鷹西アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。



寺島アナ: 今朝は「第402回 日本テレビ放送番組審議会」の模様を報告させていただきます。今回は9月18日夜9時から放送されました『小泉純一郎を知っているか 次の総理と5つの謎を斬る』の合評でした。

鷹西アナ: まず、視聴者の皆様方にはどのような番組だったかをご紹介しましょう。

寺島アナ:
北朝鮮政府との接触、自衛隊のイラク派遣、郵政民営化、靖国神社参拝による近隣諸国の反発とアジア外交の停滞など、日本の政治の転換点となった「小泉政治の2000日とは何だったのか?」。周囲に相談することもなく、その政治戦略を1人で決めていたという劇場型政治の謎とは何か。この番組は、長らくその裏側を見つめて来た報道局が現職総理の実録ドラマという前代未聞の表現手段で、小泉政治の謎に迫ったユニークな番組。スタジオでは「ポスト小泉」の有力3候補を招き、討論を展開。政治に大きな関心を持ってほしいと放送された特別番組でした。

鷹西アナ: それでは、「第402回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧いただきましょう。


第402回 日本テレビ放送番組審議会

 
開催日時:9月26日

議題:緊急特別ドラマスペシャル
    「小泉純一郎を知っているか〜次の総理と5つの鍵を斬る」について

出席者(リポート含む):半田正夫委員長、井上秀一副委員長、中川靖子委員、尾木直樹委員、増田明美委員、
               米長邦雄委員、なだいなだ委員、高橋源一郎委員、槇村さとる委員

A委員: 全体の構成ですけれども、一番最初に冒頭に新総裁の候補者3人の方が出ていらっしゃって、笛吹さんが喋って、それからドラマに入って、そしてその後候補者3人に質疑応答で聞くという形で最後に靖国問題に戻って締めるという、そういう全体の流れだったんですけども、いろいろ間に3人の質疑応答を入れたために、最初から最後まで一本通ったような感じがしなくて何かちょっと…散漫な印象になってしまった部分もあるように感じました。そして、全体の感じとしていろんな制約があったと思うんですけども、広く浅くという印象を受けて、親しみやすさはあったんですけども、今一歩の踏み込みが足りないのではないかと思いました。

B委員: 「5つの謎」ということなんですけれども、どういうふうに解明されて来るのかなというのを順番に見てたんです。誕生の謎のとこら辺は「なるほど、やっぱりそうか」っていうか、これまでも話題になってたので非常に分かりました。ただ、他のところがいくつかやっぱり物足りないっていうか、もちろん1人でお決めになる総理…現在も総理ですから、一応ね。総理ですから、やっぱりツッコミが難しかったのか分かりませんけども、特にですね…田中眞紀子さん外しのとこら辺、もうちょっと見えなかったです。結び合わせて行けば分かるんですけれども、ちょっと見えなかった。訪朝のとこら辺も本当にそうなのかなと、若干「ホントかい?」という感じが残りました。説得力がないわけではありませんけれども、本当だったんだろうかという気持がちょっと残りました。

C委員: 小泉政治の5年間ということで、特に取り上げ方が「小泉劇場」といわれた項目を、いくつかここに取り上げているということでは、こういうドラマにできたんじゃないかと思ってます。ただ、小泉政治ってこれだけじゃなくて、たくさんいろいろな問題があるんで、その意味では取り上げた項目をドラマ化するという点では、非常に分かりやすく成功したと思っておりますが、それだけで政治の重みとか小泉総理のいろんな問題が、全部我々に訴えられて来たかということでは若干違和感がある部分もありました。取り上げたものについては、大変分かりやすい番組だったと思います。

D委員: 番組の中で、橋本派や亀井さんなどに敵を討つというようなことにストーリーがなっていましたので、その辺もなるほどなというふうに見ていました。若干、問題点もありました。小泉政権の歴史を紹介する番組と銘打っておきながら、最後の30分のスタジオの部分で、小泉さんとは関係のない質問を総理の候補の3人の方々に投げかけていたところは、ちょっと退屈してしまいました。あのあたりは、むしろ今の安倍総理は小泉さんに一番近いところにいらっしゃった方ですので、もっとドラマとして小泉さんのやって来たことですとか、人柄がもっと浮き彫りになるような質問を投げかけて、小泉さんを知ることができたほうが面白かったなというふうに感じました。

E委員: この番組は2000日間の謎を探り当てる。つまり、今日から振り返った2000日の過去にスポットライトを与えたものに対して未来の3人が出て来てる…というところに、問題があったんだろうと私は思うんです。ですから、この3人はすべてカットしてしまって、かなり失礼なんですけれども、これからどうするかは別の話で過去の2000日だけにスポットを当てて、小泉首相そのものに出て来てもらって、「これについて本当はどうだったんだ」というほうがむしろよかった…つまり、あそこに国会議員は1人も出なくて小泉さんだけが出て来る。そのほうがよかったんではないかと思うんです。ですから、私は最近マスコミの…あるいは、裁判・司法も含めてですけれども、やっぱり当事者がいうチャンスを与える…という番組のほうがよかった。欠席裁判に近いというふうに思われるのは、ちょっとつまらないなと思う。

