村山アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。



山下アナ: 今朝は「第397回日本テレビ放送番組審議会」のご報告をさせていただきます。

村山アナ: 今回のテーマは、4月期改編の説明と3月26日に放送された『ビートたけしの超歴史ミステリー 誰がジョン・F・ケネディを殺したのか?』の番組合評でした。それでは、どんな番組だったのかご紹介しましょう。

山下アナ:
1963年11月22日テキサス州ダラス。世界を震撼させたケネディ大統領暗殺事件。その真相はオズワルド単独犯行説、これに基づく「ウォーレン報告」が公式なものとして発表されているものの、真相は他にあるとする説も多い。番組では「ウォーレン報告」の矛盾を検証しながら、キューバ説、旧ソ連KGB説、CIA説、マフィア説の背景を探り、ケネディ暗殺の動機、その人間像政治姿勢を描いています。さらに新説として、テキサスの巨大石油資本関与の可能性を提示。副大統領の関与ともう1人の銃撃犯の存在に迫りました。

村山アナ: それでは、合評の模様をご覧ください。


第397回 日本テレビ放送番組審議会

 
開催日時:平成18年3月28日(火)

議題  :(1)2006年4月期番組改編について
       (2)番組合評「ビートたけしの超歴史ミステリー 誰がジョン・F・ケネディを殺したのか?」
      <3月26日(日)放送>について

出席者(リポート含む) : 半田正夫委員長、山川洋一郎副委員長、米長邦雄委員、赤石美穂委員、檀ふみ委員、
                増田明美委員、井上秀一委員、なだいなだ委員、槇村さとる委員、高橋源一郎委員

A委員: 大変面白いというか、衝撃的な題材で…。コマーシャルを入れるところのタイミングというか、ちょうどここでコマーシャルが入るんだな、というところまで分かるような作りになって…。それがいいのかどうか分かりませんが、ここで入るんだなということが分かりますね。ですから、1秒、2秒のところまできめ細かく…当然でしょうけど作られてるなと思いました。非常にいい番組。ただ、ゲストがアメリカ人とビートたけし、それから美人、この3人くらいのほうがよかったのではないかな、という気がするんですが。しかし、これは私、分からないもので、あそこでずっと流してるのとスタジオにいるバランス、そのへんよく分かりませんけれど、ちょっと多いのではないかなという気がしました。

B委員: これまでいわれて来た諸説について、それぞれの説を主張する人達の証言とともにまとめて検証して、そこから新しい説につなげてくださったというので、番組全体を通して誰が何のためにというとこだけにはっきり焦点が絞られていたので、見ていて分かりやすかったです。今回、新しい説というものを説明するという目的があって、周りを作って行ったっていうところで、すごくまとまりがある番組になったのかなという気がします。もちろん、最終的にすべては謎のまま終わるわけですけれど、それでも見終わって納得の行く終わり方だったなと思います。

C委員: 現在のアメリカだけじゃなくて、日本とか政治の仕組みっていうものを考える、非常に大きなテーマを持ったいい番組だったと思います。ただ、「たけしが迫るジョン・F・ケネディの暗殺」…みたいなそういうテロップがずっと出てましたよね。でも、たけしはまったく迫ってない。だから、たけしがチャチャを入れるっていうだけ。何か1つ、そういうギャグ的なことでもいいけど、核心に迫るようなギャグをいえば、みんな何か考えるきっかけになったと思います。

D委員: まず、今まで久保純子さんが出てらっしゃる番組いくつか見て来ましたけれども、こんなにうまく久保さんを生かした番組っていうのは、見なかったなというのがまずありました。それは、スタジオでの進行と現地に行ってのリポート役がすごく上手に出てたなという感じがしました。それから『歴史ミステリー』という題目にふさわしいくらい、資料映像が豊富だったのが面白かったです。ただ事実ではあるんでしょうけど、射殺のシーンがすごく多くて、それを繰り返し繰り返しやってたところが、ちょっとやり過ぎなところもあったかなと感じました。ビートたけしさんのユーモアあふれるコメントが、とても全体を和らげてくれた…。テーマの重さとバランスが取れていたということもあります。

E委員: この番組は、いろんな層の方が見たと思います。我々の世代についてもいろいろ感銘はあるわけですけども、若い層に見せたい番組だと思って見てたんですが、その場合に単に新犯人説を追うだけではなくて、その当時の世界情勢がどうなってるのかとか、このことが起こした世界的にどんな影響を与えたのか、こういうことの本質の部分をもうちょっと充実してほしかったと思っております。特に若い世代の人達に、これを分かりやすく今の時代を思いますと、もっと知らせてもらいたかったな…。そこが若干、もう少し充実してほしかったという気持であります。

