村山アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。



古市アナ: 今朝は、第382回日本テレビ放送番組審議会の模様をお送りいたします。今回はまず山根義紘編成本部長より、10月期の番組編成の説明があり、続いて、『スーパーテレビ特別版 今熱き韓流ブームその謎と真実』について合評が行なわれました。

村山アナ: それではまず、どんな番組だったのか簡単にご紹介しましょう。

古市アナ: 今なぜ、韓国のドラマが日本の女性達を魅了しているのでしょうか。番組は、その火付け役となった『冬のソナタ』を中心に話題の韓国ドラマを紹介。ブームの背景を探りました。『冬のソナタ』のロケ地を訪ねる主婦達や、一躍人気スターとなったぺ・ヨンジュンを追っかける女性に密着。更に、第二、第三のペ・ヨンジュンを生み出すかもしれない韓国の俳優学校を取材するなど韓流ブームを巻き起こした原動力が何処にあるかを探りました。同時に、『冬のソナタ』のファンにも十分満足していただけるよう、ロケ地を撮影。全体として韓流ブームの今を不堪で見渡す、それがこの番組の大きな狙いでした。

村山アナ: 話題の最前線に踏み込む『スーパーテレビ特別版』今回の韓流ブームを題材にした番組を審議委員の皆様はどう受け止められたのでしょうか。それでは、合評の模様をご覧下さい。

 
『第382回・日本テレビ放送番組審議会』

A委員: これの一番最初、見る前に期待したのは今のブームの秘密を解明っていう所で、ブームに乗れない人間としては、解明していただければ、自分に何が欠けてるのか?とか、どこが乗り切れないのかとか、判るのかなと思ったんですが、正直これに関しては、結局何も解明されていなかったというのが、正直な印象で、物凄い勢いで追っかけをしている方々の姿は追っかけてはいたけど、なぜそこまでになるのかという所までは追求できていないんですね。とことん自分がブームに乗った人が作れば、こういう所でこれだけ引っ張られたんだってポイントが絞られたかも知れませんけれども。ですから、ちょっとポイントがバラバラになって2時間見ていて、何がおっしゃりたかったのかな?というのが最終的な感じでした。

B委員: 特に中年女性にうける番組で、他の所はそうは、はっきり分かれているのだろうと。それで中年女性の周りに、本当に素晴らしい男性が居ないという日本の現実を象徴した物語だと。だから、言うなれば自分の旦那がもっとしっかりして、幸せな家庭で、一緒に定年後は旅行に行きましょうよ、という事であれば、こういうブームは起きなかったであろうという感想も貰いました。その事が、実は秘密だったんだろうと。という事で、この番組は時流に乗った番組で非常にいいのですけども、これはあくまでも一時的なものであって、2度目これを作る事についてはですね、もし、作るとするならば、それはやっても失敗に終わるので辞めた方がいいですよ、というアドバイスだけさせていただこうかと思います。

C委員: 色々複雑な感想を持っているので、系統だったコメントにならないのですけども、まず途中で「ああ、長いな」という感じを何度か持ったのですけども、見終わって、途中での印象というのは、非常にごった煮のちゃんぽんの番組で、なんとなく安易に作っているのではないのかなという印象を持ちました。最近の韓国の状況をそれなりに伝えて、見てる人達にあまり意識しないままに、韓国をありのままに、捕らわれの無い目で見るという、そういう事に寄与しているのかなと、そういう風に思いました。些か、コメントが錯綜し、矛盾しているのですけども、そういう感じを持ちました。

D委員: 視聴者の層を広くしよう、まあ色々な方に観て頂こうとなさったお気持ちは判るのですけども、広くしようとして、なんか浅くなってしまったなという残念な気持がありますね。この韓流ブームとか『冬のソナタ』とか、そういうものの番組を作ろうとするならば、その一番詳しい人にも「ここまでやったか。」という番組をお作りになれば、絶対何も知らない人も「へー、こんな事があるの。」というそういう興味でついて来られるんじゃないかなと私は思います。私、こういうのは本当に好きじゃないのですけども、その私でも面白いなと思う点がいくつかありましたので、そういう所をもうちょっと掘り下げていったら面白い番組になったんじゃないかなと思って、ちょっとそのあまりにも易きに流れた所が残念でした。

