ついに暗雲が立ち込め始めた理想の世界。ほんの小さなきっかけは先導者の介入によって増幅され、次々と湧き出す波紋は次第に大きく、加速度的に広がっていく。しかし、その中心にいるゲルサドラ自身は、いまだ自分が全ての人々の望みを叶えているのだと信じ、屈託のない微笑みを浮かべていた。その頃、ゲルサドラとガッチャマンの元を離れ長岡へと戻ったつばさは、出迎えたゆるじいと、そして自分自身と向き合っていた。