昨年は30代の自殺者が過去最多に

May 14, 2009 3:18 PM

きょう、自殺に関する
新しいデータが警察庁から発表されました。

どのような原因や動機で自殺したのか、
その実態が分かるデータです。
年代別に見てみると、最も多かったのは
50代で、6363人です。
次いで60代、40代となっています。
そして若い世代の30代、20代が続いているのですが、
実は今回、
この、働き盛りの30代の自殺に大きな変化がみられました。

30代の自殺者の数は今、年々、増加しています。
そして去年4850人となり、統計開始以来、最多の人数となったんです。
一方で、50代は減少傾向にあるため、
若い世代の自殺が深刻な問題となってきています。

では、なぜ30代の自殺者が増えているのでしょうか。

今回発表された
30代の自殺の原因・動機のうち、前の年と比べて
大幅に増えているものを見てみると…。

 ★「就職の失敗」→35.3%増加。
 ★「仕事の失敗」→32.1%増加。
 ★「事業不振」→29.7%増
 ★「生活苦」→25.2%増
       
…など、経済や仕事関連の原因・動機が目立っています。
こうした現状について、自殺問題に取り組む
NPO法人ライフリンクの清水康之代表は…

 「30代の人達は、就職氷河期の時に社会に出た。
  なかなか安定した職につけていない。去年9月のリーマンショック、  
  世界同時不況によって、一挙に派遣切りで解雇される人が出て、
  失業や生活苦、就職失敗などがきっかけとなって、複合的に自殺に
  追いつめられていた30代が増えていったのでは」

…と話しています。
また清水さんは、「今回発表された自殺のデータは全国規模のものだけなので、
きめ細かい自殺対策を行うために、地域レベルでのデータ公表が求められている」
とも訴えていました。