ACTION 「ウェークアップ!ぷらす」5月9日放送
地方の再生~限界集落 都会から地方へ・・・
8人+犬一匹大家族の挑戦(第2回)

May 11, 2009 10:36 AM

「限界集落」という言葉がある。過疎化や少子化、働き口がないため住民流失が続き、人口の半数以上が65歳以上の高齢者となり、集落の存続が危ぶまれる地域をこう呼ぶ。過疎化が進めば集落そのものが消えていく。「国土形成計画策定のための集落の状況に関する現状把握調査」(国土交通省と総務省調べ2007年8月)によれば住民に占める65歳以上の高齢者の割合が50%を越える集落の数は全国で7878集落に上る。その中で「いずれ消滅する」集落は2643集落。「10年以内に消滅する」と予想される集落は実に423集落という数に上る。まさに日本から棚田や田舎の原風景が消えていこうとしているのだ。
そんな限界集落だが、京都府綾部市ではこの「限界集落」の解消を提案してきた。

綾部市には5つの限界集落がある。この春、兵庫県西宮市から8人の大家族と一匹の犬がその一つの集落に移り住んだ。お父さんの橋本光弘さん40歳、母・雅子さん、18歳の長男、中学生の二男、中学生の長女、小学5年の二女、幼稚園の三女、1歳の四女、そして犬のマック。住居は綾部市が国の補助などを受け改築した古民家。家賃は3万円。

集落に住む人たちは65歳以上。5世帯9人が住む。それも全員が70歳以上の高齢者だ。
しかし、この橋本家の移住で、高齢化率100%の集落の平均年齢は一気に下がり、なんと限界集落と呼ばれていたことも解消されてしまうという。

集落の住民は「高齢化率はこれで50%以下になります。40%まで下がる。ここ20年は子供の声が聞こえなかった。子供の声が聞こえて嬉しい」「歴史的なことだ」と喜ぶ。

しかし、家族は大変だ。きっかけはテレビのニュースで見て興味を持ったという。元々やりたかった田舎暮らし。生活の時間に余裕も持ちたかったと橋本さんは話す。ただ子供たちは大変だ。学校を転校し友達とも離れ、新しい生活が待っている。

小中学校まで15キロ。最寄のスーパーや病院までも30キロ近くある山奥の生活。もちろん携帯電話は「圏外」。それでも田舎暮らしを選んだ家族の奮闘振り。

限界集落を解消することは果たして出来るのか?
綾部市は今年、2軒の家を新築。積極的にアピールした結果、別の集落にも、一夫婦が移り住むことが決まったという。家族の奮闘から地方の再生の道を探る。
取材は読売テレビ報道部の木村真二郎記者。

取材ビデオを見て、私は人々の知恵と希望こそが「地方の再生」の原動力だということを強く感じた。「ウェークアップ!ぷらす」は地方を元気にする処方箋をこの一年追い続ける。地方が元気にならなければ、この日本の再生はない。

都会にモノが集中し情報があつまり、大量消費が行われる。しかし、真の文化やモノの創造は生まれているのだろうか?地方の様々な歴史や文化、営みがあってこそ、その多様化から都会も刺激され大きく育っていくのではないだろうか?

「限界集落は消え行く場所だから消えても仕方がない」という意見もある。果たしてそうなのだろうか?その地域に根ざした祭りや文化、そして、歴史は風化し消滅してしまっていいのか?文化とは多様性の中から生まれる。一度消えた土地の記憶はよみがえらない。言葉、祭り、伝説、音楽・・・・沢山の日本の宝とも言える民間伝承や文化が消えてしまった。ノスタルジーではなく、そんな大切な環境を上手に生かし、日本の原動力にしていく豊かさ。それこそが地方の再生に繋がっていくのではないだろうか。

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