村山アナ:
この番組は、日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。


山王丸アナ: 今朝は、第368回、日本テレビ放送番組審議会のご報告をさせて頂きます。
村山アナ: 今回のテーマは5月11日、日曜日の深夜に報告されました、『NNNドキュメント'03 イラク戦争 テレビは何を伝えたか』、こちらの90分スペシャル番組に対しての合評でした。審議の模様をご覧頂く前にこちらを簡単にご紹介しましょう。

山王丸アナ: 生放送でディスカッション形式で進められた、イラク戦争とその報道の在り方についてイラク戦争では衛星による、その情報の転送システムの発達や、従軍記者の存在により、戦場のリアルな映像が届けられました。その情報、映像は視聴者に何を伝えたのか。番組のテーマは「戦争報道を今一度検証する」でした。

村山アナ: それでは第368回、日本テレビ放送番組審議会の模様をご覧頂きましょう。


第368回日本テレビ放送番組審議会
A委員: 私が最も大切に思えたのは、最後の方のメディアが攻撃されたと言う事に関して、日テレがどう言う立場を取るかとか、テレビがどう言う立場を取るかって言うのを、名言していなかった様な気がしたので、そこの所が本当は局的には一番大事な所じゃないかと思いました。もしテレビ局側の立場というものを言った時に、危険な命が危ない場所にでも、この局は記者を派遣しますと言った時に、それについて「大学生の皆さんはどうですか、それを見たいですか?」と聞いて行く、と言う様に使って行くと、その場に居る全員が一つの事についてとか、テレビについてもっと考えられるチャンスがあったんじゃないかなと思いました。

B委員: おかしいな、何でこんなスッと終わったのか自分でも観てて意外な感じがしたのですが、簡単に言うとこれは「生で、討論番組」という事にした訳ですね。討論をしてるかと言うと討論にもなってないし、ぞれぞれの時間が来て、次へ行く。番組を昇華するのに精一杯で、全体で何が伝わったと言われると、僕も90分の報道番組を観た割には何も残らないと言うのは、やはり作り方が良くないんじゃないか、と言う印象が多いです。

C委員: BBCの報道が最も迫力があったのは、何だろうかと思うと、私この番組を観ながらずっと考えていたのですが、日本テレビが報じた事とBBCが報じた事の決定的な差は、直接情報だったかどうかと言う事なんだろうと言う気がするんですね。BBCはその社員である記者をバクダットにも置いて居ましたし、各地にも置いて居ましたし、直接の当事者を引っ張って来たと言うと可笑しいですけれども、アルジャジーラと中継で繋いでみたりとかですねイラクの情報と、繋いでみたりですね、アメリカと繋いでみたり、BBCが判っていたのは何を伝えるべきかと言う事なんだろうと思います。皆さんに、そして日本のメディアに解らなかった事は正にその点なんだろうと思いますね。

D委員: テレビ局が攻撃された時に、あそこは「まさか」と言う所だったんですけれども、私はあの直後にですね、社長のインタビューと言うのが大事ではないか、と思うんですね。つまりもし日本テレビから行った人に万一の事があった場合、その時にですね、テレビ局側の社長はどう言う責任を取って、どう言う事をしようとしていたのかきちんとして、マスコミと言うのはこう言うもの、テレビ局と言うのはこういうもの、社長と言うのはこう言うもの、それをはっきりとさせると言う事が、訴えると言う意味で大事な事ではなかったかと私は思うのです。

E委員: とにかくその90分と言う長い時間でありましたけれども、素材の一つ一つが深く掘り下げられるものを持っていたし、その現場、現状に居らした方々をお呼びになって、非常に色々なご意見をお持ちの方もいらっしゃったのに、これだけの素材、幾つものドキュメントの部分があったかは分りませんけれども、ちょっと飽和気味かな、一つ一つがもったいないかな、深夜の番組だったらもっとじっくり考える時間が出ても良かったんじゃないかな、と言う気もしました。

F委員: 全体の感想としては、報道は全体を伝える事は決して出来ないと言う事と、切り取った部分だけを伝えているだけで、どの様にでも解釈出来る内容に成りうる危険性があると言う気が致しました。また放送されると言う事自体、その映像が一人歩きしてしまうと言う怖さも感じました。

