村山アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。


古市アナ: 今朝は10月28日に開催されました、第372回・日本テレビ放送番組審議会の模様をご報告します。議題は先日記者会見を致しました日本テレビ社員の視聴率操作に関する不祥事についてです。

村山アナ: まず、記者側から今回の不祥事について、審議委員の皆様へお詫びを申し上げました。その後、日本テレビ代表取締役、社長兼COO、萩原敏雄より説明がありました。

古市アナ: 審議会の冒頭、当社社員がビデオリサーチ社の調査対象世帯に対し、自分の番組の視聴と引き換えに謝礼を払っていた事実について、代表取締役社長、兼COO、萩原敏雄より改めて、深く陳謝致しました。更に、視聴率の信頼性、公正性を傷つけた罪は重大であり、再発防止に努める事が先決とし、その為に元検事総長の江端修三弁護士を委員長に8人のメンバーで構成する調査委員会を設置。社内にも、社長以下で構成する対策本部を設置した旨をご報告致しました。

村山アナ: なお、調査内容は今後もご報告して行く所存です。 では、続きまして番組審議委員の皆さんのご意見をお聞き下さい。

『第372回・日本テレビ放送番組審議会』

A委員: もし自分が局のプロデューサーだとして、入ったとたんに「視聴率」、って滝の様に浴びている訳ですよね。そんな中で物を作ろうとしたら、一つは馬鹿らしいって思う自分もいるし、でもそれが自分の成績であり、お給料の評価であるって思ったら、馬鹿らしいけれども、そんなに馬鹿にも出来ないって言う扱いになって来る中で、もう一つ、社内だけでは無くて、もちろん外の人も取り組んでなんですけれども、いわゆる言われてる視聴率とは違う、「軸」って言うのが、拠所がもう一つ在ってくれたら自分も番組が作りやすいかな、と思いますけれども。

B委員: そういう物でもないけど、別の面からタッチしてるんですけれど、結局はやっぱり数字。一番はっきりしているのはその人が観たのか、観てないのか、数を数えるのか、これはどうにもならない事実ですからね。だからやっぱりそこから行かざるを得ない。仕組みとして考えた時はそれをどうするか、その数字をどうやって具体化していくか、っていう事について、やはり技術の進歩なんかも含めてやって行かざるを得ないんじゃないかって私は思いますけれどね。 新しい仕組みでって、ここまでやってそんなの無いんだから巧いのは他に無いと思いますがね、陪審員みたいに、こういう風に皆で目を光らせて、たくさん作ろうじゃないかって、作ったってこれは運用出来ないでしょう。

C委員: 視聴率をどうするのかって、どう捉えるのかって、視聴率を獲りに行くのか、視聴率は結果として付いて来るのか、と言うことは同じ視聴率を取ると言う事でも天と地ほどの差があると思うんですね。『今日の出来事』と言うのは、幸か不幸か夜遅い番組でございまして、しかも視聴率は低かったんですけれども報道局の方々が非常に良く理解してくれてですね、報道と言うのは視聴率を獲りに行くものでは無く、結果として付いてくるものだと言うので。かなり真面目な取り組みをさせて頂いて、もし替わるものがあるとしたらですね、視聴率はついて来るものだと言う考えを徹底させる事かなぁって、言う風に思います。

D委員: 今テレビの番組を測る唯一の基準は視聴率になっている訳ですよね。視聴率以外にも確かに今はテレビの良し悪しとはちょっと違うと思うんですけれども、とにかくそれを測るバロメーターが一つしかない。これは様々な事情から仕様がないと思う部分もあると思うんですけれども、それはそれで一つのバロメーターとしてあってもいいとは思うんですけれども、やはりそれだけでは困るなぁと思うんですね、今視聴率を獲りに行くのではなく、結果として、とお話がありましたけど、結果として視聴率が獲れる番組を作るにはどうしたら良いか、って言う事を、やっぱり一度原点に戻って考えて頂きたいたいなって思いますね。

E委員: 私は会社のその後の対応と言うのが非常に良かったと思うんですよね。まず社長以下50%カットしましたと。自らのけじめを憑けて、調整委員会を設置して、社内には対策委員会を設置したと。迅速な対応でしかも包み隠さず、嘘を付かず、正直に、正確に、これからもその都度、公表して行きます、とこう言う正直な姿勢が一番大きなもので、やっぱり局側の正直さ、真面目さと言うのかな。それをテレビを観ている人に、あるいは世論にですね、視聴者にきちんと伝えて行くって言うのが何よりも一番大切な事なので、会社側の対応は非常に良かった、と言う風に、非常に高く私は評価しております。

