村山アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。



古市アナ: 今朝は「第381回日本テレビ放送番組審議会」の模様をご報告させて頂きます。

村山アナ: 今回は去年7月から9月の3ヶ月間、毎週土曜日の午後9時から放送された連続ドラマ『すいか』を番組審議会の報奨推薦とするかについて委員の皆様のご意見を頂きました。

古市アナ: 放送推薦と申しますが、その番組が視聴率の高い低いに関わらず質の良い優れた作品であるという事を報奨推薦し、今後の番組作りの励みとする新しい制度です。

村山アナ: では、審議の対象となった『すいか』を簡単にご紹介しましょう。

古市アナ: このドラマの舞台は時代から取り残されたような賄い付きの下宿。『すいか』は、ここに集う風変わりな5人の人生模様を描いています。どの女性もいささか訳ありで時代から取り残されたような人々です。彼女達は、この下宿屋の生活の中で今までの人生を見直し、ちょっとだけ成長して、それぞれの人生を歩み出していきます。このドラマは、その人生模様を淡々とユーモラスに描き、向田邦子賞やギャラクシー賞優秀賞などを受賞しています。

村山アナ: 放送時の平均視聴率は8.9%とあまり高いものではありませんでしたが、良質のドラマ、面白いドラマとして評価を受けています。それでは、このドラマについて番組審議会、番組審議委員の皆様のご意見をお聞きください。


『第381回・日本テレビ放送番組審議会』

A委員: こう、オモチャ箱をひっくり返したような可愛らしさが滲み出ていて、そういう所がとってもいいと思いました。それぞれ、「ハピネス三茶」で暮らす人達の生き方っていうのは、それぞれ凄く不器用なんですけども、なんかその不器用さがいとおしくなってしまって、私だけではなくって、多分8%の視聴率を支え続けてくれた人達って言うのは、誰かに自分を重ね合わせて見ていたのではないからしら?と思うような、ちょっと今までのドラマと違って、都合よく作ってあるものというのでは無くって、日常生活にありがちな、そういう所が、よく見えてきたのでとってもいいと思いました。

B委員: 非常に感じのいいドラマだと思いましたね。出てくる女優さんは、助演さんが多かったと思うんですけど、一人一人の演技力というんですかね、持ち場をしっかりと果たす、仕事をやるというんですかねそういうやり取りが非常に良かったと思うんですね。なんかそのうちに笠智衆かなにかが出てきてもおかしくないような、そういう感じで今までにない、なんて言うかほのぼのとした、ゆったりと言うか、静かというんですかね、そういう点では非常にいいドラマだったと思います。

C委員: 大変良かったと思います。設定は全然子供向けな出来で、ああいう設定で「ええこんなのある訳ないわな」と思ってもう見てられず、だけどそのドラマの設定の中で出てきて喋る方が意外とこれが「ああそうだよな、今の時代だと面白いのか」というような話が多いんだな。だから、かえって意識的にちぐはぐにしてるんでしょうけど、大変効果が出ていた気がしてね。変な話だけど、ああいう、ちぐはぐさみたいので表現するのが今の時代なのかなって感じもしてね、面白かった。率直に言って、面白かったよね。

D委員: まあ出演者も大変達者な人達が多かったですから、その辺のところ非常にユーモアのある演技で。ですからシリアスにはならないんですけど、抱えているものは色んなシリアスなものを抱えているって言うその辺の感覚のバランスも、困らずに見れるっていうと変なんですけど、こういうのってあんまり重くなっても、あまり砕けすぎても見ている方は距離感を取り難くくなるんですけど、その辺のバランスはとてもよく出来ていたように思えます。

E委員: やっぱりそのスーパースター的な俳優さん一人でやってるドラマではなくて、とても演技力のある、力のある俳優さんが出てらして、それぞれがすばらしい演技をなさっていたという事と、血の通っている脚本というのですか?それが多分、子供の心にも通じたと思うのですけども、セリフで言ってない部分もきちっとその、思いが小さな子供にもストレートに伝わってたんですね。そういうのってなかなかドラマとして今無いと思うんですね、で、どの主人公もみんな自分が切羽つまっていて、これでいいのか?自分は駄目じゃないか?ってギリギリの状態の人達なのに、人を思いやる気持はみんな持っていて、みんな優しくて、で自分はひねてるなって思っている人もそこは凄く優しくて、綺麗。これってやっぱり動物の中でも、自分が切羽詰ってる時に相手を思いやれる動物って人間だけだと思うんですね。その人間の人間である本質が、凄くいい状態で出ていたドラマだと思います。

