介護は「対岸の問題」ではありません。(第1回)
2008年ACTIONでは「医療崩壊」をいかに食い止めるか、という問題に
NEWS ZEROとともに取り組んできました。2008年のACTION取材ノートにも記させていただきましたが、医療崩壊の問題が終わったとは思っていません。
むしろ、「今年はもっと悪くなる」という現場からの声を何度も耳にして、今年はさらに精力的に医療崩壊の問題を取り上げていかなければならないという思いを抱いております。
そのことは認識した上で、2009年のACTIONでは、社会部とともに「介護崩壊」という深刻な問題に取り組むことにしました。
介護は医療とはきわめてつながりの深く、連続しているというべき分野です。
介護制度や医療制度のお世話になる。これは生きていく中で、誰にもあり得ることです。
健康にどんなに自信がある人でも医者に一度もかかったことがないという人はいないでしょう。
その点において医療の方がより身近であり、利用する頻度も高いでしょう。
一方で、健康に自信があるという人にとっては少し「遠く」に見える介護制度ですが、
自分や自分の家族がお世話になることはないと誰が言い切れるでしょうか。
その介護制度がうまくいっていません。
介護の仕事がきつい、割に合わない、夢が持てないと敬遠されてしまい、
なり手が少ないとの悲鳴が聞こえてきます。
そこには制度のほころびという大きな問題があると思います。
しかし、制度だけの問題ではありません。
家族の介護に疲れ果て、殺傷事件に至るということが多数起きています。自殺も多発しています。
こうした事案では「あの人がなぜ」という声を聞くことがとても多いように思います。
事件に接するたびに、社会はその家庭にもっと救いの手をさしのべることはできなかったのかと考えてしまいます。
助け合いの精神、気持ちのあり方が、制度の設計とともに今問われているのではないでしょうか。
社会の高齢化は容赦なく進んでいきます。また介護の必要なケースは何もお年寄りだけではありません。
介護を「対岸の問題」と考えず、みんなで真剣に考える必要があります。
2009年のACTIONでは、まず「介護」を取り巻く厳しい現状を見つめることから始めたいと思います。
この「取材ノート」に、皆様からのご意見をいただければと思います。
Comment
匿名 さん
私は准看護婦ですが、最近床擦れの方が増えどうして?と悩んでいます。私が考えて悩んでいてもどうにもならない事ですが…、介護師も看護師も思う事は同じと思うのに…、忙しさのあまり険悪モードです。よかれと思ってした事は上司に通じない。自分が利用者の立場なら…?仕事するのが嫌になります。安くてもやりがいがあるのはまだ救われる!!認められないのは?モ。
2009年6月 6日 21:49
tonnma さん
18年前いずれ同居の母を看取る時参考になればと3級の資格をとり、
3年前亡くなった母、制度がかわり、2級の資格取得後初めて職につく、訪問介護・・そう聖人にはなれないが・・利用者の生き方から学びました。同じです。大義名分なんていらない、金銭的に考えれば
・・異論はありますが、不安をネタに介護介護の大合唱 家族の崩壊、 宗教観の影響等々、どれをとっても欲望の対価 だが現場で働く介護 者はあの世とやら信じ無の境地 あるがままを受け入れることです。 政治を替えて 無宗教法人にすることがいいなー 65歳
2009年6月 4日 19:12
将来は心中 さん
パーキンソン症候群で要介護Ⅲの夫を介護支援Ⅰの妻と精神障害の息子とで在宅介護を行っております。今度の認定で介護支援Ⅰが得られなかったら、自費でヘルパーさんを頼まなくてはなりません。もうストレスで体中が痛くて重くてどうかなりそうです。昨日も夫が座っていて突然下痢をしました。トイレまでの数メートルを移動する間にもオムツから便が洩れて床を汚しました。トイレに座らせて脱がせてみたら、もうべチャべチャで大変でした。素手で紙で拭いて古着を切った布をお湯で濡らして拭き、やっと隣の浴室でシャワーをさせました。会話は一方的で返事は首振りです。古い歌なら何故か一緒に歌います。若いケアマネや理学療法士さんとはちゃんと話をして素直に従っています。時にはついつい暴言を吐いてしまう自分です。こちらがどんなに気を配ってもそれになかなか反応してくれなかったりすると虚しくて疲れて虐待をする方の気持ちがわかるような気持ちになります。幸か不幸か息子がいてくれるのでそんな時には替わってもらったり、ちょっとしたボケた話で笑わせてくれたりして助かっています。夫を無事にあの世に送れたら、お金が無くなれば心中かそれぞれに自殺するしかないと心の中で思っています。情け無い世の中ですね!こんな日本に誰がした!!!