F委員: 今度の説が新説だというけれど、どこが前と違うのか。どういう圧力が今かかっているのか。そういうことを、ちょっと入れておいたほうがよかったんじゃないかと思います。前のいろんな説…マフィア説だとか、いろんな説ありましたね。あそこをあんなに時間を取ってやる必要なかったんじゃないか。何しろ新説で「これが…」っていいたいところは、一番最後の説なんですからね。今までになかった新説なんだから、やっぱり前説は半分くらいにして新説を全部という構成で、やるべきではなかったかと思うんです。

G委員: 番組の作り方自身が、資料映像とかとてもテレビの質と合っている題材というか、それが迫力がある、説得力がある、一発で分かるテレビの魅力がすごく光る素材だと思いました。この鉱脈はすごく探ってほしい。こういう事件で切り込んで行って、サスペンスフルに一見楽しそうに見せながらも、最後みんなをシ〜ンとさせる…次の日まで考えさせてしまうぐらいの番組は、とても意味があると思いました。私も『超歴史』っていうのはどうかなって思ったんですが、プチ歴史ちょっと前の歴史っていうか、ヘラヘラ笑っているうちに「あ、今のことかよ」って、みんなピョンって最後に飛び上がるっていうか、ゾッとするっていうか、そういう仕掛けが大変楽しいと思います。

H委員: なぜ、重要な大統領の暗殺事件の報告書の全文が公表されないのか。今から33年というと80年近くなっちゃうわけですけど、そこらへん…突っ込むなら、もうひと押ししてほしかったと思います。そういう注文はありますけれど、テキサスオイル資本の陰謀というのもなかなか面白い説だなと。当時の国内の石油に対する課税の問題と、ジョンソンとの確執のことなんかをすると、そんなに決定的とはいいがたいかもしれませんけど、面白い説なのかなと思って拝見したんです。今のようないくつか申し上げた点を、もうちょっと補足したり突っ込んどいていただくと、さらにクレディビリティーが上がったのかなと思います。

委員長: この事件そのものが、私も非常に訳の分からないもので、アメリカの現職の大統領が射殺される…アメリカでしか考えられない銃社会だから日本では考えられないことですが、銃で射殺されるということ、しかもその後で犯人と目されるオズワルドが捕まって、それが衆人環視の中で射殺されるということ。しかも、それが映像に残ってるということ。日本においては信じられないようなことが起きてるわけです。だから、そこに大きな何かがあったんじゃないか…というようなことは漠然と推測できるわけですけど、その真相が全然公表されない。これまた非常に不思議な話で、アメリカはそこそこハイテク技術も世界一でしょうし、情報収集能力も世界一だと思う。そのアメリカが真相解明できない、あるいは真相を発表できないのか分かりませんけど、していないってことにはまた非常に奇奇怪怪である。そういうところに、メスを入れて取り上げるということは、私は非常に意味があったと思うんですね。

村山アナ: なお、当日欠席されたI委員から次のようなリポートが提出されました。
ジョンソン副大統領の関与。銃弾は3発ではないという断言に衝撃を受けた。それを証明して行くプロセスも見事。でも、スタジオはがっかり。バラエティー風にすることはないので。
というご意見でした。

山下アナ: 皆様のご意見を受けて、社側の担当者は次のように答えました。

村山アナ:
事件を追った2人のジャーナリストの背景とか、ケネディの人物像は、ご指摘のようにもっと説明すべきかもしれません。スタジオについて多くのご批判を受けましたが、VTRがあまりに堅いので柔らかくしてやろうと、出演者がお思いになったのかもしれませんが、私達の側の演出力、説明力不足のせいと反省しています。暗殺シーンを繰り返し出したことへのご批判は時間帯を考えると反省の余地がある
と答えました。

山下アナ: 今朝は「第397回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご報告しました。

村山アナ: それでは、最後にお知らせです。

お知らせ: 放送番組で傷つき、悲しみ、涙がポロリ。放送であなたの人権が侵害されてしまったら放送と人権委員会にご相談ください。BPO放送倫理番組向上機構

     電話番号:03-5212-7333
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山下アナ: 番組では、皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙、おハガキのあて先は、

郵便番号105-8714 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号:03-6215-4444
     FAX 番号:03-6215-0444
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  以外の目的には使用致しません。

村山アナ: それでは、また来週お目にかかりましょう。




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