詐欺師にだまされないためには?(第4回)
May 12, 2009 5:55 PM
社会部デスクの下川です。
ブログの間隔がだいぶあいてしまったので、今回はちょっとした小話(?)を。
皆さん、「詐欺師」ってどんな人をイメージしますか?
胡散臭そうなチンピラ風情の男ですか?
先日、昔の取材メモなどを整理していたら、ある詐欺事件の被害者の方達を取材したときのメモが出てきました。何の気なしに読んでいると、こんなフレーズが。
「相手は50代くらいの普通のサラリーマン風の男で、物腰も丁寧だし、とても詐欺をするような人には見えなかったんです」
この被害者の女性は、その「普通のサラリーマン風の男」を信用して、土地の名義変更代行代金20万円あまりをだまし取られてしまったのですが、私が取材にうかがったときもまだ、その男が詐欺師だったとは信じられない様子でした。他の被害者への取材メモも同様の感想が書き連ねてありました。
そうです。勿論、見るからに怪しい詐欺師もいるにはいますが、騙す相手の心理に巧みにつけ込むためには「いかにも」ではできません。あくまでも「普通」を装い、わたしたちの想像を超えた騙し方をするものです。
ある有名な事件の男性被告が無罪になったとき、かつて捜査にたずさわっていらした名刑事に感想をうかがったところ、こんな言葉が返ってきました。
「あの男は根っからの詐欺師であるという感覚が裁判官には乏しいんですよ。裁判官は『常識人』ですから、ホシを常識ではかり、裁く。でも、犯罪者というのは常識を逸脱しているから罪を犯しても平気な顔でいられるんです。」
この裁判官が被告人に騙されたのかどうかはともかく、私たちが詐欺師に騙されないためには、まず、常識にとらわれず、警戒心を怠らないことが大事なのかもしれませんね。
下川美奈
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