鷹西: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
菅谷アナ: 今朝は、先月7月26日に行われました第450回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りします。今回は、毎週水曜日夜10時から放送していますドラマ『ブルドクター』についての合評が行われました。
鷹西: まず、会議の冒頭、前回の審議会で了承された番組の種別に伴い日本テレビの番組基準を変更する諮問が行われ、了承されました。番組基準に関して詳しくは、日本テレビのホームページをご覧下さい。それでは、ドラマ『ブルドクター』とはどんな番組なのか、ダイジェストでご覧下さい。
菅谷アナ:
日本の「死因究明率」が、先進国中で最低レベルである現実の中、死者の尊厳を守るため法医学者として一途に死因解明し、真実に突き進む女性が主人公のドラマです。家事や子育てに四苦八苦する一方で、ミステリアスな事件を通して、現代社会の歪みにメスを入れる骨太で社会性の高い、医療ヒューマン・ミステリーです。
鷹西: それでは、第450回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をご覧下さい。
 
開催日時 :平成23年7月26日(火)
議題 :水曜ドラマ『ブルドクター』
出席者 :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
なだいなだ委員、米長邦雄委員、
槇村さとる委員、増田明美委員、
茂木嘉世委員 (リポート含む)

A委員: 江角さんが演じる監察医を法医学教室、現場、家庭と多面体で見られるのがとても面白いのですけれども、すべてを1時間に収めようとするからか、1話ではわざわざエレベーターの前で会話をしたり、2話では犯人を特定するジュースや警察にも見つけられなかった植木の灰の発見など、ちょっとヒント盛り沢山の人物登場や、タイミング良く証拠物件を見つけて犯人確定といったことに、ちょっと余りにもばたばたとしていたなと思いました。二本立てやその伏線も良いとは思うのですけれども、急いで解決にもっていくくらいでしたら1回の放送で1ケースぐらいにして、もう少し厚みのある内容や展開になったらもっと面白くなるのではないかなと思いました。家庭内での出来事は、私自身も同世代の息子がいるので、かなり共感や考えさせられたりして、個人的にはなくしてほしくないシーンというか場面ですね。
B委員: 普通、遺体を解剖する時には遺体を前にしたら手を合わせるんですね、これはもう絶対当たり前のことですけれど、それを合わせなかったんですよね、主人公は。つまり、自分が手を合わせる時は、こういうふうにすべてが解決したと言うんですかね、遺体が喜ぶというわけじゃないんですけれども、遺体が満足すると言うんですか、そういう状況でなければ私は手を合わせないんだということから始まって、一つのどう言ったらいいんですか、物体と言うべきですかね、つまり、人間の尊厳というのは一切なくして取りかかっているということが、この主人公の自分の置かれた仕事を通じた全部のものなんだろうと思う、そこにこの物語はすべてが入っていて、あといろんなものが散りばめられているんだろうなというのは思い出したんですけれど、あとあまり思い出さない、なぜなのか、それから役者が皆それぞれ良い役者を揃えてあって、いろいろ場面場面で演技は上手いし、脚本家もしっかりしていて皆良いわけなんですけれども、このまま続けていってくださいと、こういうことですね。
副委員長: 私が期待していたのは法医学を舞台にした番組だったので、推理だとか謎解きですね、この事件の裏にある真相というのが、言うならミステリーのキーですね、この部分がどうもストーリー作りがちょっと浅いんじゃないかなというので、これは1時間番組なのでしょうがないのかなという、ちょっとそこが残念でございました。それから、江角は、確かにこの「ブルドクター」というので、ちょっと無茶をさせ過ぎているんじゃないかなという感じがあって、石原との話なんかも刑事との関係というのをもうちょっと刑事と法医学者の関係は、僕が思っているのはやっぱり刑事があのあたりがもっといろんな絡みが厳しい絡みもあるし信頼と警察のほうが頼んで法医学をやるというようなストーリーが一般的だと思いますので、そのあたりがちょっとしっかりさせるには、江角がもうちょっと本物の法医学者として落ち着いてやらせたほうが良い番組にだんだんなっていくんじゃないかなと、これも勝手に思いました。
C委員: まず、江角マキコさんが嵌り役だと思いました。痛快です。凛々しくて正義感が強くて格好良くて、それとキャリア官僚役の石原さとみさんがちょっと高慢チキなところがあって、2人のコンビネーションっていうのが絶妙だと思いますね。江角さんが言われる先生の言葉の中で、死んだ人が頼れるのは私たちしかいないって、信念をもって仕事をして、頼れる人がいないんだっていう言葉ですね、そういう言葉がすっと入ってきて、やっぱり信念をもって仕事をしている人って美しいなっていうのが感じられるんですね。それから、死んだら終りじゃない、どうして亡くなったか分かるまで終りじゃないんだっていう、こういう台詞など本当に染み込みますね、何かやっぱり死を追求するということは、生きることをより豊かにしていくものなんだっていう、何かそういうメッセージも伝わってきて良いと思います。
D委員: 見ていくうちにこの2人がどうも世代論じゃないですけれど、ちょっと華やかな時代を過ごした人と、全然それに間に合わなくて、ものすごく割り喰った時代に生まれて、昇りたいけれど足場はないしお金はないし、チャンスさえあれば何でも掴んでやるっていう、さとみちゃんの役はすごく楽しかったです、私。片や江角さんのほうは、何と言うのか冷血、簡単に冷血というわけでもなく熱血という単純なものでもないというところが、最初にちょっと古い感じがあるかなと思ったのですが、こういうところは新しいのかなと思いました。若いとか理想を信じているとか自分の可能性を信じているとか命に賭けているとか何かそういうタイプの人が、ちょっと一捻りある法医学のほうに転んだそのきっかけとか、やっぱりERにいたらその次は宗教にいっちゃうんじゃないかとか私はちょっと思っちゃうんですよ、法医学でなくと思っちゃうのですが、そういう事情とか、江角さんが語り始めるとぐっと面白くなるかなと思いました。
委員長: 本来法医学者というのは、司法解剖の要請があって初めて遺体に接触するということになる筈なのに、この番組ではもう刑事とともに犯行現場に現れるという形をとっていますね、こんなことは実際にあるんだろうかと、ドラマを面白くするということがあるかもしれませんけれども、実際問題としては、たまたまた事件に遭遇することはあるかもしれませんけども、自ら出掛けて行くようなことは、ちょっと考えられないんじゃないかという気がいたしました。それから、自然死とされている遺体を法医学者が強引に司法解剖に回すなんていうことも、これは実際にはまずほとんどあり得ないんじゃないかなという、そういうふうに思いました。それから更にもう一つ、祖母、江角家のお婆さんですね、書道の先生をやっているのに孫、それも書道を学んでいるわけですけれども、あの筆の持ち方、あれはもうめちゃくちゃですよね、書道の先生はまず筆の持ち方から教える筈なので、それがご飯を食べるような箸の持ち方で筆を使っているので、これはちょっとひどいなというふうに思いました。
菅谷アナ: 最後にF委員のリポートをご紹介します。
鷹西: 【F委員より】
「ブルドクター」、ブルドーザーとドクターを掛け合わせた新語を題にしたものと思われますが、実際のドクターはさほどブルドーザー的ではないのでがっかりしました。もうちょっとブルドーザーらしく性格も行動も誇張しなければ、現在ではせいぜいおじゃま虫ドクター程度。美女にブルドーザーをやらせようというのが、そもそも無理。肉がたくさん付いた80s級の女優を探してくるほうが良い。20年も続くようなドラマを作って欲しいというのは、ないものねだりなのだろうか。

