鷹西アナ:

おはようございます。
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。
出演者
寺島アナ: 今朝は3月24日に行われました、「第427回日本テレビ放送番組審議会」の模様をご報告いたします。
 
開催日時 :平成21年 3月 24日(火)
議題 :『真相報道バンキシャ!』
出席者 :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
橋本祥子委員、尾木直樹委員、
槇村さとる委員、高橋源一郎委員
米長邦雄委員、増田明美委員、
なだいなだ委員、檀ふみ委員

鷹西アナ: 「番組審議会」では去年の11月23日に放送しました、『真相報道バンキシャ!』における自治体の裏金をめぐる、虚偽の証言を報道した問題について、番組審議委員からご意見をいただきました。
寺島アナ: この番組では告発に基づき、岐阜県庁の裏金づくりの実態について放送しましたが、その後の取材などで情報提供者の証言は、誤りであったと判断するに至り、今年3月1日の番組の中で訂正放送を行ったものです。
鷹西アナ: それでは「第427回日本テレビ放送番組審議会」の内容を、ご報告いたします。
まず日本テレビは社内検証チームによる調査結果と、検証で浮かび上がった問題点とは
(1)インターネットを使った情報収集
(2)事前取材・裏づけ取材
(3)情報の多面的な検証
(4)放送決定の判断のありかた
についての報告を行いました。
寺島アナ: これを踏まえ久保取締役相談役執行役員は次のように述べました。
久保: 『真相報道バンキシャ!』という番組がですね、調査報道をセールスポイントというか魅力として、これまでに内容についても、視聴者の皆様から高い評価をいただいてまいりました。その上に今回問題となった昨年11月放送の、岐阜県裏金づくりの疑惑報道につきましては、いわゆる告発ジャーナリズムの一端を成すものでございます。本日の審議においては何とぞ厳しいご意見ご指摘等も、賜ればと思います。
A委員: まず11月23日の放送なんですが不正を暴いて行こうとする、姿勢自体は好感が持てたんですけれども、これは見ている側の好みの問題かもしれないんですが、インタビューの口調が多少高圧的というか、不正をただしてやるという正義感に満ち満ちたもので、もしかしてその勢いが余ってさらに視聴率を気にして、スクープに走ってしまったのかなと当初は思いました。人気の看板番組なのに頭と足がこんなバラバラで、しかも現場で実際取材に当たってるのが、経験の浅い若い方ばかりということに、一般人としては素直に驚きました。視聴者としては早く検証番組を放映して、局の姿勢を見せてほしいと思います。
B委員: 実は僕最初にこの報道…新聞報道なんかで知った時には、今日も書かれてますけど「誤報道」っていう表現で、この事件っていうかしら事案が扱われているんですよね。誤報道っていうのは的確ではないというすごくこだわりがある…。これはある意味で過失だろうと思うんですね。それは番組見てホントに流し込んで行く…、告発したいっていうスタッフの強い思いっていうのが、伝わって来るわけですけどもそれが走り過ぎて、そして過失に至ってしまった。現場は局のほう信頼してますよね。多分ちゃんと判断してるんだろうとか、上からの判断で動いてるっていう思いがあって。ところがやっぱり局の社員のスタッフの方は、現場をある意味で信頼されているっていうか。相互に誰かが悪いというよりも、信頼関係がお互いすれ違った状況の中で、番組作りがどんどん行われて行ってるっていう感じが、非常に強かったんですね。
C委員: 報道っていうのは正義とイコールなのかっていうのは、私はとてもいつも考えるところです。決してイコールではないと私は思っているので、だからテレビの中の人物がまるで正義を代表して、怒っているようなさまを見るのは割と嫌と思います。私が報道に求めているものは、こっちはこうとかこの事実はこうとか、そういうことをとても見たいと思います。そして判断は自分でしたいし怒るのは自分で怒りたい、…っていうのは常々それは日テレさんとか、『バンキシャ!』だけでなくて他の番組に対しても思うところです。それでお願いとしましてはやっぱり、『バンキシャ!』みたいに面白いそして信頼できる番組、…というのは利用しようという人もとても見ているので、これからも報道番組として頑張ってほしいと思っています。
D委員: 京都と愛知と岐阜と山口と4か所、4府県を調べられたんですけども、この岐阜県のものはまぁウソだったと、こういうことですけども京都はどうなってるのか、愛知はどうなってるのか山口県の場合はどうだったのか、…ということをここまでは間違いだった、あるいは偽証だったこれは正しかった、これはきちんと局のほうでしておいていただきたい…。とにかくこういう事件があると、しょぼんとしてしまうことがあるかもしれませんけども、とにかく頑張って力を合わせてまた信頼を回復して、やっぱり日テレはいいなとこういうふうな、テレビ局になっていただきたいと思います。
