鷹西: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
菅谷アナ: 今朝は、3月27日に行われました第456回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りします。
鷹西: 今回は、月に1度放送しているドキュメンタリー枠『リアル×ワールド』で、3月4日に放送しました「ディレクター被災地へ帰る 母と僕の震災365日」についての合評が行われました。
菅谷アナ: 合評に先立ちまして社側から、番組種別の2011年度下期の報告と、4月から新しく始まります番組についての説明がありました。
鷹西: それでは、どんな番組なのか、ダイジェストでご覧下さい。
菅谷アナ:
「ディレクター被災地へ帰る 母と僕の震災365日」は、『リアル×ワールド』のディレクターが見つめる震災というテーマで放送した番組の一つです。福島にある実家が被災したディレクターが、何とか生きる力を取り戻し再生していく年老いた母親を追うことで「被災地の今」を赤裸々に綴った番組です。
鷹西: それでは、第456回「日本テレビ放送番組審議会」の合評の模様をご覧下さい。
 
開催日時 :平成24年3月27日(火)
議題 :『リアル×ワールド
ディレクター被災地へ帰る
僕と母の震災365日』
出席者 :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
なだいなだ委員、米長邦雄委員、
槇村さとる委員、高橋源一郎委員、
壇ふみ委員、増田明美委員、
尾木直樹委員、茂木嘉世委員 (リポート含む)