F委員: 出版もテレビの事を言えないくらい大きな変動があって、さっき視聴率を獲りに行くって事を言いましたけれども、今出版社は、ほぼ売りに行くって言う風に。多分20年くらい前、30年前だったら結果として売れるって言う余裕があったと思うんですよ。それを読んでくれる層がいる限り、一種のプライドを持って、その上に売れる本があったら良いって言う余裕があったんですけれども、この真中の層が無くなった時には、視聴率を獲りに行くしかないんですよね。ですからこの、視聴率を獲りに行くって言うのはテレビよりももしかしたら出版の方がひどいのかもしれない、って言う事があるので、じゃあそれに代わる価値は無いかって言うのは非常に難しいって思います。もちろんサンプルを増やせば誤差は減ると思います。それは言ってみれば気持ちが安らぐってだけの話でね。実際的に他に替わる基準を持って来て無いんじゃないかなって言う風に僕なんかは思いますけれどもね。

G委員: あるディレクターさんがこんな事を以前言われていたのを思い出しました。視聴率が良くなくても良い番組はあるんだよ、でも良い番組で視聴率が良くない番組はあまり無いんだよ。って事を言われた時にそう言う観方をして色んな番組を観てますと決してそうでは無い様な気持ちになるんですよね。こう、落ち着いた、淡々とした、教育番組を良い番組だなって思うのが、視聴率が少なかったりするものですから他の先生方も言われていますけれども、やっぱり数字だけの基準だけじゃなくって、何か方法が無いかなって事を私も改めて考えさせられました。

H委員: やっぱり視聴率に一喜一憂して番組を作っていると言う事だけでは、観ている人、視聴質を下げて行く、だけだと思うんです。皆さんお作りになっている側も今の番組、テレビでやっているバラエティー番組が全て面白いもの、本当に観たいものがあるかと言う事は、ちょっと疑問ではないかなって思うんですよね。そういう番組があって悪いという事では無いんですけれども良心的な番組、観るに堪える番組を作って行くっていう事も非常に大切だと思うんですね。それは多分視聴率的には最初は取れないと思います。でも局の良心的な精神を全部かけてそう言う番組を作ると言う姿勢も、そう言う枠も用意しておかなければいけない様な気がするんです。

委員長: 今度の事件は非常に不幸な出来事ではあった訳で、考えてみますと、民間放送の根幹に関わる大きな問題であったかなと。それをこの機会に我々が考えると言うチャンスが与えられたと。当分の間は局側としましては後ろ向きに対応に色々と没せさせられるんではないかと思いますけれども、しかしこれを一つのテクにして、前向きにですね、今後どうやったら良いのかと言う前向きの姿勢に考えて頂きたいと思いますし、我々も良い知恵があったならばそれを出して行くと。本来こう言う番審てものは、番組批評だけはでなく、こう言う事に費やさないと行けないかなと言う風に思いました。またチャンスがございましたら、皆さんのご意見をお伺いしたいと言う風に思っております。



村山アナ: 日本テレビでは今回の不祥事を真摯に受け止め、代表取締役3名の役員報酬の50%を3ヶ月間返上、会長兼CEO、氏家斉一郎は民放連名誉会長、及び報道委員長を辞任致しました。また10月24日に行いました記者会見後、視聴者の皆様からおよそ1,100件に及ぶ厳しいご意見、ご批判を頂戴致しました。

古市アナ: 代表的なご意見としまして、

・どこの局でも不祥事がある度に、社内調査委員会を設けて事実関係を調査します、と言いますが、その結果を発表しないままうやむやにしてしまっている。今回の謝罪会見で終わりにせず、調査委員会の結果をニュースなどできちんと報告して下さい。

・他社の事件や不祥事の時にあれだけ叩いていたのに、自分の会社の不祥事については記者会見を流して終わりなのか、予定している番組全てを自粛し、事実を究明し、視聴者、スポンサーに納得してもらってから放送を開始するのが筋であろう。事の重大さをもっと考えろ!


古市アナ: と言うご意見を頂きました。

村山アナ: 私共も皆様の声を厳粛に受け止め、今後とも身を引き締めて番組製作に携わって参りたいと存じます。また、この様な事が二度と起こらない様に先程もお伝えしましたが、この件に関し、委員長に弁護士で元検事総長の江幡修三さん、弁護士で元東京地検特捜部長、河上和雄さん、弁護士で元東京地検特捜部検事の五木田彬さん、弁護士で現在日本テレビ放送番組審議会福委員長の山川洋一郎さんを中心とした8人のメンバーで構成する調査委員会、視聴率操作調査委員会を設立し、速やかなる調査をお願い致しました。 調査の結果は順次ご報告して参ります。

古市アナ: 今朝は第372回・日本テレビ放送番組審議会の模様をご報告致しました。

村山アナ: それでは最後にお知らせです。

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古市アナ: 番組では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号:03-6215-4444
     FAX 番号:03-6215-0444
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

村山アナ: それではまた来週お目にかかりましょう。




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