村山アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。  この番組は、日本テレビの番組に対する皆様のご意見・ご批評に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。

 
山王丸アナ ・ 村山アナ 

山王丸アナ: 今朝は、「第348回番組審議会」の模様をご報告させて戴きます。
今回は、この番組の合評です。

村山アナ: 『NNNドキュメント』は、30年以上に渡って日曜日の深夜に放送されている、報道ドキュメントです。その時々の関心事や社会問題、政治問題を捉え、これまで大きな波紋を投げかけてきました。
公害の原点「水俣病」や「ベトナム戦争」、更に「エイズ」や「ダイオキシン汚染」など、そのテーマは多岐に渡っています。

山王丸アナ: 今回、合評の対象となったのは5月13日に放送された、「コイズミイズム ニッポンは変わるか」
大方の予想を覆して、自民党の総裁に選出され、総理大臣となった小泉純一郎氏に密着。総裁選を通して、彼の人となりを追求。国民が何を選択し、何を期待しているかを描きました。

村山アナ: まさにタイムリーなドキュメントでした。
それでは、合評の模様をご覧下さい。


A: ドキュメンタリーとはこんなものではないかという、私自身のイメージに比べて、フットワークの軽い印象が最初からあって、夜中でも胃にもたれないのが始まったと思って、ちょっと安心しました。
普通のドキュメンタリー番組が、わりとテーマが重かったりすると、広辞苑並みの重たさみたいになるのに比べて、何か映画館で配っているペーパーマガジンとか、そんな印象を最終的には受けました。
特にこの番組の場合は、カメラの効果が強いと思うのですが、見る側と撮る側と撮らせまいとする側の緊張がすごく面白くて、のめり込めた。そういう意味で、普通の「あなた達はこういう事を知らなかったでしょうけれども、どうぞ知って下さい」というふうに見せられるのとは違った深い入り込み方があって楽しかった。

B: 深夜に多くの人が見るとは言っても、深夜帯でやってるのがすごく勿体無い感じがして、深夜に再放送をやってるというなら分かるので、再放送をやって頂きたいと思いますが、もっと多くの人が普通に見ることが出来る時間帯に、こういう力作の番組は流すべきではないかと思いました。
政治学の立場から見ても、もうちょっと長く細かくやってもらったらいいのにと、深夜番組でやるのなら2時間ぐらいこれをずっと流し続けてくれたら、とてもいいのにと思いまして、30分というのは深夜ではないだろうと、早く終わり過ぎて不満に思ったくらいですが。
とても意味のあるドキュメンタリーになってると思いまして、言葉で言うよりもずっとカメラに語らせるという、その手法に何か脱帽する思いがいたしまして、私としてはとにかくこういう線をもっともっと拡充して頂きたいというのが希望です。

C: この番組を一番最初に撮り始めた時に、当然落ちると思って動き出したのだろうと思うんです。つまり総理大臣になるから映せと言って映したものではないだろうと思うんです。つまりこれだけ一生懸命頑張ったのだけれども、結局、散っちゃったんだということで撮り始めたのが、何か、銅か何かをずっと掘って行ったら、金鉱脈に当ったというようなことだったのだろうと思うんです。
しかし、非常によく映してあって、ただ結果としてこれが首相になりましたので、これはぜひ、再放送して頂ければと思います。
非常に大変な力作だと思います。ご苦労様でした。

D: この番組に関してですが、実はそうやってずっと長く見てきたものにとっては正直少し物足りなかったです。まず、これは最初に見た時に、オンタイムで珍しく私は見てましたけれども、既に小泉さんが首相になって、国会でしゃべったりしてさんざん出ていた後ですかね、もうそういうものをテレビで見ておりましたので、ちょっと古い感じが実はしてしまったんです。ただ、それもこれも、今彼が首相になってしまって、政治の持っている意味とまで言っていいのかどうか分かりませんが、何か政治の世界が違うことになってしまっている今、という時点から見た時には、「コイズミイズム」というタイトルを付けられてるのですが、それでは「コイズミイズム」とは何であるのかという、その答の部分がやはりこのドキュメンタリーからは、もう一つ物足りなかったんです。 

E: 今日の番組ですが、皆さんがおっしゃっているのは大変甘いと思いますね。つまり30年間、牛山さんの時から本当に、非常に取材の苦労もそうだし、あの頃はほとんどベトナム戦争のは初めてでしたから、ベトナム戦争というのはなんなのかという問題意識を強烈に彼は持って、たくさん勉強をして、僕らとも何日も徹夜で議論して、そしてこの番組を作る基本的な視点、表現、スタイルというのを考えた上で作ったんです。
だから、ドキュメントというのはとても難しいのです。現場に行って、目を開けて、あるいはカメラのシャッターを押せば現実が映ると思ったらそんなことはないです。力作とおっしゃった方もありましたが、ちょっとまだあれでは、力を出し切ってないと思います。もっと頭がねじれるくらいに考えないといけないと思います。

