村山アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。



古市アナ: 今朝は「第396回日本テレビ 放送番組審議会」のご報告をいたします。

村山アナ: 今回のテーマは、2月11日土曜日夜7時から放送しました『唐沢寿明Presents 記憶のチカラIII 大恋愛スペシャル』の番組合評です。では、どんな番組だったかご覧ください。

古市アナ:
私達人類にとってかけがえのない力、それが記憶。シリーズ第3弾は「記憶と愛のチカラ」をテーマに、今回はこの壮大で、かつロマン溢れるテーマを、さまざまな具体例を検証しながら追って行きます。「愛とは一体何か?」。「愛という感情が存在するのはなぜか?」。そして「記憶とは愛のひとつの具体的な証しではないだろうか」。このロマンチックな仮説を唐沢寿明さんが解き明かして行きます。

村山アナ: それでは「第396回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧ください。


第396回 日本テレビ放送番組審議会

A委員: 今回全体を通して、まず一番気になったことは、番組タイトルとか放送前の番組コマーシャルから推測される内容と、番組内容がずれているんじゃないかな、っていうところでした。「大恋愛スペシャル」というサブタイトルだったんですけど、まず前半、すごい記憶力を持った人達の紹介とか対決っていう部分は、ナレーションとか合間の唐沢さんの進行の部分で、無理やり愛につなげようとしていましたけれども、明らかに無理があるんじゃないかなっていう印象がありました。好きこそものの上手なれというのは、その域を出ない説明というか、興味関心のある分野だからこそ力が発揮できるというのは、今さらいわれなくても分かっているのに…っていう結論だったなという気がします。

B委員: 全体的な感想ですけども、パート・パートは結構面白く見せてもらいましたけども、タイトルと全体の流れ、ストーリーの展開ですね。これはいろいろ思いはあると思うんですが、端的にいっていま一歩で、うまくテーマ展開がされていなかったんじゃないか、というのが私の偽らざる感想でございます。この記憶力のテーマですね。それとそのベースになる脳の仕組みだとか、働き。このテーマはわれわれの年代、特に記憶力がまさに衰えて毎日困っている年代から見ても、非常に興味のあるテーマでございまして、番組は今後ともいい番組が作れるチャンスはいくらでもあると思うんで、ちょっともう少し深堀りして、いい番組をぜひ見せていただきたいと思ってます。

C委員: 多分これは7時からという時間帯で、子供向けということで、以前と変わってしまったということなんですけども、私は子供を何歳ぐらいからに設定してるか知らないですけど、それこそ子供の力というものを侮ってはいけないと思います。子供が大人がホントに面白い、みんな大人が楽しめてるものは子供も楽しめるような気がします。だから無理やり落としてしまうと、今度は大人も離れて行くのではないかなという気がしました。

D委員: 記憶力というのが、どうして愛という心の方へ結びつけて行くという番組の制作者が…これは非常に大事なことでして、この脳というもの、記憶力というものは脳というものにもって、それがまた愛というところへつなげて行ったっていうことが、素晴らしいことだと思うんです。どうしてそういう発想になったのか、ということ。つまり、記憶というものと愛というものを結びつけたっていうことは、大変素晴らしいことだと私は思うんですね。全体とすると、この番組は非常にいいものだと思いました。

E委員: 私などは単純に考えてしまって、これはここまでの才能がなくても、例えば日々暮らして行く中で、こういう自分らしい大きな舞台で、こういうことをしたいと思う時、やはり身近にいる人がすごく支えてくれて、すごくいい状態でいると能力って伸びて行きますよね。そういう自分を重ね合わせて見ることもできました。タイトルがこうだったので、自分でいろんなことを考えながらそういうことを考えたんですね。最後には、しっかりと「恋愛と記憶」ということで、それが科学的にも、また医学的にも検証されたものが出て来て、そこで終わってましたけども。そういうことと、それからアメリカやイギリスや韓国と海外での取材もしっかりされていて、やっぱりすごい人々の記憶力を上手に紹介してあったので、VTRを通しても見応えがありました。

