鷹西: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
平川アナ: 今朝は、先週に引き続き、先月4月26日に行われました、第447回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りして参ります。
鷹西: 今回の番組審議会は、『震災とテレビ放送』をテーマに、3月11日に発生しました東日本大震災に関する報道や、震災後の通常番組の放送などについて委員の皆さんから意見を伺いました。
 
開催日時 :平成23年4月26日(火)
議題 :『震災とテレビ放送』
出席者 :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
なだいなだ委員、米長邦雄委員、
槇村さとる委員、檀ふみ委員、
高橋源一郎委員、増田明美委員、
茂木嘉世委員 (リポート含む)

F委員: だんだんテレビを見ているうちに、何か皆でへんな茶番をやっているというのがすごくよく分かってくるというか見えてくるというか、何かそんなふうにしか見えなくなるというのでしょうか、批判のスタンスを持たない番組というかニュース、報道は見る意味ないなと、だんだん思うようになりましたね。すごく自分がこういう情報源に求めているのは、本質的なことへのセンスのある人、または知識のある人が人選による、もうそれだけ、人権とか人間性を大事にする人の言うこと以外はあまり聞きたくないみたいな感じです。でも公平に冷静にというのだったら両方聞く、しかし本当にジャーナリズムだったらならば、もっと踏み込んで、公平でなくても人間的なほうを選んで良いんじゃないかと思いました。小さいところは、市民運動とかデモのニュースも流してね、それから外国からの支援とかも紹介してほしい、それから頑張ろうという言葉しか言えないのかということですね。もう次の展開が必要だし、頑張ろう、頑張ろうと言うけど、何かすごく昭和に引き戻されるようで、もう頑張っているしみたいなのも、すごく皆あると思うんですよ。ACのCMについては、局が持っているただの子猫ちゃんの映像とか小犬ちゃんの映像とかを流してくれないかなと、ものすごく思いましたね。何か小さい優しいものを見たいなという感じだったのだと思います。それから夏の電力とテレビ局の関係について、率先して15分でも止めてみてはいかがでしょうというのは思いました。やっぱり電力はとても大切ということは分かるのですが、命より大切という方はさすがにいらっしゃらないと思うので、まずその電力をどれくらい欲しいのかというのを、皆で考えたいなと思います。皆が評論家みたいになっちゃうというのも変だなと思うんです。皆自分の意見というものを持った時に、初めて落ち着くのだと思うので、自分の立場を決めるためのいろいろな情報とか知識が欲しいです。それをテレビにお願いしたいです。
G委員: やはりガソリンの行列ですとか、お水、お米がないという空っぽの棚を何度も何度も流されていますと、やはり冷静でいるのは視聴者としては困難ではないかなと感じます。そのガソリンが無い訳ではなく食糧も十分あるというのは、後から付け加えられてはいるのですが、実際その映像を見ている訳ではないので、どうしても不安な方の映像のほうが残ってしまっていて買い占めをお控えくださいと言われても説得力がないというか、ちょっと混乱を招かないというふうには感じられませんでした。そして今、原発によって、被災先で心ない差別を受けているということをニュース等で耳にしております。やはり福島から来たということになると被曝をしているのではないかとか、近寄るなとかいうような子供たちの間でも、そういった差別があるというのを聞いて大変悲しく思うのですが、10日放送の「バンキシャ」で、鳴り続ける放射線量の計測器を片手に飼い犬や牛が道路をうろつく姿を見て、後はもう他にも宇宙服さながらの防護服で、その原発の近い距離のところに降り立った姿を見て、とても安全というふうには、かえって不安を煽ってしまうのではないかなと思いました。真実を伝えることはとても大事だと思うのですが、同時に福島県の方々や地元、あるいは他の土地で安心して暮らせる放送も大事なのではないかなと感じました。私もそうなのですが、放射能の解説を聞いていますと、やはり専門家の方は知識ありきでお話をされていることが多いので、なかなかうまく飲み込めないことも多かったり致しました。今、国会などとかでもいろいろとお話がされていますが、政治家の方や国会よりも、やはりテレビで映して頂いた方が信憑性があることが大きいかと思うので、安全であるというか被曝ということに関して、間違った知識が流れないようにして頂きたいというものを実感しました。
