村山アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。  この番組は、日本テレビの番組に対する皆様の御意見御批評に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。
 
   山王丸アナ・村山アナ
山王丸アナ: 今朝は、第345回番組審議会のご報告をさせて頂きます。
今、法律化が検討されている『メディア規制に関する諸問題』について、意見が交わされました。

村山アナ: 国会では今、一部の政党がメディアの規制を可能にする3つの法律の提出を検討しています。
『個人情報保護基本法』と、
『人権救済機関の設置』それに
『青少年社会環境対策基本法』の3つです。

山王丸アナ: 中でも『青少年対策基本法』は、青少年に有害な情報やサービスが含まれていると見られた場合、総理大臣や、都道府県知事が認定し、情報やサービスを提供する事業者に指導や勧告を行ない、従わない場合は、事業社名を公表するというものです。
この法案について法律の専門家などは、報道・表現の自由を侵害する恐れがあると、指摘しています。

村山アナ: それでは、第345回番組審議会の模様をご覧下さい。


A: 今までにも大きな事件や、もっと酷い事件がいくらでもあったわけです。ただ戦時中であるということのために、それが抑えられていたり、或いはそちらの方に振り向く目が極めて少なかったという違いがあったに過ぎないのではなかろうかという気がするわけです。
したがって、テレビなどマスコミによってこのようないじめ問題が続発するとか学級崩壊が出てくるとか、そういったようなことは、おそらく全く関係ないのであって、むしろそれは家庭内の躾けの問題、或いは学校における先生の無気力さによる所がむしろ大きいのではないかという感じは持っております。

B: 犯罪のほとんどの主要は怨恨、恨みから人を殺すとか傷つけるとか、或いは物取りで利益のために人を傷つけるというようなものが多かったのだけれども、無償の犯罪というのが生まれてきたわけです。その無償の殺人というのは、実は無償ではなくて褒賞があったわけです。それはマスコミでうんと騒がれる、騒がれて自分の存在感を感じるという褒賞が実はあったわけです。そういうふうに私は考えます。
だから、ちょっとそういう点で反省する所というのが、あまりセンセーショナルに報道するのは少し慎むなり、自主規制するなり、何かやはり考えねばならないところがあるのではないかと思います。

C: 新聞等にも一部報道され、問題点が取り上げられてはいますが、非常にこの問題の法律的な側面と言いますか、そういうことがそもそも憲法の基本的人権の保障の中で許されるのかというようなことについての真っ正面をきった真面目な議論というのは非常に少ないと思います。
今日、会社の緊急アピールを拝見しますと、社長がメディアに対する20世紀最大の問題提起という歴史的認識を持っているというふうにおっしゃっておられて、私も全くそうだと思いますが、それにしてはメディアの一致した対応が非常に弱い、それからメディアの周辺に本来いる、これまでにもいた学者達から、こういう動きに対する批判的な議論、或いは擁護的な議論というのは、ほとんど起こってきていない。
これは私は非常に深刻な問題だなというふうに思います。

D: まずメジャーなものであるということを作る側が常に忘れてはいけないということがあると思います。そのメジャーなテレビが、何が一番大事かと言うと、やはり視聴率であって、企業が金儲けのためにということになってしまうわけで、それは民放である以上は致し方のないことですが、やはり売れればいいという考え方はあるわけですけれども、そこの兼ね合いと言いますか、妥協と言いますか、そういうものでいかに良心を養って頂くかというのが大事なような気がするのですが、私はそう思います。

E: 私どもも本当に凶悪な犯罪だなと、こう思って神戸の事件だとか、バスジャックなどを見てましたから。あれをもってやはり今どき、青少年の殺人事件が非常に増えてきたかなと、こういう気持ちを一般の方が持っておられる。ですから、こういうものも含めてだんだん殺人事件が少なくなっているというデータもあるわけですから、こういうのも含めて全て網羅したもので、アンケートをおつくりになって、その上でしかるべき政府と報道規制というものの与える影響がどういうものになるのかという、やはり資料提出から始まって議論をするということが大事かなと思います。

社側: 『放送と青少年に関する委員会』というのがございますが、今年度から4年間程度かけまして本格的な調査をすることにしています。
メディアが犯罪にというか青少年に影響があることは間違いないのですが、その内容がどういうものであるのか、検証が可能な形で因果関係があるということは、世界中どこにもまだそういう研究はないと思うのですが、いずれにしましてもメディアと青少年との関係に関しまして、我々のサイドで責任あるデータを収集しようということで、『放送と青少年に関する委員会』が大規模な調査をするということになっております。

