鷹西アナ:

おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け今後の番組作りに役立てて行こうというものです。

出演者
寺島アナ: 今朝は4月28日に行われました、「第428回 日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしてまいります。 今回は毎週水曜夜10時から放送しております『アイシテル 〜海容〜』が合評のテーマです。
鷹西アナ: 合評に先立ちまして、社側より4月期改編に伴って、新しく始まった番組のご説明をしました。 また、毎年6月に行っている『ecoウィーク』など、これからも環境問題に対して積極的に取り組んで行くことも併せてお伝えしました。
寺島アナ: それでは『アイシテル〜海容〜』とはどんなドラマなのか、ダイジェストでご覧ください。
このドラマは、少年が少年を殺害してしまうという、現実に起きている社会的なテーマを題材としています。 加害者と被害者双方の家族に襲い掛かる悲しみ絶望。しかしどん底の中から家族の再生を目指し、前向きに生きて行こうとする姿を真摯な描写で描きます。家族のあり方や命の大切さをもう一度考えてほしいという願いを込めたヒューマンドラマです。
鷹西アナ: それでは「第428回日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧ください。
 
開催日時 :平成21年 4月 28日(火)
議題 :『アイシテル 〜海容〜』
出席者
(リポート含む)
:半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
高橋源一郎委員、増田明美委員
檀ふみ委員、なだいなだ委員
米長邦雄委員、槇村さとる委員
尾木直樹委員、助川瑞枝委員