F委員: まず、「愛と記憶」というのが素晴らしいアイデアではあるのですが、そこにがっちりしたしんがない。このヘレン・フィッシャーさんの「恋する脳」というのは、何年か前に話題になった本だと思いますが、私は割と緩い感じを受けまして、もう少しがっちりとした恋する脳を、この先生以上にこの番組が追求して行っても面白かったのにな、と思いました。全体として、すごい人とバトルと恋愛についてが、ちょっと風呂敷が広がり過ぎて畳みきれなかったのかな…と思いました。それで、結果的にタイトルと中身がちょっとずれた感じがして、あまり中と外が違うというのは見ている人にとって信頼されないので、やめたほうがいいかなとちょっと思いました。

G委員: この番組、2時間の大作なのですけれども、記憶という人類史上最大の神秘に迫る壮大な旅を続ける。それから、お勉強番組ではなく、楽しい科学エンターテインメントなんだというものですから、このエピソードがいろいろ出て来る中で「あれ?どこで科学をするのかな」と、ずっと待ってたんですけれども、それがあまり出て来なかった印象です。そういうわけで、あの素晴らしい記憶力を持った人の話、記憶力同士のバトルというのも大変面白く、それ自体、エンターテインメントであることは間違いなかったと思うんです。これを2時間の番組に1本、筋を通してまとめ上げるというところはちょっと弱かったのかな、そんなところであります。

H委員: 今日この番組を見ながら、最初にバトルだなんていって出て来ましたよね。100人の人をみんな覚えていて並べ替える。あの人達は記憶力のショーには出て来られるかもしれないけど、現実に何をしてる人か。どんな仕事をしている人なのか。すごく疑問になるんです。記憶力が、記憶力のショーのためだけにしか使われなかった、というのはあまりにも寂しい感じがします。それから、記憶力というのは忘却と対になってる。で、フロイトが何を見つけたのかっていったら、人間は何を覚え、何を忘れるか。そして、覚えてることにいつまでも覚えていて、忘れられないことが人間の人生にどういう役割を果たすかっていうことを、彼は見つけたわけですよね。だから、そういうところを…記憶の秘密に迫るといったら、そういうところに行かなければいけないんじゃないか。

委員長: 知的でロマンチックで大人の鑑賞に堪える、そういう番組を望んでいたので、まさにこれなんかはそういった目で見ると非常に楽しめる番組、大人の鑑賞に堪える番組だったという感じがいたしました。ただ、どうもタイトルと中身が結びつかない、そういう感じがしました。最後は、確か「フェロモンである匂いである」なんてふうになって、記憶とどれほど関係するのかなというふうに思って、ちょっとこじつけに近いかなという気がしました。記憶力以外に、例えば想像力とかそういったもの、どういうメカニズムで出て来るのか。想像力豊かな人はどうやればいいのか。そういったようなほうにも力を入れていただければ、非常にありがたいなという感じがいたしました。とにかく、この番組を見て年をとって来たけれども、今からでも何かやれば少しはモノになるかなという、そういう若干な希望を持ちました。

村山アナ: なお、今回都合で欠席したI委員からのリポートを、委員長が代読いたしました。
『記憶のチカラ』の第1弾・第2弾を放送時に見ました。大変面白かった。ただ、今回の第3弾については、前回までの驚きはなくなって来ました。記憶を『愛』のカテゴリーでくくるのは、はっきりいって無理があったと思います。このシリーズが続くとしたらそこが問題になるでしょう。
というリポートをいただきました。委員の皆様のご意見を受けまして、番組担当者は次のように答えました。

古市アナ:
なぜ、第3弾を『愛』というカテゴリーにくくったかということですが、実は、第1弾・第2弾を制作して行く中で、人はなぜ記憶というものにこだわるのだろうか。どうして物忘れを怖がるのだろうと考えて行くと、結局、これは愛の裏返しにほかならないと思いまして、第3弾は記憶と愛というところに踏み込んだ次第でございます。そして、そのへんのさじ加減につきましては、先生方のご指摘を深く受け止め、前へ進んで行こうと思います
と答えました。

村山アナ: 今朝は「第396回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りいたしました。それでは、最後にお知らせです。

お知らせ: 小さな耳と目は放送と一緒に育ちます。青少年委員会はよりよい放送のあり方について考えています。子供と放送に関するあなたのご意見お寄せください。 放送倫理番組向上機構。

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古市アナ: さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしています。
お手紙、おハガキのあて先は、

郵便番号105-8714 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

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村山アナ: それでは、また来週お目にかかりましょう。




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