F委員: 私は、あんまりこういうドラマ仕立てっていうのは、やっぱり趣味として好きじゃないですね。何しろ俳優が出て来て、小泉さんの真似を…真似っていうよりも小泉さん役を演ずるんだけれど、やっぱりあれは小泉…もう少し何ていうのか、メークだとか、何だとか考えて小泉役をつくらなきゃいけないと思う。ちょっと似てるところは手を上げるところだけでしょう。だから、そういう俳優を見るとやっぱり、何か俳優ケチったな、予算ケチったな〜っていうような感じするんですよ。ホントにドラマ仕立てであって、ホントに「ドラマ」っていう、そういう感じはしなかったので、やっぱりこれは方法の間違えではないかなっていうふうな感じはします。

委員長: 今度起きた、いろんなその大きな小泉内閣の成果といいましょうか、その一つ一つを独立させたドラマ仕立てにする、ということをやっても面白いかなという気がするわけです。時間枠としては2時間以上取っておりましたけれども、やっぱり舌足らずだったことは非常に残念だな…という気がしたわけです。このドラマを面白くしてるのは、皆さんすでにお話しになりましたように、俳優に非常に苦労があったでしょうけども、かなり人を得ていたんではないかなと。そりゃ、やっぱり本人とは違いますんで、そうはいかないし、本人の実際のあれと交互にこうやっておりましたので、どうしても比較してしまいますけれども、かなりそれぞれの俳優はその本人の特徴をとらえて、好演していたんだと思いました。それから、今日ご欠席の委員お2人からコメントが来ておりますのでご紹介させていただきます。
中身については、疑問に感じるところがたくさんありました。その最大のものは『5つの謎』と称するものの中身で、はっきりいって謎らしいものは一つもありません。すべて新聞、雑誌、等々ですでに伝えられているものばかりではないでしょうか。もともと、小泉純一郎の功罪を問う番組ではないかもしれませんが、だとするならそんな個人的には単なる田舎芝居にすぎない『小泉パフォーマンス劇場』の再演なんか見ても意味はありません。亀井静香に扮した役者の動作が、亀井静香本人に泣きたくなるほどそっくりなのを見ていて、何でこんなもの今ごろ見なきゃならないのだろうと、こちらが泣きたくなりました。
それから、H委員からのコメントであります。
『特別ドラマスペシャル』の感想です。放映のタイミングが、バッチリテレビ的で『元気だな〜テレビ』と思いました。小泉氏のことはもちろんよく知らず、ドラマを見ながら本当はどうだったのだろうと考えるきっかけになりました。ドラマとライブがセットになっている構成も、こなれて行けば一つのスタイルになるのではないでしょうか。特に政治ものの場合、有効な気がします。机上でただディベートになるよりも、案内ドラマが入ることで政治音痴な私には取りつきやすく助かりました。

 

鷹西アナ: 委員の皆様からは、大変厳しい突っ込んだ意見が出されました。これに対して、社側は次のように答えました。

寺島アナ:
小泉総理の2000日を描くドラマは膨大なものとなり、枝葉を削ぎ落とした結果、分かりにくい部分があったことは反省しています。さらに、イラク派遣問題についてはもっと描きたかったのですが、裏側の取材が進まず十分に描ききれませんでした。注意したところは、総理をヒーロー化してはいけないということ、これには表現に大変苦労しました。皆様のご批判は私達も反省している点が多く、皆様のご意見を生かして、今後もこうした番組を作って行きたいと思っています。

鷹西アナ: 今朝は、特別番組『小泉純一郎の2000日』の合評をメインに行われた「第402回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご報告させていただきました。

寺島アナ: 最後にお知らせです。

お知らせ: 放送番組で傷つき、悲しみ、涙がポロリ。あなたにもこんな時がくるかもしれません。放送であなたの人権が侵害されてしまったら放送と人権委員会にご相談ください。BPO放送倫理番組向上機構

     電話番号:03-5212-7333
     FAX 番号:03-5212-7330
     HPアドレス:http://www.bpo.gr.jp
     受付時間:平日午前10時〜午後5時まで。


寺島アナ: さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙、おハガキのあて先は、

郵便番号105-8714 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号:03-6215-4444
     FAX 番号:03-6215-0444
     どんどんお寄せください

※頂いた情報は番組制作への参考とさせて頂く
  以外の目的には使用致しません。

鷹西アナ: それでは、また来週お目にかかりましょう。失礼いたします。




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