小川アナ:
視聴者の皆様とこの日本テレビを結ぶ「あなたと日テレ」。今回から、私、小川が担当することになりました。さて、今日は第308回日本テレビ番組放送審議会の審議の模様を御覧頂きます。

山王丸アナ   小川アナ
山王丸アナ: 番組審議会では、放送をめぐる様々な問題や、日本テレビが放送した番組について、審議委員の皆様の忌憚のない御意見を伺っております。

小川アナ: それでは、審議会の模様を御覧頂きますが、審議会の冒頭、審議会の当日に判決のあったいわゆるショウキン裁判について、武田社長室長から報告がありました。

『今回の判決はショウキン側に対するものであり、日本テレビに対するものではありません。日本テレビはショウキン側と立場を異にしており、その責任に対する判断も異なるものと考えております。しかしながら、判決理由の中にテレビ放映や、出版に言及する部分がありましたので、内容を検討しております。なお、ショウキン側は判決当日まで自ら出廷することなく、判決に至りました。また、日本テレビに対して、裁判所から和解勧告がありまして、これについては慎重に検討しております。』

以上が報告の内容です。

山王丸アナ: 続いて今回は、『全日本仮装大賞』について番組合評が行われました。この番組は昭和54年の大晦日に第1回が放送されて以来、現在は年3回放送されている日本テレビの看板番組の一つです。視聴者の皆様にも好評な番組ですが、審議委員の皆様はこの番組をどう御覧になっているのでしょうか。審議の模様をご覧下さい。


島森路子: とっても安定してるし、ゆったりした気分で楽しめたというのが印象です。作りとしても、割合、ずっと同じ様な作り方をしてらっしゃって、おそらくあえて冒険なさらないんだろうと思うんですけど、その中ででも、崩れていかないところが見事だなと思うんですね。私たちの気づかないところで微妙な努力をやってらっしゃるんだろうなという感じを持ちながら拝見しました。

帖佐副委員長: 欽ちゃんは素人に対する気配りっていうんですか、負けた人にも勝った人にも非常にうまい気配りをやられて、私も今後こういう事を、一つ参考にさせてもらおうかなと思ってる位です。大変いい番組だったと思います。

日野啓三: 私この、仮装という事から、たぶん人間の物まねや人間の仮装パーティーですか、ああいう風のをするのかとばっかり思って見てましたら、ところが全然違うんですね。多かったのが、人間が人間じゃなしに、人間がもの、人工物に仮装するというのが非常に多いです。この現代世界の中で、人工物とか物っていうのは人間と同じように一緒に住んでる訳ですよね。現在はすでにそういう物と共存する文明の中に我々はいる訳ですね。そういう物を子供たちは自然に表している。自然現象に対してとても親しみを持っていると。実は今、平和穏当に見えるけれども、若い人達、子供たちの中では、日本人の認識がどんどん広がり、弾みがつき、いい方向へ行っていると、とってもいい感じを持ちました。

なだいなだ: 私は非常にいいと思ったんですけど、その参加者たちですね、あそこに参加した人達のアイディアが非常に面白い。非常に啓発的なアイディアを与えてくれるようなところがあったと思います。それは感心してみていましたけれども、審査員の仮装が次元が低すぎて、参加者の芸のすばらしさと比べるとあまりにも芸が無いっていう、芸のプロが芸が無いんじゃあ困るっていうような気がしましたね。

坪内ミキ子: こういった、殺風景な殺伐とした時代にですね、こんなほのぼのとして然もばかばかしい真剣さというのが、大変貴重な存在なんだと思います。私も2回か3回か審査の方で参加させていただいたんですけれども、仮装が、結構審査員も楽しみな物で、どんな格好が出来るのかなって楽しみなんですけれども。あれで審査員が芸をするわけにはいきませんので、結局仮装したまんま座っているから、能が無いように見えますけれども、かといってそのまま生の普通の人間が出ていて、欽ちゃんとのやり取りなり、舞台との対面なりをすると、なんか白けるんじゃないかと思うんですね。やはり、同次元というかそう言った時点におけば、まあ、あれでもいいのかなと、御勘弁を願いたいと思いますけれども。点数の入れ方の問題なんですけれども、あれは本当に甘いと思うんですね。自分が関係なくなってから言いますけれど、厳しくした方がリアリティというか重みがあっていいのでは無いかと思うんですけれども。