皆様のご意見を受けまして社側からは、次のようにコメントしました。
法医学者が現場に行くのか、というご意見ついて、
主人公は、「アメリカ帰りの医者」という設定である。アメリカでは、法医学者が真相解明のため現場にも足を運ぶ。そして、「ブルドクター」の「ブル」というのは、「ブルドーザー」という意味と、アメリカの俗語で「刑事」という意味も合わせて持たせている。
と述べ、そしてドラマの方向性に関しては、
ミステリーの先にある人間の心の機微というものに重点を置きたいと思っている。また、家庭でのエピソードに共感頂いたが、我々が現場を取材した時に強く感じたのは、法医学者は過酷な現場にいるが、それでも日常があるというところ。皆家庭を持っていて等身大であるということも大事に表現したい。
と、お伝えしました。
菅谷アナ: 今朝は、第450回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
鷹西: さて、日本テレビでは、番組向上に役立てるため番組モニターを30名程度募集しています。これは、指定された番組を週に1つから3つモニターしメールで送信するというものです。募集期間は、9月15日(木)まで。詳しい応募方法は、日テレホームページをご覧下さい。
菅谷アナ: 番組では皆様からのご意見をお待ちしております。 お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

    電話番号:03-6215-4444
    FAX番号:03-6215-0444
    お電話、ファックスともに、どんどんお寄せください

※頂いた情報は番組制作への参考とさせて頂く
 以外の目的には使用致しません。

鷹西: 最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

お知らせ:

BPO【放送倫理番組向上機構】

    電話番号:03-5212-7333
    FAX 番号:03-5212-7330
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