鷹西アナ: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てて行こうというものです。
寺島アナ: 今朝は、10月26日に行われました第443回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りして参ります。今回は、10月20日に放送を開始致しました、ドラマ『黄金の豚 −会計検査庁特別調査課−』についての合評が行われました。
鷹西アナ: それでは、『黄金の豚』とはどんな番組なのか、ダイジェストでご覧下さい。
寺島アナ:
『黄金の豚』とは、税金の不正使用というタブーに挑戦するニューヒロインを描いた痛快な勧善懲悪ドラマです。私利私欲のために国民の血税を食い物にする現代の悪代官を摘発すべく、前科があるにもかかわらず、会計検査庁の調査員に大抜擢されたヒロインが真っ向から悪に挑みます。実際、私たちの税金もそんな危機にあるやもしれない昨今、目が離せないドラマです。
鷹西アナ: では、第443回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧下さい。
A委員: 最近、税金の無駄遣いですとか、事業仕分けなどもあったことから税金の無駄遣いを追求し、巨悪に対抗するということで非常に期待して見たのですけれども、思った程スカッとこう爽快感はなかったなというのが正直な印象です。非現実的などたばたコメディーと社会派ドラマが混ざっているような感じで、どちらとして見れば良いのかなと、混乱してしまったようなところがちょっとありました。一番問題というか私が共感できないなと思ったのは、こういう話だとやはり、詐欺師の技を使って暴いていくということになると思うのですけれども1回目ではそういう感じで、そこまでいかないと、ただこの詐欺師の技を使ってどんどんやっていくと詐欺を肯定することにもなってしまって、ちょっとシリーズものとしては厳しいのかなという気もします。
B委員: 粗っぽくて、奇想天外でというところがあるのですけれども、それをエンターテイメントとして認めていくと言うかしら、受け入れて、憂さ晴らしでスカッとするという、見方を変えて違うコンセプトだと思って見ていったら非常に面白くて、非常にリアリティーもあると、ただ細部のところはどうなのかと言って詰めていくと、それは無茶苦茶な破天荒なところはあるんですよね、それはそれでそういう作りだと思って僕は見ちゃったものですから、非常に楽しかったですよね。だから架空だけれども、エンターテイメントなんだけれども迫真性というかしら、そういうものを感じました。真に迫ってくるものですね。
C委員: こういうのは駄目だなと思っていたのですが、今回は見てまんまと嵌まってしまったのは、やっぱり篠原さんの力かなというのをすごい感じました。類型的というか役どころはみんなすごく良く押さえているけれども、この場合、特にキャラクターの捉え方とその嵌め方、俳優さんの選び方というのが抜群に冴えているなと思いました。それで彼女が人間はみんな嘘をついて演じて生きている、自分だけがちょっと多めに演じているだけだけれども、常識というものが引く犯罪と普通のラインというのがどんなにいい加減、適当に引かれているかとか、そのあたりにぱくっと噛みついてくれると、また勧善懲悪とは違う意味で胸がすっきりするかなと思います。
D委員: とにかく篠原涼子さんが素敵で格好良くて過去には詐欺師で悪いことをしたのですけれども、そういう悪い部分と、またでも根がすごく正義感が強くて良い人間だという、何か表情を見ているだけでもこう上手いなというか、篠原さんを見ているだけで満足してしまうというぐらい格好良いです。正義が悪をやっつけるという面では、やはり水戸黄門的かなと思って見ているのですけども、最初の映像のところでのこのゴミの山へ上ってお金を燃やすシーンが今後に繋がっているとしたら、もしかしたらこれは決してハッピーエンドではない、何かが今後待っているかもしれないというようなところも、これから続きを見る楽しみになりました。やっぱり社会問題を厳しい目で捉えるという面では、すごく価値のある番組ではないかと思いますので頑張ってほしいと思います。
E委員: 私が望むものはフィクションはなるべくフィクションにするならディティールを本当にリアルにしてほしい。全体が大嘘ならば細かいところを本当にしてほしいっていうことがあって、そういう意味でこのドラマを見てみると、ちょっと嘘が目立ったかな、嘘というか安っぽい作りが目立ったかなという感じがします。それから音楽がちょっと気になりました。全体的に音楽が流れていて、それがちょっとうるさいんですよね。それで意味がない感じで音楽が流れている感じがするんですね。これをもうちょっと音楽を効果的に使うということはできないのかしら、と思ったんですけれども、やっぱり何かそのドラマを盛り上げるという意味では音楽をメリハリをもって使わないと、ドラマはぐっと引き込まれたり盛り上がったりしないのではないかなと私は思うんですけれども。
