村山アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。


山王丸アナ 村山アナ

山王丸アナ: 今朝は、『第361回日本テレビ放送番組審議会』のご報告をさせていただきます。
まず、本題に入る前に日本テレビ福島編成局長より、『10月期の番組改編』について、次のような報告がありました。


村山アナ: 「今回の改編は次の3点が主なものです。
まず、月曜から木曜日の夜11時にバラエティー番組を置きます。これは、夜遅い時間帯にテレビを観る視聴者が5年前に比べ、2.5%も増えている事から、そのニーズに応えようとするものです。更に週の後半のゴールデンタイムの番組が少し弱い事を考え、新しい番組をスタートさせます。
人気の『電波少年』を現在の日曜から土曜に枠を拡大しておくのもその一環です。
また、日曜夜6時に『報道番組を置きます』との報告がありました。」


山王丸アナ: この発言に続いて、本題の番組合評に移りました。
今回の番組合評は、9月11日に放送された『0911 カメラはビルの中にいた』と題する報道特番です。
この番組は、同時多発テロに遭遇した人々が、その時どう動いたのかを詳細に取材し、判明した一部を再現。また、崩壊寸前のビルの内部を捉えた歴史的スクープ映像を公開。ナビゲーターに北野武を配してニューヨークから生中継したものです。


村山アナ: それでは、第361回日本テレビ放送番組審議会の番組合評の様子をご覧いただきましょう。

A委員: 再現した想像の部分と実際にあった部分等が混同されて放送されていたものですから、ほとんどの視聴者の方の反応というのは、多分、非常に興味があったという反応をされたのだと思います。これはやっぱり番組作りとしては、私個人の意見ですけれども、観た後に「テロは恐ろしい」という感想がなければいけないのではないか、そこがやっぱりテレビの視聴率という所の非常に難しさ多分出てくるのではないかというふうに思いました。

B委員: こういう番組を流しますと、テロは非常に悪いこと、恐いこと、いけないことだという事を伝えなければならないと同時に、ちょっとまた違う意見が出てきて、これは100%良いという事にはならないものなんだろうと思うんです。ですから、この種の番組は大体、これで合格点だという事が100点になるのだと私は思うんです。つまり、100点求めたらこういう番組を作る事が出来ないはずでして、大体総合してこれで良かったのではないかという事が100点だと思うんです、この種の番組は・・・。これが私の感想です。

C委員: ナレーションが割合ドラマチックに、と言うんでしょうか、ある一定の情緒を前提に語られていたように思います。もちろんテロは恐ろしいものだし、こんなにたくさんの人々の死は悲しいものだし、というような事は皆これは正解と言うんでしょうか、誰も文句を言えないような状態が前提にあるんですけれども、それを前提にした上でナレーションが作られていったような感じがします。
私はほとんど北野さんは生きてないな、と感じがしました。ここに北野さんを起用するという企画自体は、私も自分が考えろと言われたら、北野さんと思ったような気もするんですね。せっかく彼はそこまで行っているのですけど、せっかく行った事がほとんど映像の中には生きてなかったように私は感じました。


D委員: 私はちょっと思い込みを持って番組を見始めたんですが、その思い込みは何かと言うと、私の中で解からない事、今回のテロの囲んでいる世界の情勢というか、風景というか、地図というか、そういうものが見たら解かるのではないか?と思っていたんですが、そういう視点ではなかったので、私の思い込みだったんですが、見ていきました。頭の再現の一部、この再現の部分はどなたが作ったのかな?というのがちょっと気になりました。というのは、その中にご本人も出てらして、大切な言葉とかキーワードは、ご本人がもちろん言うわけですよね。“愛している”と伝えるとか、“信じている”とか、“僕らになら出来る”とか、そういう大事なキーワードが入っていて、それをご本人が言っている所がきちんとあるのに、それ以外の所をどうして作り込んで足してしまったのかな?というのが、ちょっと疑問に思いました。私なんかは本物があるのだったら、それだけで充分だという感じがしてならないからです。やはり最後の方に、起こってしまった過去からどういう希望を紡ぎ出していくか?という方向に、これからこの問題に関わる時は、ぜひお願いしたいと思いました。

