村山アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。  この番組は、日本テレビの番組に対する皆様のご意見・ご批評に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。

 
山王丸アナ・村山アナ

山王丸アナ: 今朝は、第352回日本テレビ放送番組審議会の報告をさせて頂きます。

村山アナ:  今回は、9月11日にアメリカで起きた「同時多発テロ報道」について、委員の方々が意見を述べ合いました。


第352回日本テレビ番組審議会
ナレーション:  審議会では、まず始めに、日本テレビ側から、事件当日、世界貿易センタービルにハイジャックされた航空機が突入するシーンや、ビルが崩壊する瞬間の映像が紹介されました。その上で、これらの映像は、余りに衝撃的な為、現在、局としては、使用していない事などの説明がありました。


村山アナ: それでは、第352回番組審議会の報告をさせて頂きます。


A:  ビルの崩壊する今のような映像は、アメリカでやはり子供が何度も見ることによる精神的なダメージ、あとそれ以上に亡くなった5千人以上を超える方々の遺族、それは自分の家族が死ぬ瞬間を見ているのと等しい訳ですから、それがもうチャンネルをひねる度に、最初の一週間ぐらいアメリカではずっと、やはり報道されていて、その問題が指摘されるや否や、直ちに皆自主規制をして報道しなくなったと思います。テロの定義、それは、犯罪ではあるのだけれども、犯罪としての特殊性はパブリシティ、つまり報道されるということを意図して、またその報道が大きいことを画策してそれに必要な意外性を演出する、あらゆる手だてをしてなされる犯罪ということで、一般犯罪との大きな違いは、その報道性にあるということです。ですから今回は、そのテロの原理というものがあるならば、テロリスト達が画策した報道性の高さということを、どう制御しながら重要な情報について的確に伝えるかということではないかと思います。

B:  ちょうど10時少し前にBBCのスイッチを入れたんですが、そしたらトレードセンターから煙が上がってるんです。まだ何の説明もないんです。火事が起こってるみたいなことを言って、そして暫くしてから飛行機が衝突したらしいと、でも事故かテロか全然わからない。でもその次に2機目が突っ込む、その瞬間を見ちゃったんですね。それからもう止められなくなって、日本のテレビや何かもチャンネルを変えて、何か新しい事はやってるんではないかと思って、チャンネルを変えてみましたけれど、みんな元はABCか何かから採ってるらしくて同じ映像ばっかりなんですよね。どこのチャンネルも見事に同じ映像だったので。それでCNNもそうだったし、それからCNNから借りてきたのかもしれないけれども、ともかくそれで結局はBBCに戻ってるんです。で、それから暫くずっとまた同じようにNHKもみましたし様々なメディアを見ましたけれど、はっきり言って、日本の海外特派員は、基礎的な知識ですね。それがほとんどない人達が多かったのではないかと思います。

C:  1週間か2週間ずっと私は見続けている訳ですが、なぜ見続けたいかと言うと、何が起こっているのかとても知りたいというのがありました。知らないと悪夢が止まらないような気がしたんですね。情報量はものすごくて、状況とか起こったこととか、当事者達の顔とか涙とか感情とか因果関係とか人物、背景、宗教、軍事、戦争についてパーッとものすごい量の情報が、テレビから滝のように・・ナイアガラのように流れてくるのですが、それをみても腹に落ちないという、1週間目ぐらいの状況がありました。何で私を説得してくれないのだろうか、この四角い箱はと、とても恨みたい気持ちというか疲れてもいたので、ここらで誰か私の腹に落ちることを言ってくれという感じがちょっとありました。

D:  最近のテレビを見てますと、アフガンから逃げ出してくる難民、あるいは可哀相な子供、アメリカの報道テロというか、報復攻撃をした為に、こういうふうな可哀相な実態が出てくるということをずっとやって、これは作られたものであって、もしそれを報道するならば事実に基づいたそのままの映像を出すべきであって、意図的にどうも可哀相ではないかと、あるいはこの戦争というのはどういう意味だろうというふうなことをやってますけれども、あくまでも率直にどんどん出していくということも、ひとつ大事なことではないかと思うんですね。で、確かに、子供の教育上ということもあるんですけれども、しかし、本当に子供の教育ということを考えたならば、あの映像は事実ですから、それもやはり報道する、放映するという姿勢が好ましいと私は思っているんですね。