A委員: 今回のドキュメンタリーは、やはりご自分のお母様ですとか、住んできた家ということで、すごく相手の気持と言ったら変な言い方なんですが、傷口に塩を塗るような取材がないというものがあったもので、すごく安心して見ることができました。「思わず泣いてしまってディレクター失格だ」という言葉が、とても心に残ったのですけれども、テレビ的には失格だという、お仕事的には失格なのかもしれませんが、それが本当の人間の姿なんじゃないかなと思って、ちょっと涙を本当に何度も今思い返してもぐっときてしまうのですけれども、本当に印象に残っております。まだまだ、その被災された方には、もっともっと違う形での辛い思いをされている方もいらっしゃるかと思うのですが、今後もお母様を取材するような気持で伝えていっていただけたらなと思いました。
B委員: 信頼というものをたくさんもっていたほうが良いんじゃないかとやっぱり思いました、テレビも。華やかで何というのか憧れみたいな世界も、テレビにしかできないワールドの作り方ですけれども、その中にどんな人を出すかとか、どんな話をしてもらうかとかでも、その信用の加減というのは上がってくると思うので、出て来てものを言う人を信頼できる人がたくさんに増えてくれると良いなと思いました。安心できる瞬間というのもほしいなと思いました。わりと私は見ていると、ふぁっとこうちょっと不安になると言うか、騒々しいというか騒がしいというかそわそわするという時間のほうが多いので、そういう信頼できる人を入れてバラエティーができると良いなと思いました。
C委員: 力強く生きていこうと、生きていくこと、全体に非常にドラマで作ってもこうは作れないような、そういう番組に作り上げられていて、非常に気持良く見られたのですね。途中で中島みゆきの曲というのが流れていましたけれども、私はこの番組は、やはりお母さんと息子と、亡き父親が出てくるということと、あの場面があって、ですから、あそこに歌のプロを出したことは、余計だったのではないかと思うんです。ですから、むしろお母さんが浜辺の歌を下手でも何でも良いから、2番まで歌ってちょうだいというほうが、むしろあれは本物が出て来ないというんですか、プロが出て来ないという番組作りに徹したほうが良かったのではないかという気がするんです。
D委員: 私が一番強く印象に残った言葉は、ある日お母さんが言う言葉で、ある意味戦争より怖い、戦争は憎むべき相手がいるけれども、もうこれは天をというような憎む相手がいないことのやるせない気持なんて拾われていて、本当に武澤さんとお母様の1対1のこういう親子の仲だから、こういうものが出来たんだなという、そのままのお母さんの言葉っていうのが心に沁みました。お母さんは、やっぱりいつもお父さんと一緒に生きていらっしゃいますよね、雲を見ても何かお父さんを感じますし、花を見ても感じるという、だから本当に自然体で素のままですけれども、演技をしていないんですけれども、何か主演女優賞をあげたいのはお母さんかなと思ったんですね。
E委員: ドキュメントとしても大変貴重で素晴らしいと思うんですが、ですから僕、ナレーションも武澤さんがやれば良かったのではないかとか、音楽もいらないだろうと、そのほうがもう何と言ったらいいのでしょう迫力というか、伝わるものはもっと強かっただろう、そういうものはよく私的っていうか、それは私テレビじゃないかと、僕はそういうのは実は私ではなくて、だから皆がわーっと楽しくやっているというのが私的なお喋りだけれども、個人が自分の責任で何かをいうというのは、私的ではなくて個人のプライベートなことが、実は伝わるのではないかという気がするんです。ですから、何もなしで武澤さんが自分でビデオの向こうから喋るということのほうが、良かったのではないか、どうしてもそこで少しテレビになると、つまり皆が考えているテレビのドキュメンタリーになっちゃうのですけれども、それは必要だったのだろうかっていう気がします。
F委員: やっぱりディレクターの生の声というのは聞きたかった感じがするんですよね。それはディレクター失格だというのをナレーションで言わせるのではなく、自分でやっぱり自分の心情みたいなところは自分で語って、あと事実みたいなものはナレーションの専門家でやっていっても良かったのかなという感じはしました。もしこれが震災が外れていたら放送されたかな、救い上げられたかなというところで、私はちょっと疑問があるので、世の中には今孤独死の問題とか、そんないろんな小さな不幸がたくさん転がっていて、そこを真剣に向かい合って拾い上げていく番組というものを、やっぱり作っていただきたいなという感じがいたしました。
副委員長: 78歳でしたかお年寄りのお母さんが、家族の絆、これを力として立派に立ち上がっていくと、震災の中で立ち上がっていくということによって笑顔だとか元気を届けようという意図で作られた番組じゃないかなと思って見ておりました。ただ、それだけではなくて、この番組の中ではちょっと飛躍した話かもしれない。今日の日本の家族だとか、家庭を抱えている問題ですね、これが結構クローズアップされて、私自身見ている家族とは何だろうかなというようなことまで考えさせられました。そういう意味ではテレビでいろんな番組をこれからも積極的に取り上げて作っていただきたいと思いますが、その時になんと言っても大切なのは被災者の方たちが、どうやって元気づくか、こういうような形で元気づける番組をぜひ作ってもらって、その中で復興が早く出来るようにという番組作りをしていただきたいなというふうに思ってます。
委員長: 母親と息子の間の心の交流と言いましょうか、それがずっと流れている、それが私は非常に素晴らしい作り方であったのではなかったかなという気がするんです。本当はもっと優しい言葉をかけたいのだけれども、やっぱり照れとか何かがあって、男というのは言えないので、ついぶっきらぼうに言うんですね。しかし、母親はそれは分かっていて受け止めている訳ですね。しかし、こういう点が他人から見れば、何なの他人行儀なぶっきらぼうな言い方をお互いにし合っているというふうに思いながら、しかし当事者にしてみれば、すごく信頼関係と言いましょうか、愛情の繋がりというものが分かる訳です。それがこんな格好で出ておりまして、本当に自分の親と自分の関係を見ているような感じで、非常に心あたたまるものを感じたのです。これは通常のテレビでは全くそんなことはないことですので、これはやはり真実のあれだから出来たのではないかなという感じがして、とてもその点私は評価して良いんじゃないかと思いました。
菅谷アナ: 最後に、G委員のリポートをご紹介します。
鷹西:
生きなければならない運命なら生きてやろうじゃないのと言う母の最後の言葉、そこまで導いてきた亡き夫の存在、夫婦とは一体何なのか、震災ドキュメンタリーにも関わらず、夫婦の絆、人間の生きる力、老いてもまだみずみずしい感性の魅力など、人間について生きる意味について深く考えさせてくれました。
皆様のご意見を受けまして社側から、次のようなコメントを致しました。
震災ドキュメンタリーというだけではなく、1つの普遍的な家族の絆の物語にしたいと思い、震災と関係ない部分も盛り込んだ。何より、ディレクター自身が、カメラを回すことで、希望を亡くした母親を息子として勇気づけたいという思いがあった。
と、お伝えしました。
今朝は、3月27日に行われました第456回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。
菅谷アナ: 番組では皆様からのご意見をお待ちしております。
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鷹西: 最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

お知らせ:

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