鷹西アナ:

視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。
出演者
寺島アナ: 今朝は2月24日に行われました、「第426回日本テレビ放送番組審議会」の模様を報告いたします。
今回は毎週土曜日放送のドラマ、『銭ゲバ』について合評が行われました。
鷹西アナ: 『銭ゲバ』とはどんな番組なのかダイジェストでご覧ください。
寺島アナ: 貧しい家庭で育った主人公は、病気の母親が貧しさゆえ満足な治療を受けられずに亡くなったことで、金で支配された社会を恨むように。やがて悪に手を染め、金のためなら手段を選ばない人間になって行くのでした。原作は1970年に少年漫画誌に掲載された、漫画家ジョージ秋山さんの作品。当時問題作として大きな反響を呼びました。金融危機などお金にまつわる不安が高まる今の時代に、幸せとは何かを問いかけるドラマです。
鷹西アナ: 番組ダイジェストをご覧いただきました。
それでは「第426回日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧ください。
 
開催日時 :平成21年 2月 24日(火)
議題 :『銭ゲバ』
出席者(リポート含む) :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
橋本祥子委員、尾木直樹委員、
米長邦雄委員、増田明美委員、
なだいなだ委員、檀ふみ委員

A委員: こういう内容ですと派遣労働者とか、貧困家庭の描き方に対して「これはどうなのか」っていう苦情とか、私も子供がいるので分かるんですが、暴力シーンとか殺人シーンはどうなんだろうか?そういう苦情が寄せられるかと思うんですけれども、私が見た感じですとあくまでドラマとして見れば、必要なシーンですし、現実に恐ろしい事件は起こってるわけですから、目をそむけるのではなくて、問題提起してそれについて考えて行くことが大切なんじゃないかと思いました。
とにかく作り手の方の思いが通じるといいなと思いました。ただ子供にも人気の『世界一受けたい授業』のすぐ後なので、やはり『ごくせん』なんかもやっていましたから、つい見てしまう子供達は多いと思うんですね。小学生にはやはり暴力シーンとかは、安易には見てほしくないかなとは感じました。
B委員: あの1970年代ですかあれは漫画として…。学生の頃に読んだ記憶があるんですけれども、原点に戻ってみようという感じで受け止めたんです。メッセージとして。そっから見て行くとやっぱり今おかしいぞ。何か大事な物失っちゃって軌道修正の原点というのは、どこにあるんだろうというのを考えさせられるような気がしましたよね。
ただ演出の効果か分かりませんけど、最後のシーンのお金をばらまくシーンだとか、それから松山ケンイチなんか葛藤のあまり、ギャ〜っと叫ぶ場面なんかありますよね。あそこらへん何かもっと違う表現というか演出ができないかな。そういう時代を生きて来た人間から見ると、何か疲れちゃうっていうかね。もっと楽に伝えていいんじゃないかなという気がしました。それは世代の受け止め方があるんじゃ…って気がしました。
C委員: 原作読まずに2回だけ見た僕の感想を申し上げますと、非常に暗い怖い希望がないという、ドラマ仕立てになっていて、最後に金じゃないんだ心を取り戻さなきゃならない、ということを主張する番組で作り手の意欲はそこにあるんだ、といってもやっぱりこのドラマを毎回見てる人がいて、1回しか見てない人もいるんでしょうから、やっぱり何らかのどこかに、明るさというか希望、救いというものがあって、あるいは良心っていうんですか、そういう部分がどこかには隠されてるか、あるいは表れているというふうに作っていただかないと、正直いって2回続けて見るというのは、大変辛い気持でおりました。
D委員: 会話の中に考えさせられるようなメッセージも、多くあるなと思いました。例えば「お金で買えないものがあるんだよ。愛とか友情とか」ということを、主人公の悪魔のようなお父さんがつぶやいてみたり、あと私が「なるほどな」と思ったのは、金持ちにはなれるけれどもお金持ちにはなれない、…って何かこの微妙な感覚の違いって、分かるなという。言葉でのメッセージというものもよく出ているなと感じました。
とにかく1970年代の漫画を今ドラマ化した…ということを考えるとやっぱりゲーム感覚で、もうお金儲けばかり考えてる人が多い中で、それをカッコいいと考える若者に対しては、1つの問題提起になっているのではないかと思いましたし、本当にこういう…ものすごく原点を見せることで、より自分の幸福って何だろうっていうことを、見ている人達が考える時間を、与えてもらえてるのではないかと思いました。
