どの子も安心して毎日が過ごせる社会に・・・(第1回)

February 27, 2009 11:00 AM

 今回、アクションのテーマの一つに「子どもの未来を守れ」を掲げました。
どの人間も、せめて子ども時代は、笑顔で希望をもって毎日を過ごせる日本、
いえ地球にしたいという願いで1年間、取材、放送をしていきたいと思っています。

 私は、10年ほど前のバンコク特派員時代、内戦が続くカンボジアや
軍事独裁政権のビルマ(ミャンマー)を何度か取材し、
人間は、生まれる場所と時代を選べないという点のみ平等だが、
生まれ出た後は、何と不平等かと痛感しました。
 一度、戦乱、貧困、難民キャンプの中などで生まれた子どもたちは、
個人の努力だけで状況を変えるのが非常に難しく、将来の夢や希望が
抱きにくいことを目のあたりにしました。

 そして、今、この日本でも、
先日は、生まれたばかりの赤ちゃんが、自転車のかごに捨てられて亡くなりましたし、
児童虐待、経済的理由での退学、保育所に入れない待機児童増加、そして、
国際調査でも指摘される読解力不足などの「学力問題」、
4月から移行措置が始まる新しい学習指導要領、
外国籍の子どもの教育など、課題が山積しています。
 これらの現場に行って実情を取材し、当事者である子どもたちや保護者の声も
聞きながら、改善策を考えていきたいと思います。

 今、特に経済的困窮など家庭の事情が子どもに影響している例として
不登校の問題を調べています。
 学校の教員や福祉分野で働く人から
「子ども本人は元気なのに、家庭が’崩壊’していて、勉強どころではなく
結果として学校にこれなくなるケースが増えている。」と聞いたからです。
 実際に、ある学校を1日取材しただけでも、
保護者の失業、離婚、再婚、病気などで、子どもをある意味で振り回してしまい、
子どもが不登校になっていると見られる例に4件出会いました。
 保護者が朝、起きない、お金がなく水道もとめられている、失業と転居を繰り返す、
病気で子どもの世話ができず、子どもは何日もお風呂に入れない・・・などの事情です。
 子どもは、一人では、生きていけません。
 親の物心両面のサポートがないと、朝起きて、ご飯を食べて、学校に行き、
勉強や遊びをするという基本的な生活ができなくなるのです。
 学校に来れない彼らは、「本当は友達と遊びたい」「進学したい」「学校に行きたい」と
心情を吐露します。
 この子どもたちのやる気や希望を支える仕組みを、今後、放送できればと思っています。

 去年夏以降の経済危機で、影響を受ける子どもたちの増加が心配です。
「暮らしは昔の方が大変だった」「子どもの甘えだ」というご意見もあると思いますが、
「以前いた世話好きのご近所さん、親戚、学級のリーダーが減り、皆、他人のことは無関心、
家庭や個人が孤立しやすい状況になっているのではないか」という指摘もあり、
不登校ひとつとっても、背景には社会全体の変化があるようです。

 今後、子どもをめぐる取材を続け、
悲しいテーマばかりでなく、前向きな話題もお届けする予定です。
 どの子どもも、安心して1日を終え、元気に朝を迎えられる社会に
するにはどうすればよいのか、視聴者の皆さんにもお知恵をいただきながら、
考えていきたいと思っています。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

庭野めぐみ

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