委員長: 日テレが他のチャンネルよりも早く、日常の番組に戻りましたですね、それは新聞の方のテレビ番組欄を見まして、日テレが一番早いなと私は気付きましたけれども、良いのだろうかというふうに思いましたですね。ちょうどその頃は、我々は非常に打ちひしがれていて暗い時期でありましたので、いずれはテレビ局もすべて日常的な番組に戻るであろうとは思っておりましたけれども、まさかこんなに早く戻る気になるのかなと思いました。その番組を見ましても、新聞でその番組があるということを知りましたけれども、当然チャンネルを回す気にはなれませんでした。おそらくバラエティ番組を見ても楽しくないだろうと、そういう気がしたからです。そういう気持で私はちょっと早過ぎたのではないかなという気がした訳です。しかし、いずれは日常的な番組に戻らなければいけない訳で、非日常の世界から日常の世界へ戻るそのタイミングというのは本当に難しいのだろうと思いますが、それが良かったのかどうなのかは全ての人々の判断によるところかなというふうに思いました。それから避難をしている方々にアナウンスするアナウンサー、記者の方ですか、これは相変わらず、今のこの状況をどう思いますかとか、足りないものはありますか、そういう当たり前のことを聞いているんですね。それはもうラジオ番組だったならば状況が分からないから、そういう質問を聞いても良いかもしれませんけれども、テレビ番組でしたら現在の状況は視聴者に見えている訳です。どう思いますかと聞くほうが野暮ですよね、それから何か足りないものはありますかと、みんな足りない訳ですよね、こんなことを聞く事自体がそもそもおかしいのではないかという気がします。もっと批判的な意見、いろんな各方面のいろんな人の意見を聞いて、そういう批判的な意見を出しても良かったのではないか。最も下手にやると、それは日本人の不安感を煽るということになり兼ねませんので、そういう点は報道としては難しいかもしれませんが、何かそういったようなことがあっても良かったのではないかというような気が致しました。それから、実際に現地へ行った方に聞きますと、非常に遺体が散乱していたと、それから死臭もすごかったというようなことを聞きますが、そういった点は画像からはまったく感じられませんでした。これは意図的にそういったところを避けているのかもしれませんが、それは非常に結構なことだと思いますが、しかし逆にそれだけ全体の印象を薄めてしまうということもあるんですね。そこのところを一体どういうふうに扱ったら良いのかということを、もうちょっと気掛かりでありました。
平川アナ: 最後にH委員からのリポートをご紹介します。
鷹西: 【H委員から】
最初は、まず情報を収集するだけで手いっぱいのように思えました。また情報の量、質、奥行きのいずれにおいてもツイッターを筆頭とするインターネットメディアに負けていました。僕も必要な情報はほとんどツイッターで知りました。この点はテレビ局の報道にとってこれから大きな問題となると思います。びっくりしたのは福島原発の建屋の原発映像を、日本テレビがスクープしたことです。あの映像はどんな情報よりも、今回の原発震災の恐ろしさを雄弁に語っていました。確かに映像のもつ強みはああいうところに表れるのですね。もう一つ強い印象を受けたのは、原発に関しての学者の皆さんの解説です。これはどの放送局と言わず、あらゆる放送局で見られたものです。とにかく大丈夫の一点張りというほうが多かったという印象でした。今回の原発のように、専門知識そのものの有り様が問われる自体では、どんな専門家を呼び、何を聞くのかということ、そのものが問題になると思います。東日本大震災はまだ終わっていません。おそらく長く報道し続けることになるでしょう。どんなスタンスで望むべきなのか何度でも徹底的に考えていく必要があると思います。
平川アナ: 皆様のご意見を受けまして、社側からのコメントです。
鷹西: 民放が全部横並びで一緒の報道をしているのでは、という指摘に対し、
起きている事件事象を、それぞれの局が主体性をもって検証をしながら、なるべくトータルなことを伝えるべきだと思う。
と述べました。また、政府発表の報じ方については、
政府の発表を鵜のみにせず、独自の取材や専門家の意見を集約し、分かりやすく伝えることを、更に努力したい
と、お伝えしました。
今朝は、先週に引き続きまして、4月26日に行われました第447回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
平川アナ: 番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

    電話番号:03-6215-4444
    FAX番号:03-6215-0444
    お電話、ファックスともに、どんどんお寄せください

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 以外の目的には使用致しません。

鷹西: 最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

お知らせ:

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    電話番号:03-5212-7333
    FAX 番号:03-5212-7330
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