鷹西: おはようございます。視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられましたご意見やご批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
菅谷アナ: 今朝は4月24日に行われました、第457回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りします。
鷹西: 今回は、4月に新しく始まりました土曜ドラマ『三毛猫ホームズの推理』についての合評が行われました。それに先立ちまして、社側から4月22日に行われました「緊急災害放送訓練」について次のように報告しました。
菅谷アナ:
東日本大震災以降、政府機関は地震や津波について従来の想定を大幅に見直し、防災対策を進めています。それを踏まえて、日本テレビでは、「緊急災害放送訓練」を実施しました。その内容は千葉県沖でM8クラスの地震により津波が発生したという想定で、放送が困難となった日本テレビに替わり全国放送を系列の放送局に切り替え、関東圏の放送を再開するというシミュレーションです。また、取材の機材や連絡手段などほとんどないような状況でどのような手段で取材して、直ちに現状を放送することができるのかという訓練も行いました。
とご報告しました。
鷹西: 今回は、年度が変って初めての審議会でした。今年度から新しく2人の審議委員が加わり、豊富な経験や知識に根差した様々なご意見を頂戴して参ります。それでは、土曜ドラマ『三毛猫ホームズの推理』とはどんな内容か、ダイジェストをご覧下さい。
菅谷アナ:
女性恐怖症、高所恐怖症、幽霊恐怖症で、毎日のように辞表を提出しようとするダメダメ刑事が、推理大好きな兄と超行動派の妹に尻をたたかれ、失敗しながらもかろうじて刑事を続けていた。そんなある日、突然出会った不思議な三毛猫。ダメ刑事は、なぜかいつも難解な事件に遭遇しながら、この猫に導かれるように重要なヒントにたどり着き事件を解決していく。三毛猫とダメ刑事のコンビはどんな活躍を見せるのか。
鷹西: それでは、合評の模様をご覧下さい。
 
開催日時 :平成24年4月24日(火)
議題 :土曜ドラマ『三毛猫ホームズの推理』
出席者 :半田正夫委員長、井上秀一副委員長、
なだいなだ委員、米長邦雄委員、
槇村さとる委員、高橋源一郎委員、
増田明美委員、酒井順子委員、
岡田恵和委員 (リポート含む)

