舛方アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ「あなたと日テレ」、今回から月に1回、日本テレビ放送番組審議会の審議の様子を、皆様にお伝えしたいと思います。




山王丸アナ 舛方アナ
山王丸アナ: これまでに審議の内容は、郵政省に報告したり、新聞と放送で公表してまいりましたが、今後は、この番組で詳しく取り上げてまいりたいと思います。

舛方アナ: この番組審議会は、昭和34年放送法の改正によりまして、放送事業社に設置が義務付けられたもので、日本テレビは、昭和34年の5月29日に第1回の番組審議会を開きました。その目的は、公共の福祉を増進して、放送番組の向上改善と適正を図るために、日本テレビの放送番組を審議するというものです。

山王丸アナ: この審議会を構成する委員は、日本テレビの放送区域内に居住される学識経験者のうちから、日本テレビの社長が委嘱して組織されています。

舛方アナ: 現在は、11名の委員の皆様が忌憚のない有意義なご意見を審議会の席上で発言されておりますが、去る1月の28日に行われました審議会の様子をご覧になりながら、委員の皆様をご紹介したいと思います。

山王丸アナ: 清水英夫さん、東京大学卒業、青山学院大学名誉教授、弁護士、放送批評懇談会会長、昭和61年に番組審議委員になられました。清水さんは、「審議会は単なる合評会ではなく、放送文化上、あるいは放送法上いろいろ起きてくる諸問題について、積極的に意見を述べ、視聴者と局との接点の場にしたい」と抱負を述べていらっしゃいます。
副委員長、帖佐寛章さん、東京教育大学卒業、日本陸上連盟副会長、昭和61年に番組審議委員となられました。
石ノ森章太郎さん、萬画家、日本漫画家協会常務理事、平成元年、番組審議委員になられました。石ノ森さんは、「視聴率競争は、番組向上に必要であるし健全だ、審議会はその視聴率競争が、番組の質の向上に結びつくようお手伝いすることが仕事だと思う」と述べていらっしゃいます。
坪内ミキ子さん、早稲田大学卒業、女優、平成元年に番組審議委員になられました。坪内さんは、「テレビに出演する立場の人間ですが、審議会では、あくまでも一視聴者として発言していきたいと思います。日本テレビのドラマの新しい試みは評価しますが、本格派ドラマをもっと作って欲しいと感じている今日このごろです」とおっしゃっています。
江國滋さん、慶応義塾大学卒業、随筆家、平成元年番組審議委員になられました。江國さんは、「日本テレビのニュースはキャスターの質が高く好感が持てる。スポーツは、解説者とのやりとりがほとんど雑談に終始して耳障りだ。バラエティーは、全体的に低俗化の傾向が心配」と手厳しいご意見です。
多湖輝さん、東京大学卒業、千葉大学名誉教授、平成6年、番組審議委員となられました。多湖さんは「日本テレビの場合、番組審議会の活動は極めて活発であり、有効に機能していると思います。特に最近は、従来から行われている番組合評の他に、審議会そのものの果たすべき役割にまで議論が及び、活発な討論が行われています。これは高く評価されるべきことだと思います」とおっしゃっています。
なだいなださん、慶応義塾大学卒業、作家、平成6年に番組審議委員となられました。なださんは、「テレビは巨大なメディアであることを、常に意識していて欲しい、楽しければよいという気分で、番組を作っていると、傷つけられ踏みにじられる人々も生まれる。影響力の大きさを認識すべき」と主張されています。
日野啓三さん、東京大学卒業、作家、平成6年に番組審議委員になられました。日野さんは、「テレビには娯楽的な面と教養的な面がある。教養的な番組、例えば、ニュース、ドキュメンタリー番組などについては、出来るだけ正確、かつよい番組になるよう、委員として意見が言えればよいと思っている」とおっしゃっていました。
島森路子さん、立教大学卒業、広告批評、編集長、平成6年に番組審議委員となられました。島森さんは、「よくも悪くもテレビは娯楽と割り切って、その線に沿った番組作りに徹しているところが日本テレビだと思う。世間の好みに迎合するだけでなく、更に通俗を徹底して、この時代の普通の人達の感性を生き生きと批評的に表現するメディアであってほしい」との考えをお持ちです。
三ツ谷洋子さん、慶応義塾大学卒業、スポーツビジネス・コンサルタント、Jリーグ理事、平成元年に、番組審議委員になられました。三ツ谷さんは、「審議会の中で、海外旅行をした時に見たテレビ番組なども話題にしてみたい、また、審議会の内容について、外部の方々にも大いに知っていただくことも大切だと思う」と語っていらっしゃいます。
中村理恵子さん、主婦の立場から番組審議会に参加され、平成8年に番組審議委員になられました。「この番組審議会という機関は、日本テレビにとって重要です。局内の方は客観的に番組を見られなくなっていると思うからです。外からの客観的な意見は、日本テレビの活性化に繋がるはずです。」そう語る中村さんは、日本点字図書館、点訳奉仕員もなさっています。
以上、11名の皆さんで番組審議会は構成され、皆様の意見、ご批評を番組作りに反映させております。

