行不能になったための判定決着だったが、80対72、80対73、79対74と明確なポイント差をつけての勝利だった。この試合では珍しく被弾するシーンもあった中谷だが、巧みなボディワークを駆使する実力者との対戦で大きく経験値を上げたはずだ。

中谷はフライ級にしては170センチと長身で、右手を前に突き出すように懐深く構えてリズムをとり、そこから機をみて左ストレートを打ち込む。その左は顔面、ボディと打ち分けが巧みだ。相手が出てくると足をつかって間合いをとり、そこから再び組み立て直して攻める冷静さも身に着けている。

一方、今回の相手のアリメンタも22歳と若く、13年6月のプロデビューから16戦13勝(9KO)3敗という好戦績を残している。こちらは身長が160センチと小柄で、両グローブを高く上げた構えで圧力をかけて距離を潰す好戦的な選手だ。基本は右構えだが、16年10月に来日して谷口将隆(ワタナベ)と戦ったときは構えを左右に変えながら最後まで食らいついたものだ。2回に左を浴びてダウンしたことが響いて2対1に割れる判定負けを喫したが、パンチ力と体力、スタミナのあるところをみせている。ちなみに谷口戦のときはIBF12位にランクされていた。谷口戦を含めフィリピン国外で4度の試合経験を持っており、16年1月にはタイでミニマム級のWBCユース王座を獲得している。このほか南アフリカ共和国(12回判定負け)、中国(10回判定負け)のリングにも上がっている。

好戦的なスタイルのアリメンタが積極的に仕掛け、中谷が足をつかいながら迎え撃つ展開が予想される。アリメンタが左右どちらの構えで戦うかという点にも注目しなければならないが、いずれにしても中谷は頭から入ってくる相手のラフな戦いに巻き込まれないよう注意する必要がありそうだ。アリメンタは距離とタイミングが合わない状態でも思い切りよく左右のパンチを振ってくるだけに被弾は最小限に抑えたい。

それでも、押したり引いたりを繰り返しながら中谷が左強打を上下に打ち分けていけば、自ずとKOチャンスが訪れるものと思われる。特にボディブローは有効かもしれない。

ボクシング・ライター 原 功

7月10日(火) 19:00~22:00
7月19日(木) 0:30~3:30
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