鷹西アナ: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。
寺島アナ: 今朝は4月27日に行われました、『第438回日本テレビ放送番組審議会』の模様をお送りして参ります。
鷹西アナ: 今回は、土曜夜9時放送のドラマ、『怪物くん』についての合評が行われました。では、どんな内容なのか、ダイジェストでご覧ください。
藤子不二雄Aさんの人気漫画を初めて実写化した、ドラマ「怪物くん」。主人公の怪物くんは、怪物ランドの若き王子様で、わがまま放題。そんな姿をみかねた怪物大王は、修行をさせるため、人間の世界に追放します。出会いの中で、人間の素晴らしさを知り、成長していく怪物くん。そんな純真無垢な主人公を、「嵐」の大野智さんが演じます。
鷹西アナ: それでは、第438回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧ください。
 
開催日時 平成22年4月27日(火)
議題 :土曜ドラマ「怪物くん」
4月17日(土)放送分に関して 
出席者 :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
米長邦雄委員、槇村さとる委員、
檀ふみ委員、高橋源一郎委員
尾木直樹委員、増田明美委員、
田渕実穂委員

A委員: このドラマの前評判が年齢設定やアニメの写実化に無理があるということで、あまりよくなかったですよね。ですから心配して見ていました。ところが、見ましたらとんでもない素晴らしいものだなというふうに感じました。それでストーリーが分かりやすいので、子供でもよく理解して見ることができると思いますね。それと親が子供に教えたいことを一緒にテレビを見ながら番組が教えてくれる。しかも土曜日の夜9時ということで時間帯もちょうど良いので、本当にこれは教育性の高い番組だなと感じました。気になった点ですが、怪物や悪魔が出て来るアニメの写実化では仕方がないと思うのですが、ちょっとCGなどが安っぽく感じられるところもありました。でも、毎回一つの人生訓を分かりやすいストーリーの中で描いていく、これは若者や子供にとっても大変メッセージ性がある素晴らしい良い番組だと感じます。
B委員: 藤子さんは漫画ですので、漫画は漫画であるという感じで居直ったところが良かったと思います。妙に何かリアルにすると分かった、CGで作ってすごいところと妙に安っぽいところがある。最後までCGでやれよと思ったのは「怪物くん」が顔、普通あすこCGを使いたいところをこうやって下に下がって出て来る(笑)、こんな50年前の変身かっ、何かそのへんのほのぼのとした感じが僕はすごく良かったですね。 中身も藤子さんの一番良いところは非常に分かりやすいのですが、変な言い方ですがメッセージが深いところがあるんですよね。この話も勧善懲悪というところもあるのですが、これは「怪物くん」成長物語ですね。つまり怪物くんは白紙ですから。一番子供なのは怪物くん、全く言葉を知らない、それをやっぱり知っていくというのでその表情が少し付いてくるというのは、やっぱり藤子さんのテーマをきちんと消化しているなということで、意外なことに僕は点が良かった。
C委員: 例えばハリーポッターとか、あのへんも見ていると、私の小さい時にあったお伽話を実写化したものというのは、もう本当に安っぽくてハリボテのお城みたいなものからこんな、何かとても変だったのですけれど、それでもそこに子供の心の中にファンタジーがいっぱい入ってくる余地があったのですね。でも今のCGというのは、子供の心にファンタジーがどのぐらい入る余地があるのだろうか、ファンタジーというのは全てそれを目の前に立ち上がらせてくれたらファンタジーになるのではなくて、どのぐらい想像させられるかというのがファンタジーにするということなので、ところどころファンタジーで、やっぱりそのへんも面白いところだったと思います。
副委員長: テーマが毎回変わるわけですね、一回目が「嘘」、二回目が「お金」、このテーマは取り上げてさっきB委員からも言われて勧善懲悪的なストーリーに作り上げているのだと思いますが、子供に分かるようにしっかり作らないと誤解を与えてしまうおそれもあるなというふうに思いました。というのは最近いろいろニュースとかマスコミで取り上げられているような皮肉なやりとりだとか、捻った表現が結構出て来るんですね。あー、これは誰かのことを言っているのではないかと思わせるような話もあったし、少し捻り過ぎているのではないかというところもありまして、子供が間違って理屈があれば嘘をついても良いし、お金の問題についてもお金は悪いのか良いのかなんていうところを誤解しちゃうといけないので、しっかりした説明をしてほしいと、ここはちょっとせっかく子供の教育のために良い番組を作ろうとしているのに、そこのところは注意して欲しいなと思っております。
