鷹西アナ:
おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。



今朝は「第403回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご報告させていただきます。今回のメインテーマは、10月期・水曜ドラマ話題作『14才の母 〜愛するために生まれてきた〜』の合評でした。現在も放送中のこの連続ドラマ、どんなドラマなのかまずは簡単にご紹介いたしましょう。

父親はサラリーマン。母は専業主婦。ごく普通の中流家庭に生まれ育った14歳の中学生、未希。彼女がこの物語の主人公です。未希はごく普通の恋をして、同級生よりもひと足早く大人になりました。お腹の中に、小さな愛の結晶を宿したのです。父親は激怒しました。友達や先生は驚きました。この物語は、命とは一体誰のものかという根源的な命題を掲げ、親子愛、兄弟愛、友情、そして男女の愛を考えるヒューマンドラマです。
日本テレビ番組審議委員の皆様は、どのようなご意見を持たれたのでしょうか?それでは「第403回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧いただきましょう。


第403回 日本テレビ放送番組審議会

 
開催日時:10月31日(火)

議題:水曜ドラマ「14才の母」

出席者(リポート含む):井上秀一副委員長、中川靖子委員、高橋源一郎委員、尾木直樹委員、
               米長邦雄委員、槇村さとる委員

A委員: ドラマ全体を見た感想としては重いテーマを扱うということで、真面目な作り、そして丁寧に心の中を描いていて、ドラマ自体には好感が持てました。主人公を演じる志田さんですけれども、『女王の教室』の頃に比べれば成長が見られるし、やはり小さくても力のある方だと思うので、なかなか頑張ってらっしゃると思いました。あと対する相手役の三浦君ですけれども、無口で主人公に比べると感情をあまり表に出さないという点で、ちょっと今ひとつかなと思ったんですが、あのお年の男のコは自分のことどんどん喋って行くよりも、やっぱりあまり表さないっていうほうが普通なのかなということなので、ああいう役作りもあるのではないかと思いました。そして、私自身が一番ドラマの中で救われるなと思ったのは、産婦人科医を演じている高畑淳子さんで、唯一感情的にならないで大きな視点で物事をとらえて、そして主人公を温かく包み込んで冷静に対して行くという点で、このドラマの中では救いを与えているように感じました。

B委員: 14歳の母のドラマというよりも、純愛ドラマという…。そこが緊張感があって非常にいい感じで見られる。現時点では非常にテーマとしては重いんですけども、それ以前の話ですよね、正直いって。まだ生まれてもいませんし。タイトルでいうと、生まれることになると思うんですけども。中絶するかどうかの悩みっていうことなんですけれども。今のところは、ある一線を越えた14歳、15歳のかなり強烈な恋愛のお話というのが前面で、このドラマがうたっている命に関する話というのは、ほとんどまだお話を喋っているだけということで、正直どうなるか分からない。ドラマの作り方がやや強引なので、正直いって見た限りでは面白かったんですけれども、これが続いて行ってどうなるんだろう…という気がしました。もちろん、救いがあって。今、中川さんもおっしゃったんですけども、産婦人科医。やっぱり、志田さんの次は高畑さんが出て来ると安心する。あのカップルと産婦人科医でキャッチボールしている周りを、みんなが右往左往しているという形のドラマに今なっていると思います。ですから、このドラマがうたっているテーマについては、今のところまだペンディング。これからどうなさるかにかかっていると思います。

C委員: この『14才の母』を見ていて、やっぱりキーワードになるようなのはいくつかあると思うんですけれども、やっぱり一つは葛藤ですよね。葛藤の描き方がどうなって行くのかな。状況的にすべて葛藤、それぞれの人々がそれぞれの立場から葛藤を抱くわけですけれども、その展開がどうなって行くんだろうというのを楽しみにしていたんですけども。一番リアルに描かれているなと思ったのは、お父さん、お母さん。大人の側の…結構、僕的な考え方ですのでよく描かれていると思いましたよね。奇抜なところは何もないんですけれども、それがすごいリアリティーを感じました。それからタブーへの挑戦というので、ただめくらめっぽうで突っ込んで行くとか、今までの既成の価値観にぶつかって行く…というのではなくて、やっぱり「愛って何だろう」「命って何だろう」っていう、ものすごく重要なテーマを挑戦というかぶつけておられるので、非常にしっくりと受け止めやすいというか、それは感じました。それから、僕がすごく迫力を感じたというか、安定感とか安心感というか、こういう描き方、場面というのはもっとたくさん現実の世界でも欲しいなと思ったのは、やっぱり産婦人科の彼女のやりとりですよね。セリフもいいですし、演技も本当にいい。ああいう大人がたくさん子供達の周りにいたら、もうちょっと子供達まともに育つんですけれども、残念ながらそうじゃない姿が多いんじゃないか。やっぱり、あれは繰り返し中学生にでも見せたいほどの迫力だと思いますね。ああいう語れる大人が欲しいなとすごく感じました。