2009年5月12日 17:05
ななかまど さん
現在高齢の両親が特養施設にお世話になっていて、介護士の皆様のご苦労が痛いほど判り感謝しています。
麻生首相以下関係閣僚が皆「老後の介護はプロにお願いしたい」と言っている割には、介護問題への対応には冷たいのは何故か?理解に苦しむ昨今です。
介護崩壊防止には下記が必要と思います。
1、介護職への処遇改善を急げ。
今回の3%アップでは事業者の事務手数料に消えてし まう恐れあり、最低でも10%アップに追加措置を。
(厚労省は現場での実態調査で末端の手取り額を把握 すること、事業者側のデ-タだけでは信頼出来ぬ)
2、絶対的不足の公的介護施設を大量に建設するこ と。2兆円があれば建設費20億円の施設が10 00戸建設できる。
(今回政府は血税2兆円を産業再生法により民間 企業資本支援に使うとのこと、優先順位が違うと 思う)
3、家族身内による介護労働にも適性なる評価を。
ヘルパ-さんに頼むと有料になるが、家族身内で は当たり前として査定はゼロが現状である。
家族意識、構成も変わってきているので、何時ま でも「善意や慈善行為に甘える」のではなく、そ れなりの労働評価をする仕組みが急務である。
これにより在宅介護への支援にもなると思う。
2009年4月23日 10:23
ちゃむ さん
私は離島の特別養護老人ホームで働く介護福祉士です。医療が崩壊しかかっているのはよくテレビで特集を組んで放映されていますが介護の現場はすでに崩壊しています。私の職場は島で唯一の特養ですが、今は離職が続き18時間の夜勤が1ヶ月に6回ある状態です。その他にサービス残業は当たり前。その他にも休み返上で職場にいるなんて当たり前の事なのです。まだ研修や勉強会等は自分のスキルアップの為になるのだからと頑張って出ていますが、日常業務は人出が足りず利用者の方とまともにコミュニケーションを取る時間もままなりません。あまりに忙しそうにしている職員を見て、利用者の方達に声をかけずらいと言われた事もあるのです。離職者が続いている事が原因ですが、何故離職してしまうのか…介護保険制度が始まり措置時代とは違って利用者は介護度が高い方から順に入所されます。それは職員の利用者に対するサービスの量(介護の量)が増えるとゆうことなのです。重度者が増え続けご自身で出来ることが少なくなってしまった方が殆どな訳ですから職員の仕事は増え続け、体の負担も増え続けるのは当然です。それでも介護職員の規定人数には達している為、国や自治体からの補助は期待できないのです。この職員の規定人数自体が間違っているんです。そして介護福祉士とゆう専門職に対する価値がこの国は低すぎるんです。認知症の方の中には関わろとすると殴る、蹴る、噛み付く、つねる等の行為をする人たちも沢山居ます。それでも笑顔見せてサービスを提供していかなければいけません。このような専門職に対して世の中があまりに冷たくありませんか?介護の現場で働く人達の待遇を上げない限り崩壊はとまりません。この国が今一番最初にやらなければいけない事は、命の現場を真っ先に救う事なのです。
2009年3月 8日 23:54
ハル さん
私も介護の世界にいる人間の1人ですが、現実問題、こんなに最悪な状況になっているのにも関わらず政府どころか市議会議員までも、この問題を後回しにしているそうです。
私は、施設ではなく在宅介護のヘルパーとして働いていますが、実際問題、病院や施設で過ごした方が良いような方々を在宅でお世話している、ご家族を目の当たりにすると胸が痛みます。
確かに「医療問題」や「年金問題」等、様々な問題がありますが「介護の実情」にも目を向けて欲しいです。
このままの状況が続けば、本当に介護の現場も崩壊してしまいます。
2009年2月27日 20:58
さえこ さん