A委員: 原作が漫画の場合は小説と違って、読者にはある程度イメージがついていますので、ドラマ化することって大変難しいと思うんですね。ですが、この作品はキャスティングが素晴らしくて皆さん一人一人がその役になり切って演じてますので、すごく見応えがあるというふうに思います。私も見ていて100点満点の親はいないんだって、子供と向き合いながらいつもいつも不安を抱えているんだっていうのもよく分かりました。そしてさまざまな親子を登場させることによって、家族のあり方ですとか何が大切なのかっていうこともこれから表現されて行くんだろうなぁと感じると、次回からも楽しみに見せていただきたいと思います。
B委員: こういうのはレディコミでやられる前に、テレビのオリジナルの脚本でなぜできなかったんだろうかって逆に思ってしまうんですよね。だからそこらへんが…。これはよくできてるが故に、他に文句をつけるところがないんでいうんですけれども。これをかねがねそう思ってる方も多いと思います。テレビドラマオリジナルで見つけられるはずだろうと。そういう力を持ったシナリオライタ−の方もいらっしゃるだろうし、そういう企画も出せるはずですので、「いい素材を見つけたよ勝ち」じゃなくて、なぜテレビでできなかったのかなって思っていただけると、次の時に生かせるんではないかと思います。
C委員: 久しぶりに漫画を読んで何ていうのかな。読み応えがあった感動したというもので、重いテーマを扱っている。これを発見したことも…それほど有名な漫画ではないですよね?発見したことも素晴らしいと思いますし、それをテレビドラマ化しようと決断したことも、大変勇気があることだと思って。そこのところは敬意を表したいと思います。ただ、あの漫画のボリュームと10回というボリュームが、耐えられるんだろうかというのが1回2回放送あってみての…。1回目は、私まだ漫画読まないうちに見たので非常に何が起こるんだろうと思って、興味深く見ましたけども。2回目になるとちょっと間延びしてるかなという…。テンポがどうなんだろうというところがありました。
D委員: テレビを見て一番最初にこだわったのは、「アイシテル〜海容〜」という「海容」っていう言葉が、難しいんですね。漫画の作者が、こういう言葉を、最後の章に「海容」っていうのが出てるわけでね…。この人は漢字をよく知ってる人で漢字検定の何級だなんていうのがこういう言葉を若い人達に流行らせてしまったのかな。…というふうに思います。というのと同じように何か若い人達の古い時代からの、習慣だとか、感覚ですね言葉に対する感覚だとか、生活感覚だとかそういうものからズレて行ったところが、何か感じられるんです。
副委員長: 私の年なのかもしれませんが、確かに映像の作り方は暗くならないようにといろんな工夫をしてたんですがテーマがあまりに暗い。殺人でしかも子供が子供を殺すという話。これは、誠に深刻で気分的に暗くなって、この事件に遭遇した普通の家庭はどうなってしまうのかな…なんて思いながら考えて見ていたんで、あんまりウキウキと見れなくて暗い気持でずっと見ていました。フィクションだということを書いてあったし、フィクションだってよく分かるんですけども、ちょっと考えれば現実に起こり得るし、ちょっと変わった形で現実いろんな問題起こっています。そして、家族を抱え子供を抱えてる人達が見た場合、ホントに他人事じゃないな。あんまり、その明るさが見えないドラマになってしまい過ぎないかなと心配をしながら見ておりました。
E委員: やっぱり人をあやめるというのはどういうことかということが、きちんとその第10回目のとこに出ていなければいけないんで。これがすべて反省して両方の母親が心から打ち解けて、許すということになってそしてまさか少年が大きくなってヒーローっていうわけじゃないんですけど、何かそんなふうな作りになってたら困るんで生涯、この重荷っていうんですかね。これをず〜っと背負って行きながら、しかしマジメに生きてるんだというふうな作りにして、こういうことしたら絶対いかんぞという作りにはしておいてほしいと思う。
F委員: ここではやっぱり薄っぺらい母性賛美に、落っこってないところがとっても原作がいいなと思いました。「そうだよねお母さんて美しいよね」みたいなところへ持って行くとすごくウソくさい。またお母さん役を押し付けられたって感じるのが女の人なので、そうじゃないホントの人間として、男も女もない立場としてお母さんを描けたらとってもいいなぁっていうのが私のお願いです。それがもし描けたら、次は男の人が着てる鎧とか、男の人の大変さっていうものも十分、ドラマになるんじゃないかとちょっと思いました。
G委員: 原作と同じですけど「アイシテル」っていうの…。どんなにひどい犯罪犯した家庭のお母さんも、お父さんも、ドラマ化されて相対的に見た時にはおかしいんですが、主観的にはみんな愛してるわけですよね。だからカタカナで表記されてる「アイシテル」っていう中身は、どういう愛し方が必要なのかっていうことと、そしてそういう愛の仕方ができる社会的な構造だとか、条件のあり方だとか、あるいは地域で何をしなきゃいけないのかとか、そういうことがすごく重要で。1人の親だけが一生懸命頑張っても、なかなか子供をホントの意味で愛して行くっていうことは、できないのかなということを感じさせられました。それからやっぱりお母さんは強いな…というのをすごくいい感じで受け止めましたね。
H委員: まず、率直な感想ですけれども、かなり重みがあって、ちょっと視聴した後しばし考えてしまって。普通は、大体寝る時間なんですけれども、寝る時間が1〜2時間ぐらい遅くなりました。私的なことなんですけれども私自身6歳の1人息子がいる母親です。年齢的にも恋愛ドラマっていうのは、なかなか感情移入できないんですけど、このドラマでは特異な事件を扱っていますが、さまざまな場面で、自分や息子を投影して見てしまいました。子育ての渦中にいると、日々の慌ただしい生活に追われてなかなか、子育てっていうものを、客観的に考えることができないのですが、このようなドラマを通じて子育てとか、家族のありようを少し客観的に考えるきっかけとなるだろうと思いました。
委員長: この番組の中でマスコミがかなり登場してまいります。事件が事件ですから…特に加害者のほうは、人権問題ということで名前も何も全部秘密にされていますので、マスコミはまず加害者を追っかけることはできないので、被害者のほうを追っかけるということになるわけですが、被害者のプライバシーもまさに侵害されてしまう。一挙手一投足が全部マスコミの目にさらされる。で、カーテンを開けることもできない。どちら側が被害者か加害者か分からないというようなことを娘が、言っておりましたけども、まさにそういった一端を示していると…。ホントにああいう事件が起きると、被害者のほうばっかりが人目にさらされてしまう。その点を一体どうマスコミとしては、自重して行かなければいけないかということを、考えさせる意味でも非常に意味のあった部分ではなかったかなぁというふうに思いました。
鷹西アナ: 皆様のご意見を受けまして社側から次のようにコメントしました。
寺島アナ:

「主に加害者の母親が事件を起こしてしまった息子と、その後どのように向き合い家族を再生して行くかが、大きな見どころ。事件が起きた要因を毎回異なるテーマを設けて表現して行くので、最後まで温かく見守っていただきたい」
と述べ、また
「暗くて重いドラマだが見てもらう吸引力はあると思う。その上で一番大事なのはいたずらにあおらず、誠実に制作することと考えている」
と、お答えしました。
鷹西アナ: 今朝は4月28日に行われました、「第428回日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
寺島アナ: さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

    電話番号:03-6215-4444
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※頂いた情報は番組制作への参考とさせて頂く
 以外の目的には使用致しません。

鷹西アナ: それでは最後はBPOからのお知らせです。 それではまたお目にかかります。

お知らせ:

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