F: 普段テレビをわりと見るチャンスのある方にとっては、かなり小泉総理の姿を見ておりますので、若干内容的には普段のここのドキュメントの番組よりも、ちょっと知ってるような気がすることが多かったような気がします。そういった意味で、どちらかと言うといつもより若干内容的に重複しているような、画像はそれこそ新しいものが多分たくさん使われていたと思いますけれども、何となく知っているような気がするような内容という感覚で見させて頂きました。
ドキュメンタリーというのは、特に良質のものはいわゆる親が子供に見せたいと思うジャンルの一つなんです。そうしますと、逆に30分というコンパクトなドキュメンタリーというのは、その取っ掛かりになり易いのではないかというふうに考えました。

G: 見終わった後の印象は、30分間でよく作ったなというのがまず印象でした。それと同時に、なぜ30分にしてしまったのかというのを感じたということです。
今回の番組は、見た後に思った30分でよく作ったというよりも、30分にしてしまったことが非常に惜しいなと、せっかくあそこまで終えたのだから、今言ったような部分をもう少し全部入れたら非常に満足したものになったのではないかという事を感じました。テレビの場合は、せっかく追いかけてもカットして時間で区切られてしまうということがありますけれども、是非こういうものに関しては、30分という時間に限らず、先程2時間という声も出ましたけれども、そのぐらい日本の政治というのが変わる番組なので、時間を延ばしてやってもいいのではないかと思いました。

H: 私はビデオで見させて頂きました。それで実は2度見ました。一度見終わった時には、このドキュメンタリーは「コイズミイズム・日本は変わるか」という、非常に意欲的な題名なのですけれども、これは何を言おうとしているのかな、何を伝えようとしているのかというのが、今ひとつよく分からなかった。インパクトが薄かったという感じです。
一体、小泉氏は何を考えて何をやろうとしているのか、反対側は何をやろうとしているのか、何を言おうとしているのかということが、全然出てこないものですから、視聴者も非常に表面的な印象に流されてしまうという事だろうと思うんです。言葉の欠如といいますか、それがないことが非常に印象に残りました。

I: 私も見終わって、本当に時間が経つのが早いという印象を受けて、非常に面白く見た訳ですけれども、確かに扱い方はドラマチックと言いましょうか、ドラマ的な印象でした。
私もやはり30分程度ではちょっともったいなさ過ぎたなと、もう少し時間を取ってもよかったのではないかという感じがしました。特に小泉さんが派閥を相手にせず、自民党を相手にせずに国民に向けて演説している、そしてあのスタイル、そしてあの話し方を見まして、ああいう熱の入ったような喋り方というものは、やっぱり国民に非常に受けるという事が世の東西を問わず同じだなというふうに思いました。いずれにしましても、国民一般が小泉政権に賭ける期待というものがいかに大きいかという事が分かる訳でして、もし小泉さんが何か新しいことをやって、日本が若干でも変わることがあるならば、この番組というものは非常に貴重な番組になると、永久に保存すべき番組になるのではないかという感じがいたしました。


村山アナ: このように、委員の皆さんから様々な意見が出されました。
これを受けて、日本テレビの番組担当者から次のような趣旨の発言がありました。

山王丸アナ: 「『小泉政権とは何か・何をしようといるのか』その突っ込みが物足りないとのご指導ですが、それはその通りと思います。
この番組を作った時点では、実際、小泉さんがどんな政権を作ろうとしているのか、また何をしようとしているのかは私たちにも分かりませんでした。多分、ご本人にも分からなかったと思います。その点は今後の取材の課題にすべきものかと思います。」

村山アナ: 「また、今回の狙いは、政治の変わり目にあって、突如脚光を浴びた小泉純一郎という政治家を通して、その変わり目をタイムリーに捉えることでした。
価値観が多様化している今、一つの方向だけで政治や現実を捉えることは難しいのですが、小泉政権について、また国民の選択については、別のドキュメントをと考えています。」
・・・と発言がありました。


『NNNドキュメント』は、皆様のご意見・ご批判を戴きながら、今後も真摯な番組作りをして参りたいと思います。

今朝は、第348回番組審議会模様をご報告致しました。
それでは最後にお知らせです。

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山王丸アナ:

番組では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
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     皆様からの御意見をお待ちしております。


村山アナ: それではまた、来週にお目にかかりましょう。




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