E委員: 再現の、つまりドキュユメンタリーではなくて、再現されたような、ある意味でドラマ化された映像ですね。それを見ながら本物のビルの中にいた「カメラはビルの中にいた」映像というものを待ちながら、痺れを切らしながらずっと引きつられていったのではないかと思うんです。
私はNTVの『きょうの出来事』のお終いの部分まで見て、そして感心しました。みんな9.11のあの映像ばかり見ていたのかと思っていたら、最後にアフガン誤爆の問題というのもきちんと取り上げていたので、目配りとしては非常に立派だったと思います。


F委員: 全般にありましたピッツバーグ郊外に飛行機が突入したという、いわゆる再現ドラマですけれども、私も番組の予告では「カメラはビルの中にいた」という事でありまして、それを期待して見ておりましたら、再現ドラマが出てきたので、初めは意外に思って、これは単なるドラマに過ぎないのでないか?と思ったのですけれども、そうではなくて、これは中にいる乗客と、それから普通の人との間の頻繁に交換されている電話ですね。電話を元にしてやっている、と。それもいわば忠実に再現しているので、単なるフィクションではない、若干あるかも知れませんけれども、まさにそのものをドラマ化しているという事で、非常に迫真力があったというふうに思っております。それから後半の方は、これはノンフィクションの持つ迫力ですね。いかなる劇映画でもっても表す事が出来ない、そういう凄さがありました。

村山アナ: なお、都合で出席できなかった番組審議会山川副委員長と上光委員は、次のようなリポートを提出されました。まず、山川副委員長です。

救出に立ち向かう消防士達の使命感と連帯感を捉えた貴重な映像に胸を打たれました。また、未曾有の混乱の中に英雄的な人間ドラマが隠されていた事を知り、救いを覚えました。唯一の難点はナビゲーターの発言です。ドラマチックな映像に下手なコメントは要らないのではないでしょうか。

村山アナ: 続いて上光委員のリポートです。

これが事実なのかと疑いたくなるような衝撃的映像に慄然とし、前向きに進んで行こうという人々に心打たれました。ただ一つ思う事は、何故それが起こってしまったのか?何故、アメリカに憎悪が向けられるのか?その根本部分に触れて欲しかったと思います。

村山アナ: 様々なご意見・ご批判が出ました。これに対して、番組担当者から次のような発言がありました。

事実と再現が混同してしまうというご指摘は今後の検討項目にしていきます。何故、再現という表現方法を採ったかと言えば、被害者の家族の無念と愛をどう伝えるか迷った末の選択でした。

山王丸アナ: 何故テロが起こったのか。その追求が不足とのご批判ですが、今回は事実の持つ衝撃、その衝撃に直面した人々の愛や勇気を捉えました。テロの背景については、報道の使命として、今後追求していかなければならないと思っています。

村山アナ: 出演者はミスキャストという印象もなくはないと思いますが、視聴者の関心を呼び起こすために非常にインパクトのある、存在感のある起用だった思います。
皆様はこの番組をどのようにご覧になったでしょうか。
今朝は、第361回日本テレビ放送番組審議会の模様をご報告させて頂きました。


山王丸アナ: ここで、日本テレビからお知らせがあります。

村山アナ: 事件や事故の報道で、各社の取材が集中し、被害者の人権を侵害したり、周辺住民に迷惑をかけるという問題があります。私達はこれを「集団的過熱取材」と呼んでいます。この「集団的過熱取材」による人権侵害を防いだり、周辺に迷惑をかけないで取材・報道の使命を貫こうという取り組みが進んでいます。

山王丸アナ: 「集団的過熱取材」の問題は、集団で取材をする事により発生する問題ですから、もしそのような問題が起これば、テレビや新聞、雑誌などが協力してメディアの違いを乗り越えて、解決を図る必要があります。そこで、放送業界の民放連と新聞業界が協力して、全国的にどうやって「集団的過熱」状態を防ぐか、問題が起きた時に何処で解決を図っていくか、などを検討してきました。

村山アナ: このうち東京については放送局、新聞社、通信社など21社で構成する「在京社会部長会」で解決策を検討する事がこの程決まりました。
「集団的過熱取材」が引き起こしている問題について、現場や各社に苦情が寄せられた場合に最終的には、この「在京社会部長会」が解決策を検討する事になります。以上、日本テレビからのお知らせでした。
それでは最後にもう一つお知らせです。





お知らせ:

『放送によって人権が傷付けられたら・・・
放送による人権侵害を救済する委員会機構BROへお電話下さい』

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
          TEL 03-5212-7333



山王丸アナ:

番組では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、0570-040-040
     ファックス番号は、03-5275-4505
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     皆様からの御意見をお待ちしております。





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