鷹西アナ: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。
寺島アナ: 今朝は、10月27日に行われました第433回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送り致します。今回は、10月14から毎週水曜日に放送していますドラマ『ギネ 産婦人科の女たち』が合評のテーマです。
鷹西アナ: それでは、『ギネ 産婦人科の女たち』とは、どんな番組なのかダイジェストでご覧ください。
寺島アナ:
今、日本の産婦人科は、危機的な状況にあります。それは、医師の過酷な労働環境と、他の科よりも訴訟に繋がりやすいことで、若い医師が産婦人科を避け、人手不足に陥ったからです。そんな逆境にも負けず頑張っている医師をモデルにしたこのドラマ。主人公は入局して5年目、産婦人科の中堅女性医師。彼女を取り巻く個性的な医師たちが、力を合わせ妊婦や幼い命を救うべく奮闘する姿を真摯に描いています。
鷹西アナ: それでは、第433回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧下さい。
 
開催日時 :平成21年10月27日(火)
議題 :『ギネ 産婦人科の女たち』
出席者
(リポート含む)
:半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
なだいなだ委員、米長邦雄委員
槇村さとる委員、檀ふみ委員
尾木直樹委員、高橋源一郎委員
増田明美委員、助川瑞枝委員

A委員: 僕は番組の途中でメモをいつも取ったりするのですが、ドラマの時でも、取れなかったですね。本当にスリルみたいなのと、それから喜びと悲しみと生まれてくる誕生の喜びと、あそこらへんがちょっとやらせみたいな映像構成みたいな感じがちらっとしましたけれど、でも死と生命の誕生というのが交差している、そういう空間のドラマというのは息つく暇がないというか、ドキドキしながらずっと1時間見ました。 ただ、この間、「アイシテル」も非常に厳しいシリアスな番組でしたけれど、今度続いてこういう「ギネ」という、これだけ重い番組を立て続けにずっと、見てくれる人がこれだけのパーセンテージでいるというのは、やっぱり日本社会の全体のこの問題とか課題がすっきりと輪郭が見えてきたのかな、そういう中での方向ももちろん解決策というのも当然見えてくる訳ですけれど、そういう時期にきたのかなという気もして見ていました。
B委員: テーマは相変わらず勇気があるところを選んだ、凄い、とまず思いますし、もちろん原作もありますけれども脚本の図太さというか骨太さが凄く信頼して見られる、凄い状況ですが、脚本の人を信じて見ていって大丈夫だという感じがなぜかするのはやっぱり、「アイシテル」からのずっと流れだと思います。作っている方々の姿勢が一つ通っていると思いました。それからもちろん、救急なのでもの凄く切迫した室内みたいなところになるのですが、カメラの軸というか、X軸、Y軸がぶれなくて非常に安定しているので、却って切迫さ加減がよく分かるというんですか、カメラがフラフラっとし出すと気持ち悪いというか、撮る側もみんな振り回しているなという感じがして嫌ですが、カメラの動きが凄くきれいだなと思いました。
C委員: 医師の良心というか役割を真面目に演じている、これは非常に緊迫があって良い物語だと思います。テンポが早くて、実は専門用語が時々出てくるので分からないですね。あれを字幕でちょっと入れるとテンポの関係で、そんなものを入れて見ているうちにまた違うところにいってしまうから駄目なのか、何か入れてもらうと、あっそうか、というのがあって親切なのか、それともそんなことは余計なことなのか分かりませんが、分からないことが出てくるからいいのだろうと思うんです。 いずれにしましても素人と言ってはおかしいですが、あまり私はそういう現場、産婦人科は縁がないので、そういうところがドラマになって、しかも15%ぐらいの視聴率を上げているということは、非常に良いことだと思います。
D委員: 手術シーンのカットワークですね、編集も見事でした。どこからがドラマでどこからが本当の映像なのかが、私もちょっと目を皿のようにして見たのですが、素人の私にはちょっと判断しづらく、新生児を取り上げているところがあるぞと、これはどうしたんだろうとか、そういうことまで頭のどこかで考えていたんですけれども、それよりも見事なのはやっぱりドラマ引っ張られていた、というその脚本も至るところにちょっと漫画のような分かりやすい可笑しさとか悲しさが加わっていて、そのへんも良かったと思います。一つだけ難点を言えば、まず長い手術室のシーンがあって、長い最初のシックスエンスのあとに長いコマーシャルが入ったというのは、ちょっと私はそのへんは何となく気分が削がれてしまったという気がいたします。でも、全体としては良かったと思います。
E委員: よく走っていましたね、お医者さんが手術着のままで、手術室から飛び出して行きます。手術室から飛び出すというのは無菌の空間から外側に出るということで、映像の続きとしては医者がもう走って来て、走って来て、それで手術室に飛び込んでゴム手袋をしているような感じですからね。あれはやっぱり医者が見ているとちょっとこれは乱暴過ぎるぞと思います。 そういう意味では、いろいろな映像的には非常にショッキングなところが連続していて、少し連続し過ぎているのではないかと思います。やっぱりドラマの場合には起承転結で、弛むところが少しあった方が良いのではないかと思うんです。
副委員長: 現在抱えている産婦人科の医療現場の問題とか実態、これをさりげなく知らせる良い番組だなと思って見ておりました。そして物語の展開もスピードもあったし迫力もあったと思っております。また片一方で命とか生、これを考えさせられる番組で、見ているうちは重苦しいけれど重厚感があって、見応えがある番組になっていくのではないかと思っておりました。 それから子供を産もうかどうかとか、命の大切さとか、そういうものも問うものなので、深刻なものばかりですね、一つ一つが、あまりに見ていると辛くなるものもありまして、子供が生まれるというのは非常に大切なことで、明るいテーマを取り上げてほしいなと、子供が生まれるのは本当に明るい話ですよというところを、もっと強調するようなケースも幾つか取り上げてほしいというのが、私の期待です。
委員長: 産科を扱う番組だから大人しい番組かなと思いましたら全く違うので、冒頭からも度肝を抜かれたという感じがいたしました。よくテレビで病院の救急センターの実況をやりますけれども、その中継よりも迫力のある画面構成になっているなというふうに、それも非常にショックを受けました。本当に気の弱い人だったら途中で見るのを止めてしまうくらい凄まじい緊迫感がありましたですね。 あとでその一つ一つについて、また丁寧に取り上げていくのではないかというふうに理解したのですが。しかしそれにしても、いろんな問題がいっぺんにバーンと僅かな時間の間に出てきますので、どれもこれも未消化、不消化に終わっているように感じがいたしました。
鷹西アナ: また今回、都合で会に出席されなかった委員の方々のリポートが半田委員長から紹介されました。
委員長: F委員から。