E委員: 実際に韓国のドラマが日本でよく受け入れられるようになった事というのは、非常に意味のある事だと思うのです。というのは、戦後五十何年の歴史の中でそういう事が無かったからですよね。しかも、日本のドラマが韓国になんて言うのか、流れていかなかった。それは政治的な理由があってね、外交的な理由があって、日本の文化を拒否し続けるような所が政策的に戦後長く続いていた事は確かですよね。そういう事もあって、それと同時に日本も受け入れられなかった。ですから、今こうなったのは、この韓流ブームというのは、そういう意味で、ある種のなんて言うのか、日本人の韓国に対する不自然なものが解けてきたという証拠なので、これはそれでいい事ではないかと私は思うし、この問題を取り上げたという意図はいいのだけれど、もうちょっと的を絞って欲しかったなと見終わった後に感じました。

F委員: 日本が凄い勢いで受け入れているわけで、この事の意味って大きいと思うので、それをこのタイミングでいち早く取り上げようという事自体は大変私はいい着眼点だったという風に思ってますけど、基本的には。ただ、全体を見た印象としては、この「謎と真実」という所がこの番組として、出てくるであろうと期待を持って、2時間近くを見てたわけですけど、結局最後まで出てこなかったという感じですね。そこを期待して見た訳ですけども、最後までそれは出なかった。で、やっぱり全体の印象としては非常に相場な出来というか、新しく発見できるような情報がまず、ほとんど無かったです。どう言ったらいいんですかね、問題って沢山あると思うのですけども、やはり入り口のところを、非常に表面的に今のムードを紹介してる。多分この番組を見た人が見たかったのは、そこから先なんだろうと思うんですね。この番組で見せていただいたのは、前提の情報で、その先が多分このタイトルに相応しいものであったんじゃないかなという風な印象を持ちました。

委員長: 「韓流ブームの秘密」という所に、本来の焦点があるはずなのに今お話に出てきましたようにエステに行ったり、言わば本流とは関係の無い所にあんなに時間が割かれておりまして、2時間という枠をちょっと持て余していたのではないかなという感じがちょっとするわけです。私もこういう風に義務付けられていなかったらおそらく途中でもってチャンネルを他に変えたであろうという風に思うわけなのですが。このブームの事は噂としては知っておりましたけども、この番組を見ながら一体何故このようなものが流行るのかという事を考えさせられました。番組の間中そのような事を考えていたわけですが、そういった意味では、かなり効果があったと言えるのかなという気もいたしました。
G委員からコメントが来ておりますので、一応ご紹介いたします。
途中でタレントを使った韓国のグルメ情報などが入りますが、ヨン様とも、韓流ドラマとも関係なく、単なる時間稼ぎのように感じられ、見ていて気分の良いものではありませんでした。呆然としたのは、番組中で強調していたチェ・ジュウの特別メッセージや、番組最後のヨン様の愛のメッセージです。いざ始まってみると、CM出演の話をちょろっとするだけで終わりではありませんか。一緒に見ていた家人は詐欺だ、と怒っておりましたが、全く同感です。良くある手法だと言ってしまえばそれまでですし、どうせ羊頭狗肉に決まっている。そんな事にいちいち目くじらを立てていたらテレビなんて見ていられないと思うべきなのでしょうが、どうしてあれほどあからさまに視聴者を馬鹿にするようなやり方を取れるのか、制作者のその神経が私には全く理解できません。以上です。
という非常に手厳しいご意見でありました。

村山アナ: 貴重な厳しいご意見が各委員から出されました。これに対し、記者側から次のようなコメントがありました。

古市アナ:
ドラマ『冬のソナタ』をきっかけにして韓国の今を伝える事も重要なポイントと考え、ドラマ事情、テレビ事情、ソウルの町の様子も捕らえた為、相場な出来になってしまったと反省しております。と、同時にご指摘のとおりに韓流ブームの解明という点でも中途半端になってしまいました。今後、そうした点をどうするか。議論を深めていきたい。やはり、皆様がご指摘の通り、その現象の先にあるもの、底流にあるものをきちんと描いてこその情報番組だと改めて感じた。
と、答えました。

村山アナ: 今回のご意見・ご批判を踏まえ、今後もよりよい情報番組を作ってまいります。 今朝は第382回日本テレビ放送番組審議会の模様をご報告いたしました。それでは、最後にお知らせです。

お知らせ: ある日、傷つき、悲しみ、涙がポロり。放送で、あなたの人権が侵害されてしまったら、放送と人権委員会にご相談ください。BPO。

     電話番号:03-5212-7333
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古市アナ: 番組では、皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号105-8714 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号:03-6215-4444
     FAX 番号:03-6215-0444
     どんどんお寄せください

村山アナ: それではまた来週、お目にかかりましょう。




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