昨年の医療崩壊も興味深く拝見させて頂きました。今回、メディアが介護について取り上げてくれた事をとても有り難く思います。ここ2〜3年くらいに、高齢者の孤独死や介護に疲れての殺人事件等が、ニュースや新聞に載る事が増えてきたように思います。しかし、医療と比べて関心が薄いのでしょうか。なかなか内情等までは伝わらなかったように感じておりました。若い人には介護は遠い先の話しの様に映るでしょう。しかし、両親がある日突然認知症と診断されたらどうしますか?どんな人にも身近な問題だと関心を持ってもらいたいです。制度を見直すのもしかりですが、介護に携わっていない方々に興味を持ってもらう事が一番だと思うのです。そのためにはメディアにも今回のような働きかけを続けてほしいのです。私は、介護施設で働いています。肉体的にも精神的にも金銭的にも過酷な現場だと思います。最近は介護をサービス業だとおっしゃる方が増えました。しかし、本当にそうでしょうか?サービスを提供し報酬をいただく。サービスに見合った報酬でしょうか?一度、介護の現場を見て下さい。お偉いさん方、現場の声をもっと聞いて下さい。そうしていれば、介護保険制度もこんなに短期間でギリギリの状態にはならなかったのでは?介護に携わっている方も声をあげなければいけないと思います。介護サービスを利用されている方も思う事を発信して下さい。老いても自分らしさを失わずにいられる、素晴らしい人生を送れるように。メディアを扱う皆様、介護保険制度の現状をしっかり伝えて下さい。
2009年2月23日 01:52
さくら さん
私は介護の仕事を始めて10年目になります。介護福祉士と介護支援専門員の資格を持っています。ずっと現場を見てきましたが、現場のスタッフは段々大変になるばかりです。一般の方々は介護は誰でも出来る仕事だと思っているようですが、大変な間違いだと思います。命を預かる仕事ですし、一人の人間の人生を左右しかねない仕事です。それなのに、介護報酬が下げられ施設は人手不足なのに雇えない、きつい・汚い・安い給料だから若い人も就職しない、現状で頑張っている人が無理無理に仕事をして身体を壊して辞めていく・・。ずっとこの繰り返しです。施設にはナースの数も足りていないので、ナースではないのに看護的な仕事も背負わなければいけません。連携病院の理解がないところは、高熱の入居者さんを外来にお連れすると、これぐらいも看れないの?と説教が始まります。それでも多くのケアスタッフが毎日、笑顔で対応しているのです。認知症なのか精神的疾患なのかも解らない患者さんから、打たれたりつねられたりしながらオムツ交換したりお風呂に入れたりするのです。
介護保険制度は根本から見直すべきだと思います。そうしなければ、超高齢化社会をどうしよう、ではなく来年どうなるか解りません。現場からスタッフが消える日が近づいていると思います。
2009年2月20日 12:01
転職組 さん
派遣切りの方で書き込みしていたさい、この記事に気付いたため書き込ませて頂きます。
私は、以前に半導体関連の企業でSE(システムエンジニア)をしておりました。しかし自らの将来性をこの業界で感じられず、転職し介護へ、またそこから看護への道へ進みました。これは、自ら困っている人を助けようと思った訳ではなく、完全に紹介を受けたことで進んだ道でした。
SEになりたいと思った人種です。対人関係が得意なわけがありません(笑)SE時代には先輩に声が小さいだの、笑顔が硬いだの言われてきたものです。この介護・看護の道に進んで大丈夫かなとも思いましたが、どうしてこうして、大きな声が出る人間になってしまいました。
元々、そういった要素を持っている人だったのでは?と思う方も居るかもしれません。しかし、私は昔で言うお宅系ですよ。よくサバイバルゲームしてましたし、ゲームや漫画はえらい好きです。アニメは今でも大好きです。最近のお気に入りはグ○ンラ○ンですかね。そんな人でも介護・看護はできます。
介護での初めての給料は、手取りで13万円くらいでしたかね。これは夜勤無しの日勤だけの給料です。この時の年齢は30歳でした。13万という額は安いと思うでしょう。でも私は正直にこんなに貰えるのかと思いました。なぜならSEで新入職の時は、残業なしだと手取り9万円でしたから。時間に関して同条件で4万円プラスははっきり言ってオイシイと思いました。夜勤なんぞやったら20万円くらい貰えますからね。SE時代はサービス込みの残業100時間以上もやって、16万円くらいの時もありましたから。無資格の介護職でここまで貰えるのは、凄いと思ったこともありました。ただし一般の方の平均を考えると、きつい仕事の割りには合わないとは思います。