E:  時間がたっぷりある私のような人間は、結構、新聞をなめるように何紙か読んだりするのですが、忙しい方は特にテレビ報道に頼ってしまうと思いますので、そういった断片的に見ても、ある程度公平性を失わないで受け止められるような、何かそのような形もより考えていただけるといいなと思いました。今のこの事象だけでなく、バックグラウンド、最近、パレスチナ、イスラエルいろいろあっても、アフガニスタンの陰に隠れてテレビではほとんど目にしないのが気になってはいたのですが、いろいろな意味で大変だと思いますけれども、普通の人がなるべく自分の頭で考えられるように、なるべく歪まない形で情報が受け取れるような、そんな報道をできれば期待しておりますので、よろしくお願いいたします。

F:  一連の報道の中でですね、湾岸戦争後、ビンラディンが出来上がったというのは良く分かったのですが、その先でビンラディンがやっているイスラム原理主義というのと、イスラム教というものの違いというのが、報道の中でほとんどなされてないというのが、いろいろなチャンネルを見たのですがほとんどやっていない。やはり今回のテロというのは、イスラム教、それからイスラム原理主義という違いを報道していかないと、多分理解し得ないのではないかというような感じしたんですね。これから先、“エルサレムから始まってエルサレムに終わる”という言葉が多分、一番正しいイスラム教の終わる地点だと思うんですけれども、是非これから後の報道の中で、かなり子供達も関心を持っている出来事なので、報道していっていただければ、一番分かりやすく、戦争と言っていいか分かりませんが、事実が分かりやすいのではないかと感じました。

G:  ほとんど最初から見て、皆さんと同じように徹夜のような状態で、いわば半ば興奮して見たと思います。一視聴者として、興奮して見たと思いますが、おそらくこれはあれだけのことが起きたので報道する側も興奮してしまうのはしょうがないと思うのですが、やはりその興奮が大分長い、もしかすると今も続いているのかも知れませんけれども、そういう印象はあります。
 どこからかやってくる映像を使わざるを得ないというところもあるので、大変難しいと思うのですが、そこのところで第3の自立した視点というのを、報道する側がどういう形で持てるのかというのは、見ている私達もなんですけれども、報道される方達がどう作るのかというあたりを、やはり非常に厳しくやっていただかないと困るなと思います。

H:  時間の関係もあると思うのですが、掘り下げて欲しいなというふうに思うことが時々ありました。この1週間、『今日の出来事』連日、メモを取りながら見ていったのですが、今は当初のパニックから救助救援活動等のニュースから、アフガンへの報復作戦が始まっている訳ですけれども、アメリカのメディア、主として私は週刊誌しか見ていないのですけれども、それなんかと比べると、ちょっとやはり掘り下げが十分ではないのではないかという感じを受けるんです。
 最近では、炭疽菌の報道が非常に中心になっている訳ですけれども、炭疽菌そのものについて、これの危険性、感染性、どういう対処療法というか、医療方法、そういう炭疽菌そのものについての説明なども無用なパニックを大きくしない為にも、もうちょっとあった方がいいのかなというような感じがいたしました。

I:  ちょっと気になりますのは、最近の動きが世界貿易センターのあの事件から戦争という方向にずっと移っていっている訳ですが、最近の報道番組で見られるのは専ら戦闘場面であって、元になった世界貿易センターでの救援活動、救助活動というものはどうなったのかというニュースは全く無いんですね。これはむしろ、こちらの救援活動の進展ぶりというものが気になるところである訳でして、こういったところについての配慮というものが必要ではないかという気が、私はしております。

村山アナ:  委員の方々からは様々な意見がありました。今回のアメリカ同時多発テロの報道について、日本テレビの担当者側からは、
 事件は、現地の早朝、日本の深夜に起こったもので、日本だけでなく、アメリカのメディアも対応に時間を取られたため、第一報の映像は提携しているアメリカのメディアに委ねざるを得ず、伝えるべき確かな情報が乏しかった。また、事件の背景が分かるにつれ、テロの背景や歴史についての報道にも力を入れている、という説明を行いました。
 そしてビンラディン氏の呼称については現時点では、まだ独自の判断では容疑者という肩書きをつけて放送する段階には至っていないので、ビンラディン氏と、氏をつけて放送しています。

山王丸アナ: 今朝は、第352回日本テレビ放送番組審議会の模様を御報告いたしました。

村山アナ: それでは最後にお知らせです。




お知らせ:

『放送によって人権が傷付けられたら・・・
放送による人権侵害を救済する委員会機構BROへお電話下さい』

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
          TEL 03-5212-7333



山王丸アナ:

番組では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、0570-040-040
     ファックス番号は、03-5275-4505
     お電話、ファックス共に24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。


村山アナ: それではまた、来週お目にかかりましょう。




|あなたと日テレ|HOME|