G委員: 日本人としてこの戦争についてどう言う意味を持って居るかとか、戦争から得た教訓ですかね、意見みたいなものと言うのは一つもコメントとしてなかったな、と言う事を感じたんですね。と言うのは、アルジャジーラの書いている報道陣の中で、「開放でこれは開放ではないんだ、侵略だ、また占領なんだ」と言う強い主張があった中で、それをたった半世紀前にそう言う事を経験している日本の立場として、これをどう捕らえていたか、と言う所を観る視点も大事だったんじゃないかな、と言う事を感じました。
H委員: 同じ報道の中でもかなり下のレベル、現場の作業レベルの所まで皆ぶん投げちゃおうと言う、信用してやらせなきゃいけないと言う、そう言う部類の作業ではないかなと思っていました。そうなって来ると上の者がどう言うって事より、やってる人間が全体としてどう言う様な雰囲気でどう言う考えを持ってやってるかと言う方が大事なんじゃないかなと言うのがまず前提にあって、あそこに出て来てた人間が皆それぞれ自分の言葉で喋ってたでしょ、それで結構悩んでる感じなんだなぁ、色々。あっちの為にもなっちゃってる感じもあるけど。だけどやった事は後には引き下がれないし。と言い張ってます。と言う様な感じで皆言ってるんで、場の雰囲気と言うのは非常に良かったな。
I委員: ぞれぞれが一つ一つ、それこそ90分かけても良い様なテーマである様な感じが致しました。おそらく討論形式と言う、あのスタイルでは逆に難しいんじゃないかなと言う風に思います。コメンテーターの方達と言うのはもう一つ斬ってなかった。或いは現場での話に比べるとどうしても今一つリアリティーが薄い。それを相対化する為に必要だ言う風にご判断されたのは分るんですけれども、やはり何となく番組の作りの定形があって、習慣的にそう言う形になってしまったのかなと思わなくもない様な感じがありまして、むしろもっと極端な作り方があっても良かったんじゃないか、6つくらいテーマがあったと思うんですけど、このテーマをこなして行く為に、やはりそれぞれ一つ一つのテーマが掘り切れないままに次に進んで行くと言う様な感じがありました。
副委員長: 細かく申し上げれば、毎晩反省会を外にさらけ出している様なもんじゃないかな、とか、討論が不足ではないかな、と仕切り役のお二人のアナウンサーの方々がもうちょっとパワーがあった方が良いのではないか、とか。後ろに座ってる大学生達は何だったんだろう、あんまり発言も無いし、本当に突っ込んだ議論にはなってなかったんではないか、色々ありますけれども90分だけではカバー出来る訳では無ければ、一回の試みで終わる訳では無い。おそらく日本テレビの中で、「ON THE JOB TRANING」と言う様な格好でこれからずっと続けられて行くべき事だろうと思いますけれども、その第1回の素晴らしい試みと言う事で私は非常に拍手を贈りたいと思います。
委員長: この番組では司会者が現場で取材した記者に何故その様な情報を流したのか、と言う点に主として関心を示して編成者の編集意図とか方針はあまり追求していないと言う嫌いがあった様な気が致しました。それはともかくと致しまして、戦争に死は付き物でありますし、そう言う事は誰しも知っている事でありますので、無残な死体をあえて映さなくても悲惨さを伝える構成は可能ではなかったかなと言う気が致します。いずれに致しましても大きな事件の報道の際にはぞれぞれ断片的に伝えられる膨大な情報を、いかに迅速に取捨、選択、整理して、真実に近い形で報道するかと言う事は全て編集側の責任である。その為にも、報道の姿勢と言うものを予め視聴者に伝えて置く事が重要ではないかと言う風に思いました。
村山アナ: また、今回審議会を欠席なさった委員のリポートが委員長の代読で紹介されました。
山王丸アナ: 報道に携わった人間の反省会と言う様な内容に留まった。反省会はしないよりした方がましであるが、報道にどんな苦心があったか話してもそれは言い訳。今度の事で、自身を持って誇れる報道をしたか、自分達の報道は、自分達の数々の配慮にも関わらず、何をもたらしたが問題だ。時間が決められた番組で無駄が多い事は単に無駄ではなく、報道すべき何かの邪魔をしている事になる。とのご意見を伺いました。
村山アナ: 今回の戦争報道に対し、各委員からは大変厳しいご意見が出されました。これに対し番組担当者は次の様に答えました。

厳しいご意見を随分頂きまして、その側面も受け止めなければいけない面もあります。我々が何にどう言う基準で報道して来たかと言う事はやはり伝える事の責任であり、視聴者の判断をあおぐ、と言う事になった訳です。それから、参加者については結果的にあまり意味がなかったと言う事は、私共はその通りだと思います。討論はもうちょっと討論になると思っていたが、これが全くならなかったと言う事が原因だと思います。
と、答えました。
今朝は第368回日本テレビ放送番組審議会のご報告をさせて頂きました。
それでは、最後にお知らせです。
お知らせ: 子供達の未来の為に放送と青少年に関する委員会はあなたのご意見をお待ちしております。

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
     電話03-5211-7511
     FAX 03-5211-7512


山王丸アナ: 番組では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、0570-040-040
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     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

村山アナ: それではまた来週お目にかかりましょう。




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