鷹西: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
菅谷アナ: 今朝は、1月31日に行われました第454回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りします。
鷹西: 今回は、毎週土曜日、夜9時に放送しておりますドラマ『理想の息子』についての合評が行われました。では、『理想の息子』とはどんな番組か、ダイジェストでご覧下さい。
菅谷アナ:
このドラマは、ホントは母性なんてないが良い母親を必死に演じて理想の息子を育て上げたシングルマザーと、「何をおいても母ちゃん一番」に育った息子の愛らしくも可笑しいバトルをコメディタッチで描きます。NEOマザコンという、健全な母ちゃん大好き系男子で、真っ直ぐな主人公に感化され悪役として登場した学生たちが仲間になっていく爽快さも注目です。
鷹西: それでは、「日本テレビ放送番組審議会」の合評の模様をご覧下さい。
A委員: 私は、実際に1人息子の母なので、海さんの心の声に共感し、笑いつつ、興味深く見ていたのですが、お墓参りのシーンでは、親子と言うよりちょっと恋人同士のようなやりとりのようで、理想とはいえちょっと冷めて見てしまったところがあります。そして2話、3話共に、ドラマのパターンとしては、その職場仲間との会話から不安になった母親が試行錯誤していき、一方、その息子は母の様々な試みに翻弄されながらも、ドタバタ劇みたいなのが続きまして、そこにお隣さんとの交流、友情、恋を散りばめて、終盤ではそのコアラと動物の対決といった流れが確立されていたように見えて、例えば、何話か見逃してもいつでもストーリーに戻れる気軽さというのは、コメディならではの良さなのかなと感じました。ただ、印象に残った台詞といたしまして、1話で職場仲間の松金よね子さんが結婚すれば嫁のものとか、息子に施設を進められて100人の男に騙されるよりずっと辛いといったような現実的な台詞を言う人が、毎回いたほうが何か私も共感できたりはっとさせられたりで、コメディの中にもピリッとしたものがあるともっとメリハリが付いて飽きさせないのかな、なんて思いました。
B委員: 言葉の中で気になったのが、山田君と一緒にとても弱々しい感じの男の子が言うんですけれども、「企業だって総会屋に黙って貰う為に、裏でお金を渡すことがあるんだ」っていう言葉ですね、法律で厳しく禁止されているのに、大人の世界っていうのは、こんなことをやっているんだよということを、高校生に言わせるのはどうなんだろうってことも感じました。倫理的な問題だと思うんですね。こういうところには脚本家のエゴが凄く感じられます。そして良い言葉もたくさんあります。このドラマで良いなと思うところは、ずっと一貫して言っているのは、「俺はマザコンじゃない、ただ、かあちゃんが好きなだけだ」っていう、この言葉は本当に大好きなんですね。ドラマが始まる前の宣伝の時も、これが随分流れていまして、私はこの言葉を聞いただけで、このドラマを見たいなと思っていました。
副委員長: ドラマの一番のネックになる生活実感ですね、これはなかなか苦労してやっている訳ですね。これが何で上手くあんまり出てこないで明るいドラマになったかと言うと、やっぱり主役の親子の2人ですね。あの2人の演技がそれなりに何か良かったのかなと思いました。例の母親になった鈴木京香ですか、あれがあんなにコメディ的な演技ができるのか、それから山田君があんな可愛い男の子になれるのかと、ああいうことであの2人の能力というかタレント性、これを上手く引き出しているのかな、それで明るさが出ているのかなと、あれは上手く見ていても良かったなと、そして笑いの種とか面白さの種というのは随時入っているので、それがあまり行き過ぎないように上手く作れば相当面白くなるので、是非、良いドラマをうんと作ってもらいたいなと思って、こういう為にはコメディ的なドラマも良いと思って、考えを最近改めましてもうちょっといろんなものを吸収、見たいなというふうに思っています。
C委員: この理想の息子ですけれども、単にこう面白さ、単に何も考えないで笑うということを、それだけで言えば、まあ面白くできている、本当に無邪気に子供の漫画を読んでいる気持になれば笑えるところがありました。ただ、女優としては、制作者側に望むことと言うのは、今、子供たちが喜んで見ていたものも、記憶に残って大人になって見た時、もし見る機会があったら、なんだこんなばかみたいなものだったのかと思うのではなくて、あらー、よく出来ていたドラマだったんだと、自分が誇らしくなるぐらいの何と言うのかな、きちんとしたもの、ちょっとちゃんとしたところがあるものっていうのを目指していただきたいなと、いつも理想論になって申し訳ないけれども、そう思いました。