ここまで聞くと、じゃあ何で退職者が多いの?と質問したくなるでしょう。私も正直そう思います。ただ責任という点においては、半端ではありません。人の命を扱う訳ですから。また私みたいに30歳そこそこの人間に、これから人生を経験して自身というものを形成していく若造に対し、それこそ、偉大な母親・父親みたいな要求を求められることがあります。オムツ交換や体位変換、食事や清潔ケアなどより、コミュニケーションなどの対人関係より、ここら辺りの精神的負担の方が大きいのではと思います。 「介護、看護を目指す者は聖人になりなさい」と求められる事が、多かれ少なかれある訳です。これを自身を捨ててまで、受け入れられる人がそれ程多くいるとは思いません。
つまり介護などで人材を充実させるには、沢山の聖人を見つけるか、金銭なども含む付加価値が大きな業種にしていくしか無いのかなと思います。私は正直に現状の介護制度の中で、介護職に対して付加価値が見つけられません。看護師の道に進んだのは、同じ命を扱う仕事でもまだ付加価値が感じられたからです。まあこれは、私が看護師に進んだ考えの五分の一程度ですが。
つまり制度を見直しただけでは駄目でしょう。一般の人間、特にこれから人間として発達していく段階にある若者が、聖人なみに変えられるだけの付加価値をこの職種に見出せるようにしなくては、大きな人材確保には繋がらないと思います。結局のところ少数精鋭の業務になってしまうでしょう。
2009年2月 3日 23:44
さくパパ さん
私は、介護施設でケアマネ(介護支援専門員)として働いています。
今度の4月の介護保険の改正で、職員の給料が上がるとは思いません。
一人2万上がると間違った報道で、現場の職員は大喜びしていましたが、実際は2~3千円上がればいいほうでしょう。
私の施設も人手が足りず、募集をかけるのですが応募があるのは高齢な人ばかりで、若い子の求人はまったくありません。職員の平均年齢も年々上がってきています。派遣で切られる人がいるなら介護の道に来いと言いたい。住所がないなど言い訳してないで、違った道に飛び込めばいいと思います。寮完備のところもいっぱいあります。実際にコメンテータの人で、一ヶ月福祉施設で働ける人はいないと思います。給料も安いし、きつい、汚い。実際の現場でおむつ交換が出来ますか?しかも家族でない他人の汚物を。現場の職員さんは笑って当たり前のように交換をするんですよ。残業も多く、21歳のときの初任給は14万5千ですよ。出来ますか?介護が崩壊しますよ。フィリピンやインドネシアから人材を確保してもまったく解決になってません。外国の方は、一生懸命働いてくれると思います。私の施設にも外国の方がいますが、日本人より一生懸命働いていますし、誰よりも優しい。お年寄りの方からも人気があります。外国の人だから駄目といっているのではないのです。人が足りないから外国から呼んでくる考えが間違っているのです。汚い・きつい・危険・給料安いのを外国の人に頼っては、派遣の人たちの職を取るのと一緒だと思います。又、若者がどんどん駄目になると思います。嫌な仕事はしない。楽な仕事を探す。間違ってませんか?
お願いです。自分に誇れる仕事をしてください。
昔描いた夢を現実に職とする人などごく一握りです。たいていの人は、妥協や我慢をしながら家族の為に働いているのです。
頑張って色々な仕事にチャレンジしてください。もっと多くの人とコミュニケーションを図っていきましょう。
2009年2月 2日 11:50
セツコ さん
私は神奈川県在住54才別け合って独り身です。今放送されている派遣切りに付いてですが、私も派遣登録をしていたことが有りますが、年齢的に派遣先はほぼ無く収入は下がりましたがアルバイトを選びました。収入の良い派遣を選んで働いていた人達の為になぜ私達が一生懸命納めている税金で面倒を看なくてはならないのでしょうか?今の私の年収は150万を切って居るのですよ!月に30万も40万も収入が有ったのに何故蓄えておかなかったのでしょうか?私はギリギリまで生活保護の申請は出来ないです。
2009年2月 1日 14:53
北の小児科医 さん
昨年も医療問題など興味深くみせてもらいました。今回は介護の問題とのことですが、結論は医療のときと同じでしょう。予算を増やそうと提言して終わるのが見えています。
残念ながら、道路は作るけれど医療費は増やさずという政府の方針は何も変わっていません。介護も提言をだしても結局予算はふえませんでした・・で終わりそうですね。
選挙の争点が、たかが2兆円の使い道だとか、漢字がよめるかどうかとか、そういうちっぽけなことにならないといいですね。郵便局を民間にするかどうかよりはましな争点かもしれないですけど・・・
2009年1月25日 18:03