医療の問題、とりわけ産婦人科の不足に関しては5歳と3歳の子供がいる僕も大変厳しく感じています。子供たちがお世話になった逗子の産婦人科医師は近隣に産婦人科がなく一手にお産を引き受け、休みらしい休みもなく慢性の疲労で倒れそうになっていました。また、クレーマー患者の存在と医療訴訟の多発が医師たちのモチベーションを下げているのもご存じのとおりです。それらの問題がどのように取り扱われていくか注目していきたいと思います。

G委員から。

番組全体の印象、産科の医師不足や周産期医療体制が話題になる中、産婦人科を舞台にその問題点を真正面から取り上げたこのドラマに注目してみました。そして期待していた以上に見応えがありました。 気になった点は、リアルさを追求するあまり多量の血液が画面に映ることがあったので、ショッキングな映像になり過ぎないように注意してほしいと思います。

H委員から。

これから出産を控えている女性や将来出産を望んでいる女性にとって、出産がとても不安で怖くなるのではないかと気にかかりました。今後もスピード感、緊迫感のある展開、主人公が抱えるトラウマの解明が予想され、とても気になります。主人公が表情を取り戻す展開に期待しています。
寺島アナ: 皆様からのご意見を受けまして社側からは、次のようにコメントしました。
鷹西アナ:

手術のリアリティーなど、どこまでやるのか、出産への不安を煽るような作りになっ ていないかなど、日々、誠実に検討し、大きいテーマを見失わないように、これから も現場で注意して作っていくしかない。
とお話し、
ご指摘の一つ一つが、我々も引っ掛っている部分と重なる部分が多い。今一度、 身を引き締めて制作していきたい。
と、お伝えしました。

今朝は、10月27日に行われました第433回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
寺島アナ: さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

    電話番号:03-6215-4444
    FAX番号:03-6215-0444
    お電話、ファックスともに、どんどんお寄せください

※頂いた情報は番組制作への参考とさせて頂く
 以外の目的には使用致しません。

鷹西アナ: それでは最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

お知らせ:

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