F委員: やっぱりちょっと年配の私たちには粗っぽ過ぎて、もう何べんも見た、何べんも何べんも長い間生きてきたせいか、同じような勧善懲悪ドラマで、新しいところが何もないので正直言って辛かったです。ただ、何と言っても1時間ドラマという枠は、これは何と言うのか、演出家にとってもシナリオ作家にとっても、ちょっときつい枠だと思います。1時間ドラマという枠はちょっと考え直したほうが良いんじゃないか、その1時間半ぐらいの、あるいは2時間ぐらいのものだったら非常に面白いものができていくのだろうけれど、これでは粗製濫造みたいなものになってしまうんじゃないかという気がします。
副委員長: テーマがテーマでございますが、フィクションでもやっぱり余り非現実的ではまずいし、ストーリー的に無理なところがあるんじゃないかと思いました。特に政治とか行政をテーマにその不正を正していく、正義とは何だということを訴える、結構シリアスな課題ですね。これは余り奇をてらった作りにしちゃうと、作った意図が果たして果せるのかというふうに疑問が残りました。余り難しく考えるなというようなことがあるようですけども、もう少し現実的で自然体のほうが心に滲みていくのではないかなというふうには思いました。それともう1つ、一番大きな主役の篠原の本質的な人間性はどこにあるのかなと、行動の原点は何なのかなと、これがもうちょっと出て来たほうが良いんじゃないかと、なぜこのような人格が形成されたのか、僕はこれが篠原の人格形成の根本になるのかなと思ったりしたのですけど、そういう意味では家庭の教育のところまで頭に置いているのかなと思ったりしたのですが、それがよく分かりにくかった。いずれにしても、このテーマとは、政治とか行政の大きな現実のものを頭におきながら不正をきちっとしていこうという大きな狙いがあるのだと思います。そういう意味では現代にいろいろ抱えているようないろんな問題も頭におきながら、良いテーマだと思います。
委員長: 私は皆さんの意見とはちょっと違いまして、非常に面白かったです。私はこういうものが大好きです。今も非常に私は忙しいので、疲れて帰って来るのですが、そういう時には深刻なものは見たくないですね。正にこのような荒唐無稽な正に勧善懲悪、それがきっと終わるという、そういうものは一番胸がすっきりして私は大好きです。本来、日本人というのは、いわば講談に見られるように勧善懲悪でもう千切っては投げ千切っては捨てるという、ああいった誇張が激しくて、そして面白いという、これが日本人のあれに本来合っているのではないか、正にそういった流れに乗っかるものではないかなと私は思いました。初回なだけに篠原涼子がどういう人間なのかということと、それからこのお役所はどういうことをやるところなのかというところに説明の時間がかなり喰われておりまして、肝心のここでの悪人をやっつける、その場面ですね、そちらのほうがかなり時間を取られていて、そのほうがどうも手薄だったなという気がしました。

それから、G委員からのレポートがきておりますので、ご紹介致します。
【G委員から】
一言で言うと大変面白かったです。中身は典型的な勧善懲悪ドラマで正直大丈夫かなと思ったのですが、心配は杞憂に終わりました。これなら1回ずつ省庁を変えていけば良いので、企画が煮詰まることもないでしょう。しかしこのドラマが成功していると感じられる理由は、設定の巧みさというよりヒロインの芯子を演じる篠原涼子さんにあると思います。単純な勧善懲悪ドラマを受け入れてもらうためには、登場人物が魅力的であるかどうかにかかっています。第1回を見ただけでもこのヒロインは篠原さん以外に考えられないほど嵌まっていました。
寺島アナ: 皆様のご意見を受けまして社側からは、次のようにコメントを致しました。
鷹西アナ:
ストーリーを作り上げる過程で、フィクションの中にも現実的な要素を取り入れ、リアリティーの整合性に配慮している。その上で、エンターテインメントとして楽しんで頂けるようこれからも、熟考してより良きものにしていきたい。
と、お伝えしました。
寺島アナ: 今朝は、10月26日に行われました第443回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りして参りました。

さて、番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

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鷹西アナ: それでは最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

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