これぞ東京スタイル?!東京産地直売所事情(第7回)

September 24, 2009 10:01 AM

 東京都世田谷区。その農地面積は23区の中で練馬に次いで第2位。今回、私たちが訪ねた世田谷区宇奈根地区では、住宅街の合間で野菜がすくすくと育っていました。よく熟れたトマト、緑の濃いきゅうり、色鮮やかなナスなどが、畑や民家の傍らに設置された小さな直売所に並んでいました。そんな野菜のほとんどが、100円という安さで買えるのです。このような直売所が、世田谷にはなんと300件もあるというのです。確かに、ある通りでは20メートル置きに直売所がありました。「ここにも!ここにも!」と散歩しているだけで楽しくなります。直売所で買い物をされたお客さんは、「毎朝直売所巡りをするのが楽しみだ。」と話してくれました。

 「23区に畑や直売所」と聞くと、なんだか意外な感じがするかもしれません。しかし、実はこれこそが都会にあった販売スタイルだというのです。
 土地を維持するにはお金がかかります。相続の度に相続税を納めなければいけません。地価が高騰した東京において、相続税を納めることは、広い土地をもった農家の方々にとって大きな負担となったといいます。ある人は宅地化の影響で、以前農地だった場所にマンションを建てたり、駐車場に変えたりして、土地の維持のために新たな収入を得ることを選びました。またある人は、土地を手放さなければなりませんでした。そうして世田谷の農地はどんどんと減っていったのです。

 通常、農家は一種類の野菜でも数多くの量を市場へ出荷します。土地が減ることによって、大量生産できなくなった世田谷の農家の人たちは、市場に出荷するのではなく、軒先で野菜を販売するようになりました。個人向けに販売する場合、一種類の野菜だけを扱っていては余ってしまいます。そこで、色々な種類の野菜を少しずつ作り販売するようになったといいます。
 東京で作られた野菜。とはいえ、代々農家を営んできた人々が作る野菜はプロの味です。また、住宅に挟まれた小さな畑では、周辺住民の健康を考慮すると、必要以上に農薬を撒くことはできません。農家の皆さんは安心・安全面にも自信があるといいます。
 都市化の影響を受けながらも細々と東京の農業を支え続ける農家の人々。今日も周辺住民の食卓に、安心・安全でおいしい野菜を届けるため、日々愛情をもって野菜を育てています。

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Comment

Ny さん

世田谷の私の家の裏も、近所にも、たくさん畑がありました。自転車でいつも直売所や無人野菜販売機を訪れていました。今は海外におりますが、あの頃が懐かしいです。季節の野菜が育つのを間近に見ることができて野菜の力強さを感じました。今考えると非常に贅沢な野菜生活を送っていたと思います。

2009年9月25日 10:42

こまわり君 さん

そうです。世田谷は畑がたくさんあり、私の通っていた
小学校の隣も、今でも畑です。結構広くて色々な野菜が
育っています。一角には小学生用の畑もあり、子供たちも
そこを借りて野菜を育てているのでしょう。

世田谷にはかつて牧場もありました。四谷軒牧場というもので、
もともとは四谷にあった牧場です。

赤堤通りだったかを車で走ってたときに、柵の向こうに乳牛がいたのでびっくりした記憶があります。

2009年9月24日 19:14

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