D委員: 主役の「怪物くん」ですが、やはり私も最初は、えっ子役の人がやるのではないの、とすごく不思議に思いました。実際に見て最初は嵐の大野さんのべらんめえ口調のおっさん顔で(笑)、眉間に皺を寄せて目つきも悪く、最初少し違和感があったのですが、見ているうちに非常に生意気な子供でもなくて、アイドル路線でもなくて独自のオリジナルの「怪物くん」になっているところに非常に好感がもてました。とても嵌り役だと思います。それでCGなんかチープなところもあるのですが、子供には非常に面白い、大人も多分ノスタルジーを、私はそんなにアニメを見ていたわけではないのですが、主題歌なども少し覚えている程度ですが、同じ年代の人でノスタルジーを感じて見る、多分大人は多いと思うのですが、子供から大人まで幅広い年齢層で楽しめるドラマになっていると思いました。私が子供の時は、このようにドタバタ劇を見ながら、社会常識を身につけるような番組が夜の7時ぐらいに多かったと思うので、やはり子供さんが見ることを考えると夜の7時ぐらいにやってくれたら嬉しいなという気はします。大人が見ても十分楽しめると思ったのは、非常に脚本が良く練られていると感じました。社会の一般常識とは全く反対のことを「怪物くん」に叫ばせるところが良いと思いました。
E委員: 僕は面白いと思ったのは、コンセプトが人間に役に立つ修行をして来いというので、人間の役に立つというのはなかなか良いじゃないですか、快感というかな、こちらの方が上に立ったみたいな感じで、それが面白くて、それでやっぱりその中で人間のあり方とか、人間の弱さだとか、いろんなテーマ、道徳教育に繋がるようなテーマが次々と出て来るという、それから1回、1回が1テーマなのかしらひょっとしたら、そう絞られていて番組が構成されていて展開していくというところが非常に僕は分かりやすくて、モラル教育としては本当に面白いなと思います。原作の方は怪物くんも人間も一緒になってヒューマンなギャグの世界なんです、だけれども今回のドラマの方は、そこには段差がかなりあって、その段差で大野君がつっかかって口を尖らせて喋る場面があったりして、そこが僕は子供たちには面白いと思います。だから、相当原作とは違うなと思いました。原作は原作の面白さがいっぱいありますけれども、今度は別物になって成功したのではないかなという気がします。
F委員: とにかく脳に負荷がかからなくてびっくりしました。ぱーっと見れて笑っているんですよ、それで怪物くんが反撃に出るところはやー、やーっと自分の声が出ちゃうし、いちいち嬉しい彼らに感情移入できて。見終わった時びっくりしました。そこが藤子先生ですので、やっぱり人間のダーク、弱い面とかに、きっちり焦点が当たっていて力強いプロットと言うか設定なので、これは間違いないと思いました。キャストの皆さんも最高に見えましたし、悪魔族が今っぽくビジュアル系なのにちょっと笑ったりしてきれいでしたね、それから素敵でした。昭和への懐かしさとかと一緒に、けれどもひろし君を取り巻く人間関係とか、それから怪物くんと後ろのお付きの人たちの気持ちのやりとりがすごく繊細なのが、ちょっと昭和の漫画とは違うなと思いました。今だなと思いましたね。
G委員: 僕はもう少し優しいと言うのですか、ああいうふうに怖い、グロテスクと言うのですか、「怪物くん」だからあれはしょうがないのですか、もうちょっと柔らかい感じに出してもらったら個人的に有り難い、嬉しいなという感じはしたんですね。しかし王子様が言うんですね、王子というのは嘘をつく必要がないんだと、実はこの一言が非常に大きなあのドラマの中で非凡のセリフだったのではないかと思うんです。つまりいろんな人間というか怪物くんが嘘をつくのかどうか知りませんが、「嘘」というものがいろんな嘘があるのだけれど、しかし王子様が嘘をつく必要はないんだと、この一言はすごいことで、なるほど、これはやっぱり面白いドラマだと思いますね。
委員長: 全くもう漫画をベースにしておりますので奇想天外ですよね、ですからドラマの中で多少可笑しいところがありましても漫画がベースで奇想天外だと思えば、みんな許されるんですよね、だから全然違和感もなんともなく思いました。ただこういう漫画をドラマ化する、これは非常に難しいことだと思うのです。というのはそれぞれ漫画の読者というのは、キャラクターに対してものすごい思い入れがあったり、自分なりにイメージを膨らましていると思うのです。それを実際にドラマにするわけですからそれが違っていると、非常に違和感を感じて、もう1回でも見なくなったり、それをするおそれのある、ですからかなり冒険的な取り組みをやったなというふうに思います。しかし別に漫画をずっと見ていない方も別に違和感を感じていないようですし、私たちみたいに初めて見た人にとりましては全く、それこそまったく違和感なく本当に面白い番組だな、ドラマだなというふうに思いました。そういった意味ではかなりキャスティングの選択が上手く嵌まっていたなという気がいたしました。
寺島アナ: 審議委員の皆さまからのご意見を受けまして、社側から次のようにコメントいたしました。
鷹西アナ:
原作者の藤子先生が漫画の中で描いた、昭和40年代のどこか人肌を感じる世界観を大切にしたい。また、ドラマを見ている親の世代の方々が、子供にも教えたくなるようなテーマを厳選して、制作にあたっていきたい。
と、お伝えしました。

今朝は第438回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
寺島アナ: さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

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鷹西アナ: それでは最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

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