舛方アナ: ちなみに審議会委員に、視聴者代表として、一般主婦に参加していただいているのは日本テレビだけでございます。これが大きな特色と言えると思います。

山王丸アナ: 今日は、1月28日に開かれました、第304回、番組審議会の模様をご覧いただこうと思います。

舛方アナ: 委員全員の出席で開催されましたが、今回の議題は、「多チャンネル懇談会報告書と日本テレビの対応」について、「年末年始の番組について」、そして今放送しております、「あなたと日テレ」についてです。

山王丸アナ: それでは、審議会がどう行われるかも含めて、その概要をご覧いただきましょう。

舛方アナ: まずは、「多チャンネル懇談会報告書と日本テレビの対応」についてですが、氏家社長は、この報告書が作成された経緯と、この報告書が持っている幾つかの問題点を指摘し、特に法的な苦情処理機関の設置については、賛否両論併記となっているが、これは言論、表現の自由に対する規制に繋がるものであり、本来、こうした対応は、テレビ局自身の自主的、自律的な努力に委ねるべきものだという認識を示しました。更に、両論併記となった事情を勘案し、視聴者と放送に関する委員会の設置と、視聴者の声に答え、また、番組審議会の公表の機会を増やし、番組審議会のより活性化を図る目的で、この番組を製作するに至ったことに触れました。これに対して、番組審議会清水委員長は、報告書はまず、規制ありきのテレビメディア性悪説になっていることに言及し、またあらゆる局の番組審議会がほとんど機能していないが如き記述が報告書にはあり、真剣に審議している、日本テレビの番組審議会の実態とは、著しく異なるものだという意見が出されました。これには審議委員の大方が賛同し、郵政省が番組審議会の実態をもっと知るよう、何らかのアクションをすべきではないかという意見も出されました。

山王丸アナ: また、「あなたと日テレ」については、委員の方から、よい試みではあるが、言い訳に終始しているし、もっと視聴者の皆さんや製作者が参加するなど工夫が出来ないものか、午前5時30分からの放送では、早過ぎて誰も見ていないのではないか、もっと視聴者が見ている時間帯に放送出来ないか、などの意見が出されました。

舛方アナ: これに対して、氏家社長の方から、視聴者ニーズや視聴率の関係など、商業放送としての、ある種の限界もあるなど、放送時間決定の事情を説明しました。江國委員は、この説明に対して、この種の番組を見たいという視聴者の潜在的なニーズもあり、うまく製作すれば、視聴率的にも十分納得いく番組になるのではないか。また、ニュースの中の1コーナーにもなり得る、などの指摘が出されました。

山王丸アナ: また、坪内委員の方からは、代表的なご意見や苦情ばかりではなく、サイレント・マジョリティー、声なき声にも耳を傾けてほしい、との要望が出されました。

舛方アナ: 次に、第2の議題、「年末年始番組について」は、年末年始番組には、長時間のバラエティー番組が多過ぎる、文化論的に言うと、ここ数年の正月のテレビの風景がみんな同じであり、もっとテレビの違う風景を見てみたい、などの意見が委員の方から出されました。

山王丸アナ: また、帖佐副委員長は、「箱根駅伝」に触れて、日本陸上協議連盟の副会長らしい詳細な放送内容上の不満や感想を披瀝されました。

舛方アナ: その他としては、日野委員から、「ペルー日本大使公邸人質事件」に対する、テレビ朝日系記者の取材に関して、テレビの取材記者の質的な向上を図ることが重要であり、テレビ局自身のスタッフの教育の必要性について懸念が出されました。

山王丸アナ: 一方、石ノ森委員からは、番組審議会の機能として、よい番組をもっとよくするという、質の高いところでの文化を高める機能も果たしていかねばならない、との見解が示されました。

舛方アナ: 今日は、「番組審議会」はどんな活動をしているのか、委員の方々のプロフィールと共にご紹介しました。放送を発信する側が、ややもすると、見落としがちな問題点を鋭く突いていらして、私達も大いに参考にしていきたいと考えております。

山王丸アナ: さて、「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見をお待ちしております。まずお手紙、おはがきの宛先は、郵便番号102の40、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、東京03-5275-4390
     ファックス番号は、東京03-5275-4505
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。

舛方アナ: それでは、また来週お目にかかります。




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