D委員: 今、テレビのドラマに、何と言うのか日本の直面している問題を、そのドラマによって解決するなんて、初めから望めないことですよね。そういう望めないようなことを望んでいる大衆というのが、ちょっと奇怪しいような感じがするんです。コメディタッチじゃなくて、コメディそのものとして見ると、今までテレビ何十年ですか、の間に様々なコメディが作られてきて、本当に新しいタッチのコメディを作るというのが難しくなってきたなということは分かります。その替わり、場面、場面で面白い要素ですね、今まであった面白いものが、大体、作者たちの間で蓄積されていて、その場面をどんどん接ぎ合わせれば結構面白いコメディができるんだっていうことですよね、これは僕自身見ていて、とても上手く出来ていると思います。
委員長: これは水戸黄門的なワンパターンがあるということに気付きました。つまり、主人公の大地に強力なライバルが現れると、そして勝負を挑まれる。心ならずもそれに応じてしまう訳ですね。そして散々やられても危機一髪という時に、母親のことを思い出して一生懸命そこで考える、そうすると、最後に必殺コアラパンチを繰り出して相手をやっつけるという、こういうシーン、これで終りになる訳ですけれども、これは正に時間の終り頃に水戸黄門が印籠を出すという、正にそれと同じようなパターンで、安心して見ていられるんですね。日本人はこの安心感がわりと好きなので、こういうパターンが出てくるというので、私も喜んで見ていたということが言えるのではないかなというふうに思います。我々の世代だとこのような、水戸黄門であれ、遠山の金さんであれ、最後にこういう型のつけ方ということは、安心して見ていれるので良いのですけれども、若い人たちがこういうような終わり方で、果たして満足するのかなと、3回、4回は良いんですけれども、5回、6回も続きますと、もう先は分かったよということになりはしないかなという点が、ちょっと気がかりでありました。
菅谷アナ: 最後に、E委員のリポートをご紹介します。
鷹西: 【E委員より】
これはいわゆるドラマではなく漫画を目指して作られたものでしょう、と言うかギャグ漫画、我が家の子供たちの反応を見ても、それは明らかだと思われます。何もかもが大げさでご都合主義、何故、鈴木京香があんなに大食いなのか、何故、山田涼介があんなにマザコンなのか、さっぱり分からない。それから、どうしてマザコン・コアラ・パンチなのかも、突っ込みどころ満載のこの乱暴な作りこそが、脚本の野島伸司ドラマの真骨頂ということでしょうか。野島さんのドラマの場合、中味なんかどうでもよろしい、楽しめるかどうかが全て、何もかも不自然だし、雑な作り方に見えるし、嫌いな人は到底受け入れられないでしょう。

皆様のご意見を受けまして社側からは、次のような内容をコメントをしました。
演出の仕方としては、あくまでリアリティーを追及した結果だが、バトルの時間が少々長かった所もあった
と述べ、
母を思う気持ちと悪に怯まない主人公の姿を分かりやすく描くのが主旨である。
と、お伝えしました。
菅谷アナ: 今朝は、1月31日に行われました第454回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
鷹西: では、ここで日本テレビからのお知らせです。
日本テレビでは、番組向上に役立てるため番組モニターを30名程度募集しています。採用者は、局の指定する番組を週1〜3番組モニターし指定の用紙に感想などを入力し、メールで送信します。募集期間は、3月15日(木)まで。詳しい応募方法は、日テレホームページをご覧下さい。
菅谷アナ: 番組では皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

    電話番号:03-6215-4444
    FAX番号:03-6215-0444
    お電話、ファックスともに、どんどんお寄せください

※頂いた情報は番組制作への参考とさせて頂く
 以外の目的には使用致しません。

鷹西: 最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

お知らせ:

BPO【放送倫理番組向上機構】

    電話番号:03-5212-7333
    FAX 番号:03-5212-7330
    HPアドレス:http://www.bpo.gr.jp
    受付時間:平日午前10時〜午後5時まで。

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