E委員: 3月1日の訂正のお詫び放送の中で、福澤さんが頭を下げていましたけれども、私がそれを見た時にちょっと違和感を覚えたのは、やはりお詫びの時に福澤さんだけではなくて、報道局長やプロデューサーの方が、隣にいて頭を下げるということのほうが、視聴者に誠意が伝わったのではないかと思います。ここは局を挙げてしっかり反省して、次にまたあの何ていうんでしょうか。ピンチはチャンスっていう言葉もありますけれども、そういうような感じでつながって行ってほしいと思います。
F委員: こういう事件が起こった結果萎縮しないかということが、非常に恐ろしいんです。100%の確証がない限り報道しないというような、結論が出てるように思いました。とすると例えば権力犯罪告発ジャーナリズムというものは、常に100%の確証があってやってるわけじゃないですよね。ウォーターゲート事件しかりですけれども、時には90%、80%でスタートしないと、突破口が開けないということもあるわけです。もちろん報道である以上確信と証拠は必要ですが、やっぱり一番必要なのは報道する場合には、僕は態度だというふうに思います。
G委員: その旬のニュースを扱うというところの、機敏さ軽さっていうものも必要だけれども、地道な調査とか地道な信頼関係、地道な信頼関係の上で、得られたニュースソースというものも、非常に大事であってそれはやっぱりこのくらいの…。たくさんの人数ですけどもこのくらいの機構では、難しいのかな。だからひょっとしてやっぱり日本テレビの報道局全体が、横のつながりを大事にして何か…。それぞれの番組の特性は発揮しながら、こういうネタはここでやるのが一番いいよねっていうような、横のつながりを大事にしてそこで地道にやっている人達の、ニュースソースなどをもらいながら、何か番組作りというのはできないのかなという、ちょっとその横のつながりの薄さというのも、びっくりしてしまったんですけれども…。
H委員: 今までの報道が真面目くさってて面白みが足りない。そのために、本当はニュースをみんなに見てもらいたいんだけれど、ニュースを見てくれない。そういう状況を、ほうっておいていいというわけじゃないですね。私は報道の人がバラエティーに関心を持って、もう少しニュースの本質を、分かりやすく面白く見せようというので、その人達が主体になって番組を作る、『バンキシャ!』っていうのは本来は、それが狙いになって行くべきだったと思うんですね。ところが面白おかしくやるネタに、ニュースダネを取り入れるという格好になって来たところに、問題があると思うんです。
副委員長: 報道っていうのは時間との勝負なんですね。だから内容の正しさも必要だし時間軸も必要。迅速さスピードも必要なんですね。ある意味では災害対策とか危機管理みたいなものと同じで、普段からきちっとした、段取りを作っておくことも必要だし、それに慣れておくことも必要だし。時間との勝負をどうするかという、仕事の流れ段取りの仕方マニュアル作り方それの研修、こういうものを普段にやっておかないと、枯渇ものとかこういうものは、なかなかきちっとできないんじゃないかと思います。ただそれプラス最後に重要なのは、最後は人だと思いますね。
委員長: 今テレビ局というのは、報道番組とバラエティー番組の垣根が非常に低くなって、報道だかバラエティーか分からない、そういうのが非常に多くなって来た。こういうこと申し上げましたが、まさに『バンキシャ!』の番組もそういうところに、位置するんじゃないかと感じがしております。それから今後の対応の仕方でありますが、この検証番組をほんの5分10分で、ごまかすことではなくきっちり検証する。そして二度とこういうことないよう努力する、…ということを内外に宣明するということが、この今までの災いを逆に福と転じて、日テレは本気になってやってるぞという姿勢を示して、かえっていい影響与えるんじゃないかなと、そういう感じがしております。
鷹西アナ: 番組審議委員の厳しい意見を受けて、日本テレビ側からは
・検証結果を報道局全体で速やかに共有する
・報道局内に危機管理アドバイザーのチームを常設する
・記者を育成する体系的研修システムを整える

…など再発防止策の報告と説明がなされました。
寺島アナ: 番組審議会終了後記者会見を行い、番組審議会の半田委員長から審議内容の報告が行われました。また日本テレビから現段階での社内調査の報告を行い、再発防止策や十分な調査を踏まえ検証番組を放送するなど、今後の対応について説明をいたしました。
鷹西アナ: 今回の放送によって関係者視聴者の皆様に、ご迷惑をおかけいたしました。あらためてお詫び申し上げます。そして日本テレビでは、今後全力を挙げて信頼の回復に努めてまいります。
寺島アナ: なおBPO放送倫理番組向上機構の「放送倫理検証委員会」も、今回の問題を審理の対象とすることを決め、特別調査チームをつくって検証することになっています。
鷹西アナ: 今朝は「第427回日本テレビ放送番組審議会」の模様を、お送りいたしました。

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