D委員: 今、いじめとかいろんな問題がありますけれども、命の尊さということが問われているんですが、男が彼女とか女性が妊娠したと告げられた時に取る方法は、2つしかなくてですね。「産もう」あるいは「産んでくれ」ときちんというか、「おろしてくれ」というかのどっちかしかないんですね。このことを教えるのが教育上、非常にいい番組でそれがなかったというのが非常に残念なんですね。つまり、男はだいぶ悩んで親がみんな反対している、母親はそんなバカなことがあるわけがない…。男もいろいろ悩んだりいろんなことやるんですが、それは気持として分かるんですが、具体的に命というものに正面から向かい合ったかっていった時に、男は何もしないんですね。こういうところがね、はっきりさせてないのがいけないんじゃないか…。

E委員: ドラマの展開や俳優について、若干私の感じたことを話ししますと、現代の若者いろいろ苦しみ、悩み、楽しみ、抱えているんだと思いますが、それがこの子供ができるプロセスまでの間にあまり出てないような感じがして、もうちょっと若者の日常の生き方、こういうものをもう少し丁寧に入れてもらうと、何でこういうことになったのかっていうのが出て来て、いい番組になるものもあるんじゃないか。その点で、お遊びのような感じの部分があったと思います。それから、確かに私も多くの人が見るだろうと思いました。衝撃的な題材だし、テーマとしても見たいという方たくさんいると思います。ただ、子供を産む命の尊さをやるのに週刊誌が出て来て、その週刊誌がネタにするような議論になって来ると、本当のドラマとしての重みが…面白さはこれから展開するんでしょうけど、その点本当の狙っている命の大切さだとか、命は誰のものかっていうのが伝わって来るのかどうか若干心配があります。この点あたりもどういうふうに展開するのか、いい番組にしていただきたいと思っております。それでは、今日はF委員からレポートをいただいているんで、そのご意見を読まさせていただきます。
『14才の母』の感想です。このドラマが子供の妊娠をめぐって、周りの大人達がドタバタするヒロイン対大人達の構図で進むのかなと思うと、少ししょんぼりしました。大人達の多様な価値観や都合をぶつかり合わせるために、主人公の女性が犠牲になり過ぎないようにお願いしたいです。

鷹西アナ: 結末がどうなるのか不安を感じるなどのご意見が出ましたが、総じて好感を持って受け止められているようでした。審議委員の皆様のご発言に対して、社側は次のように答えました。
この企画を実行に移す時、刺激的過ぎると批判が出るのではと心配した。そのため、明るいキャラクターの俳優をあえてキャスティングした。その結果、現実離れした個所も出て来た。主人公と同じ年頃の子供達もたくさん見ている。今後はそのへんのことも考え、現実感濃くドラマを作って行きたい。ドラマの核になる「妊娠」ですが、事前の調査によると中学生に妊娠という知識がほとんどないことが分かっている。だからといって、主人公の妊娠について詳しく描かなくてもよいということにはならない。そのあたりは、ご指摘のように描き足りなかったと反省している。主人公の選択と大人達の選択が相まって、どんなよりよい結果が生み出されるのか、もう一度見直しながらエンディングに向けて腰を据えて作って行きたい。
と答えました。ぜひ、このドラマを家族で見ていただき、さまざまな意見を交わしていただきたいと思います。今朝は「第403回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をご報告いたしました。それでは、最後にお知らせです。

お知らせ: 小さな耳と目は放送と一緒に育ちます。青少年委員会はよりよい放送のあり方について考えています。子供と放送に関するあなたのご意見お寄せください。 放送倫理番組向上機構。

     電話番号:03-5212-7333
     FAX 番号:03-5212-7330
     HPアドレス:http://www.bpo.gr.jp
     受付時間:平日午前10時〜午後5時まで。


鷹西アナ: さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙、おハガキのあて先は、

郵便番号105-8714 日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号:03-6215-4444
     FAX 番号:03-6215-0444
     どんどんお寄せください

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  以外の目的には使用致しません。

それでは、また来週お目にかかりましょう。




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