F: テレビが一緒になって同調してはいけないと、テレビに自分が出て報道されることを期待している連中に乗るような形で、テレビもそれに同調してはいけない、僕は本当にそうだと思います。
それは、よく正に凶悪犯罪のニュースではなくて番組が出る時、ナレーターの音調、言葉遣いが途端に劇的になるんです。淡々とクールなアナウンサー調ではないです。それから、テロップのところも赤が入ってみたり、斜めになってみたり非常に同調している。同調というよりもむしろ増幅してます。
その点で非常に具体的につまらないようなことで、我々も反省すべきところがあるように思います。

G: テレビがいろいろな影響を及ぼしているということで、すごく批判を受けるような昨今ですが、例えばテレビに表現的な規制をしたということで、不安は解消されるのか、ある意味いろいろなことが解決できるのかというふうに考えると、例えばテレビの表現の自由を規制してしまったとしても、今、インターネットというものが普及しているので、テレビ以外のところからもっともっと細かい情報が、いいことも悪いことも、この先何年もすればする程いっぱい入ってくるということになってくると思うので、テレビのことに規制をするということだけではなくて、もっと外の世界に目を向けて何を悪い、何をいいというふうに判断していくことが重要かということをもっと考え直していかなくてはいけないのではないかと思いました。

H: 今の子供たちと接触していて一番考えるのは、批判的にものを見るとか眉唾で物を見るとか、これがないんですね。大きな言い方をすると、1つのメディアリテラシーと言うのでしょうか、それも今番組をおつくりになって実際にテレビというのはこういうものですよ、という裏を知らせることもおやりになっている。だけれどもそれは、どこかで何かきちんとした見識というかマスコミが流すものは確かにいろいろなものがあるわけで、ですから、そういうものを流して、そして温室育ちの子供を育てるのではなくて、そういうものを見ながら、そこに自分の何かアイデンティティを確立していけるような、社会の仕組みとか何かをつくっていくのが一番いいかなと思っております。

村山アナ: 審議会では、これらの意見を受けた形で、日本テレビの氏家社長が現状に対して見解を述べました。
この中で、報道や表現の内容はメディアの媒体、つまりテレビやラジオ・新聞によって違いが出る。しかも同じ媒体の中でも伝え方やコメントの仕方で、内容に違いがある。

山王丸アナ: しかし、言論の自由は認められるべきであって、政府が自分達にとって都合の悪い表現や報道を規制しようという動きを認めれば、それはやがて言論全体の規制につながる恐れがある。
一方、メディアの側にもこうした問題に対処する為の横のつながりがない事も事実で、民間放送連盟の会長として、各放送機関とも話し合って行きたいと語りました。

村山アナ: 委員の方々から、忌憚のない意見が出され番組審議会は終了しました。

山王丸アナ: この『メディア規制』に関して、先月末に公開シンポジウムが行われました。
テーマは『番組制作者に何が問われているか』。
このシンポジウムは、放送番組向上協議会とNHK、日本民間放送連盟が開いたものです。
テレビが青少年に与える影響について、また番組制作者の自覚やテレビ局の責任について教育評論家や、現場の番組制作者がシンポジウムに参加した視聴者と様々な意見を交わしました。

村山アナ: 今朝は第345回番組審議会と公開シンポジウムの報告をさせて頂きました。
それでは最後にお知らせです。


お知らせ:

『放送番組の制作では、個人の名誉やプライバシーなど人権に対して細心の注意を払う必要があります。でも、万一貴方の人権を侵害してしまったらBRO。BROは放送による人権侵害を救済する機関です。あなたとテレビがもっといい関係になる為に。』

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
     03-5212-7333

『放送と青少年に関する委員会では、より良い放送の為にあなたの御意見をお待ちしています。電話、FAX、郵便、Eメールでも受け付けています。』

    「放送と青少年に関する委員会」
     〒102-0094 千代田区放送会館内
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     http://homepage2.nifty.com/kojokyo/


山王丸アナ:

番組では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、0570-040-040
     ファックス番号は、03-5275-4505
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

村山アナ: それではまた、来週にお目にかかりましょう。




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