E委員: 私は結構外国のテレビドラマよく見るし、推理ドラマなどよく見ます。英国の推理ドラマっていうのも、ホントに次から次へと面白いの出してますよね。だからそういうのを見ていて、日本のドラマと比べて気がつくのは何かっていったら、主人公が日本はみんな若いですよ。つまり生きた人間の面白さみたいなものが、ドラマの中で感じられるし、それは俳優もやりやすいと思うんですね。自分を出せるから。ところがやはり20代の俳優だけだと、そういう意味じゃドラマとして、どうしても膨らみが足りなくなります。もしできれば副主人公に、始めから終わりまで出て来る年寄りを少し入れること。50代〜60代でもいいですけれど、そういう年配の渋い人間を、ドラマの中に入れることを考えて行かないと、私達の年齢の者は全然ついて行けませんね。リアリティーが全然感じられないんですよ。
F委員: 漫画が原作であるということ。そしてその漫画が、今から40年近く前のものであるということ。これをどういうふうに…今漫画をテレビドラマにする意味と、その時代をこれだけ…、40年経ったものを今に映す意味が、どういうふうに出ているかというところが、私にはよく分からなかったというか、拝見した限りでは、何を目指していらっしゃるのかなというとこが、よく分からなかったですね、そこに関しては。
漫画はいろんな方法があると思います。アニメ化するっていうことももちろんありますし、あとホントに漫画的にする。または核だけ取って、人間ドラマにするっていう…。ちょっとそちらがどっちつかずという感じはいたしました。
副委員長: 主人公の生き方がどういうふうな生き方かっていうのを、若い人が見てるかっていうのが非常に心配で、手段を選ばない目的のために。こういうようなことがテレビで正当化されてしまったら、大変だなと。いろんな人が見ているもんですから、ドラマで訴えたい制作意図、心だとか愛だとかこういうものが本当にうまく伝わるのか、ぜひいろんな工夫をしていただきたい。
さっきからいろいろ出てますけど。私は現実の生活の中で生きている面白さとかそういうものを、もうちょっと主人公にも持たせて、人間の複雑な面をさらに丁寧に、掘り下げて描いて行く必要があるんじゃないかなと…。そうしないとあんまりさらっと見てしまう人には、ホントの狙いがなかなか伝わりにくくなる…。その点を注意しながらやっていただきたいな、…というのが全体的な感想です。
委員長: この番組で私気になりましたのは、最近の傾向なのかもしれませんがいつ番組が始まるとも、分からないうち始まっちゃうんですね。コマーシャルが終わったらいきなりス〜っとドラマに入って行ってる。それが前回の引き継ぎのあらすじなのか、それとももう今回の部分に入ってるのか分からないまま、ス〜っと来ちゃってかなり経ってから…、10数分経ってから、『銭ゲバ』というタイトルが出まして…。タイトルが出てすぐコマーシャルになりまして、コマーシャルが終わって第5話っていう字が出て来る…。だから非常に唐突過ぎるような扱いになって、ちょっと奇をてらい過ぎているんじゃないかな、…という感じがしました。もう少し素直にス〜っと入って行けるような、構成にしてくれたほうがありがたいんじゃないかな、…と思いました。
しかし今は100年に一度といわれる大不況で、それこそ金銭に対する執着が非常に強い、そういう時代にこの番組がポンっと現れたということは、非常に現代というものを象徴しているドラマかな、…というふうに思うわけです。
しかしその反面どなたかおっしゃっておりましたように、お金を安易に手に入れることができる、安易に稼ぐといいましょうか、悪いことやってでも手に入れようという風潮を、助長しはしないかなという懸念は、確かにないわけではないと思いました。
寺島アナ: 皆様からのご意見を受けまして、社側から次のようにコメントしました。
鷹西アナ:
「ご指摘をいただいたように何らかの方法で、今の時代を盛り込めばもっとリアリティーの要素が、出たのではないかと思う。また分かりやすさという点では描き方に関して、再考する部分があるのかもしれない。残された回数の中で、これらのことを注意して行きたい」
とお伝えしました。
今朝は「第426回日本テレビ放送番組審議会」の模様を、お送りしました。
寺島アナ: さて番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

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鷹西アナ: 最後にBPOからのお知らせです。 それではまたお目にかかります。

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