F委員: やっぱりこの、普通今までの良くなかった頃の日本映画とか、日本のテレビドラマみたいに、何て言うんでしょうね、ハウス栽培みたいな感じじゃないですね。その、露地栽培のきゅうりみたいな。これはきゅうりの匂いがするなっていうそういう人だと見ちゃいますよ、やっぱり。これは、やっぱり視聴者とか、映画の観客、馬鹿にしちゃいけないなと思って、面白いなと思った映画はね、もちろんドラマもあるんですけど、ドラマはそんな新しいのなかなか作れないですから、やっぱり役者がね、凄いですよ、やっぱり。魅力的ですね、一言で言うと。っていう事をこのすいかの中から感じました。なんかそういう日本映画のいいテイストがやっぱり入ってきて、そこが面白いんだなって。ちょっと聞いていいですか?コレオリジナル脚本ですか?今多いのは原作つきをそのままドラマ化するっていうのが多くて、これがまたしょうもないんですね、正直言って。こういうのがオリジナルで作れるって言うのは、やっぱりよく出来ているなっていう風に思いました。

G委員: 女優の立場から見て素晴らしいのは、見ましてどの役をやろうかなと思うときに、やりたいかなと思う時に、まあ歳さえ許せばですね、全ての役をやってみたい、そういう風に思わせるところがこのドラマの素晴らしいところだと思いました。まあ時にはそのヒロインさえ、「この役はゴメンだわ」って思うドラマの中で、そういうどんな小さな役にも演じてみたい所を持たせるという所が多分、色々な賞をもう既に受賞されているという事では、そういう原因なんじゃないかなって私は思います。

H委員: それぞれに一流の演技のしっかりした女優さんたちが、誰かが一人ヒーローになるわけでも、ヒロインになるわけでもなくって、そういうキャストの元に、なんとなくみんな不器用で、ちょっと時代に取り残されたような感覚を持って、ドラマが進展していくという。そういう所は、非常にトレインディ、ある意味では原点に戻ってやろうという事を強く意識されているのかなって思いました。これは、見せていただきまして、非常に見終わって爽やかで、見てて楽しかったなと。それで、次回が楽しみだなっていう感じで終わったドラマだなっていう風に思いました。

委員長: 私はドラマっていうか昔の人間ですから、小津監督のようなですね、淡々としたようなやつが割りと好きなんですけども。今見ていると10分先も画面が変わらないで、大体読めそうだっていうような、殆ど変化の無いそういうようなドラマを今まで見てきたわけですし、そういうのから見ますと、非常にテンポが速い。しかも、今、申しましたように不思議な話が次から次へとついてくる、先が読めない。そういう面白さがあったと思いました。特に、視聴者を信ずるという姿勢ですね。これが確かに出てるなという感じがしました。とにかく、1回見ただけでなんとも言えませんが不思議な話が続くんですけどもなんか後に残る。後を引くといいましょうか、次を見てみたい感じがする。そういう意味でもまた不思議なドラマであったなというそういう気がいたしました。最近はそんな不思議なテレビって言うのをあんまり見ませんので、そういう意味では非常に印象に残ったという感じがしました。それから、I委員からですね、コメントがきておりますのでご紹介いたします。

I委員:
『すいか』を報奨番組として推薦いたします。『すいか』第1回目を去年初めて見た時には酷く忙しい感じがしました。なぜなら、主人公達が発する一言一言が重大な問いかけを私にして来た気がして、沢山の事を考えながら見たからです。このドラマの中には切実に悩み、苦しみ、ナイーブで、正気な人たちが沢山出てきます。ザ・中流の現実の苦しさがリアルで毎回胸を締め付けられました。

以上、委員の方から色々とご意見を頂きましたが、総じて、非常に優れた作品であると言う事のようであります。

古市アナ: 審議委員のご意見を受けまして、番組担当者から次のような趣旨の発言がありました。

村山アナ:
皆様から頂いた高い評価を励みとしてよりよい番組を作り、同時に多くの視聴者に見てもらえるようバックアップ体制を厚いものにして生きたいと思います。この事は日本テレビのドラマだけではなくテレビドラマ全体の活性化に繋がると思うし、テレビ番組全体の質を高めていくことになると考えます。今後も視聴者から好感と感動を得られる番組を作って行きたいと思います。
と、答えました。

古市アナ: 今朝は第381回日本テレビ放送番組審議会の模様をお送りいたしました。

村山アナ: それでは最後におしらせです。

お知らせ: 小さな耳と目は放送と一緒に育ちます。青少年委員会はよりよい放送のあり方について考えています。子供と放送に関するあなたのご意見お寄せください。

     電話番号:03-5212-7333
     FAX 番号:03-5212-7330
     HPアドレス:http://www.bpo.gr.jp
     受付時間:平日午前10時〜午後5時まで。
     受付開始:7月1日から。


古市アナ: 番組では、皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号105-8714 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号:03-6215-4444
     FAX 番号:03-6215-0444
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     どんどんお寄せください

村山アナ: それではまた来週、お目にかかりましょう。




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