A委員: 複雑なネタとか手の込んだ心理描写というのを求めていたわけではないのですが、何かもっとできそうととても思いました。漫画的であっても嘘じゃない気持というか、その私が大好きな「怪物くん」とか、「妖怪人間」とか「銭ゲバ」も好きでしたけれど、あまり普通ではない人たちですけれど、その主人公たちは、何かそういう人たちがもって胸の奥から絞り出す台詞みたいなのがとても好きだったので、そういうのを相葉君にも絞り出していってほしいなという希望ができました。相葉君のあまりにも弱いデカというか、設定なので弱さと、それがいつ強さにひっくり返っていくのかみたいなところで、そのメンターとして、三毛猫をもっとぶっち切っちゃっても良いかなと思いました。
B委員: 相葉、猫、マツコという3つというか3人というか分かりませんけれど、その組み合わせを妙というんですか、アンバランスというんですか、これが面白いかなと思うんですね。それで、主に女性ですか、それが犯人の場合もあれば加害者の親族というんですか、特別な関係になる女性がいて、それがいつも言うならば、相葉という男が素敵だなという番組になっている。ですから相葉という男が終始良いとこ取りしている番組ですね。それをファンが許すのだろうなと思うんですけど、私は許さないんですけどね。
副委員長: ミステリーとしての謎解きの部分は非常に物足りなくてあっさりしているので、1時間番組なのでちょっと無理かなと思ったのですが、たまにはもっとミステリーの深いところを出すようにして、特番でもいいんですけれどね、そういうのを時にやってほしいなという感じもしました。家族で見るのは1話も2話も見ましたけれども、非常にスピードもあって良かったので、もう少し謎解きと三毛猫の存在をもっとぐっと出してほしいなというのが、私の希望です。
C委員: 三毛猫ホームズの面白さと言うのは、猫はニャーとしか鳴かないですよ。どんな場合でも猫はニャーとしか鳴かないし、その行った所に重要な時に彼が行って、一緒にいると死体を発見したりとか、そういうふうになっているわけですね。だから、そういうふうに作っていくのが難しいから、人間の言葉を喋らせちゃうという一番安易な方法をとって、しかも選んだのがまた悪かった、マツコデラックスというのは、まあ存在感が人の3倍か、そのぐらいあるでしょう。バラエティー番組で毒舌を言わせるような人物としては、うまく使えるのかもしれないけれど、ドラマの中でしかも猫役で、確かに猫と顔だけ似ているんですよね。どういうわけだか、でもそれ以外はやっぱりあれはちょっと後で手こずるんじゃないかなって思いますね。
D委員: 家族皆で楽しめるドラマということで、それはすごく伝わってきたのですが、やっぱり誰かを笑わせようとする時に、対象が多くなればなるほどエッジは弱くなるような気がしていて、やっぱり家族皆でとなった時に、笑いのギャグの切れみたいなものがちょっともう少し尖ってくると更に面白いかなと思います。それで片山家の中での面白い軽妙な空気と、外で事件が起きて、それを解決していったりする時の、ウエットな空気というものの対比というのが、またこのドラマの中の1つのポイントになるかと思うんですけれども、やっぱりその対比がやや甘い、もっと事件のところは暗くてウェットで良いと思いますし、片山家はどんどんからっとさせていって良いと思いますし、そこに対比の妙みたいなものが出てくるのではないかなと思いました。
E委員: マツコデラックスさんの猫の化身というところは、おそらく原作からの大きなジャンプでトピックだと思うんですけど、もうちょっとどうせやるなら、もっとやったほうが良いんじゃないかなという感じが、このドラマ全体にある。何となくそこはかとないと言うか、わざと行ききらないのか行かないのか分からないですけど、それが何か折角、そういうある種の起爆剤みたいのがあるのであれば、もうちょっとひっかき回すほうが面白くなるし、見ている人もそこを期待しているのではないかなということがあります。
委員長: 2回見てもどうもしっくりこなかったんですね。犯人は分かりましたけれども、全体の筋立てがよく飲み込めないので2回、3回見ました。最後の最後で、エンドマークが出てくる時に、登場人物がテロップで出ますね、そこのところで石津刑事ですか、何かがずっとこの時間はこうこうこうと言うような説明が入るので、あそこでもってははぁ、この事件はこういう繋がりなのかなということが分かったわけですが、それはあの場面ではおそらく視聴者はもうテレビをほかに回していると思うんですよ。(笑い)そこのところの説明をされても意味はないんで、もっと初めのほうに説明をしてくれたならば全体の繋がりが分かったかなと、おそらくは複雑な事件を1時間半内で纏めなければならないということで、どうしてもああいうふうな処理にせざるを得なかったのかなという気もしますけれども、もう少し分かりやすいのにしていただきたかった。
菅谷アナ: 最後に、F委員とG委員のリポートをご紹介します。
鷹西: 推理小説をドラマ化したものなのに、見終わってほのぼのとした明るさが残ります。凄く教育的なドラマだと感じました。脇を固める職場の上司役の石坂浩二さん、先輩役の尾美としのりさんらの安定感のある演技は、ドラマの質全体を底上げしていると思いました。少しだけ不可解だったのは、番組の前後で相葉さん自身が番組宣伝をしていた点です。ドラマという別の人格を演じるのに、前後で素の相葉さんが出ていることに違和感がありました。

続いて、G委員のリポートです。

原作を読んだのは遥か昔なのではっきり覚えてはいないが、ホームズは変身もしないし、喋りもしなかったと思う。それが良かったのだが。マツコデラックスのホームズは原作とは全く異なった存在ということで納得するしかない。勿論原作も推理よりある種のユーモアを狙ったものだったが、今回のテレビ版は最初から推理の方は放棄しているように思えた。というか刑事ドラマでもなかったし、一体何を目指しているのだろうか僕にはちょっと分かりません。

皆様のご意見を受けまして社側から、次のような内容のコメントをしました。


しっくりこない、違和感があるというご意見に対しては、それらはこのドラマの中に推理物や刑事物、家族物といった、色んな要素が織り混ざっているということが原因ではないかと思う。それらが中途半端に終わらないように、ご家族で見て楽しんで、たまには泣けたり、考えさせられたりという番組にしていきたい
と、お伝えしました。
菅谷アナ: 今朝は、第457回「日本テレビ放送番組審議会」の模様をお送りしました。

番組では皆様からのご意見をお待ちしております。
お手紙おハガキのあて先は…。

郵便番号105-8714日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

    電話番号:03-6215-4444
    FAX番号:03-6215-0444
    お電話、ファックスともに、どんどんお寄せください

※頂いた情報は番組制作への参考とさせて頂く
 以外の目的には使用致しません。

鷹西: 最後はBPOからのお知らせです。 それでは、また来週お目にかかります。

お知らせ:

BPO【放送倫理番組向上機構】

    電話番号:03-5212-7333
    FAX 番号:03-5212-7330
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