石ノ森章太郎: 前からずっと見せていただいているんですけれども、ネタが無限というのが凄く感動するんですよね。次から次へと皆さん新しいことを考えて、ビジュアル世代のアングルと言いますかね、アイディアを考えてくるっていうので、時代がどんどん進んでいるなと言う感想を持ちました。それと、見せ方なんですけれども、仕掛けの大きい物と個人の物と交互に入っているようなんですが、大きい仕掛けの物は大きい仕掛けのブロックで見せる、小さい個人技は個人技で競わせてみせるということをすると、もっと明確にその差みたいな物って言いますか、アイディアの差が出て来るんじゃないかと言う気がしました。

多湖輝: 正直言って、いろんな部分に疑問を感ずるところがありました。あそこに出てる人達、一体どういう仲間でどうしてこれだけ情熱を燃やして、どこの地方の人でなんでこういうグループが出来るんだと言う、そういう情報を与えられない。人間というものを私は非常に興味を持っているものですから、ある地域の人達のものの考え方とか行動とかそういう物に非常に興味があるものですから、もうちょっとインタビューでつっこんでくれたら新しい発見みたいなものがあって、もっと番組を深くする一つの条件だったんじゃないかなという風に感じました。

三ツ矢洋子: もしかすると、制作者の立場としては、マンネリ化といかに戦っているのか、いろいろ工夫はされていると思うんですが、番組自体はやはり大変素晴らしいアイディアがたくさんありまして、日本には素晴らしいアイディアを持った方がたくさんいるなという事と、出てくる方々がみんないい顔をされて、おじさんのグループとかですね、本当に楽しそうにやってらっしゃるところを見ますとね、日本人も案外捨てたもんじゃない、大変ユーモアの分かる国民なんだなという事で安心しましたし、素晴らしいと思いました。

日比野裕子:
(視聴者代表)
今回見まして思いましたことは、本来の仮装大賞の原点に戻っているような気がいたしました。ばかばかしいけれど、ユーモアのあるものがかなり多く入っているような気がいたしました。長くやっていてマンネリ傾向もあるんですけれども、子供たちはどんどん新しくなっていきますので、新しい子たちがまた見て楽しんでいけるっていうところがあるので、大いなるマンネリという事でとても良いと思います。

清水英夫: こういう番組の特徴っていうのはやはりユーモラスというところに生命があると思うんですが、同時に肩の凝らない番組だけれども、しかし、その中に考えさせるものが含んでいるんじゃないかと。みんながこの大会を目指して、知恵を絞り、努力してきたという事がとっても伝わって来るんですよね。そういう点で今後も続けていただきたい番組だと私は思います。


小川アナ: 出場者の情報がもっと欲しい、審査員がもっと仮装を楽しむべきだ、それから、採点が少し甘いのではないか等、色々な御意見が出されましたが、おおむね好評のようでした。

山王丸アナ: 審議委員の御発言に対して、制作担当の神戸エグゼクティブディレクターは、番組制作の裏舞台に触れてこう発言しています。


神戸ED: 大変貴重な御意見を頂きまして、ありがとうございます。審査員の仮装の件ですが、実はこのオーディションは日本テレビのネット局のスタジオを借りまして、全国12カ所くらいでやるんですけど、一応ネット局におじゃまするんで、我々ネクタイ締めて行ったんですね。出演者と一緒にやったんですが、ネクタイしてる前に来ないんですよ、みんな。これは、正装しているから恐がってんだっていうような意見で、じゃあ、審査員も仮装しよう、ということで最初は始めたんです。ただ御指摘のように、ちょっとこの頃、審査員の格好がグレードアップと言うか、あそこまで激しくなっちゃって、これは少し考えなくてはいけないなという風に感じております。それから、大きなものは大きなもので繋げて、小さいものは小さいもので繋げるっていうのは、事実考えたんですがね、準備が大体7分から10分かかっちゃうんですよね。現在、生形式でやってますので、1分間の作品と欽ちゃんの1分間のインタビュー、2分の間に次の部分が出来てないといけないっていう姿勢でやってまして、つまり会場のお客さんを飽きさせてはいけないというのが、日本テレビの公開放送の原点でありますし、欽ちゃんも絶対それを守るっていうのがあります。そんなことで、悩んでいる部分ではありますけど、それはそうやらせていただきたいと思います。


小川アナ: 皆様の御意見を取り入れて、ますます楽しい番組にしていきたいと思います。

山王丸アナ: どうぞお楽しみに。

小川アナ: それから今日はもう一つ大切なご報告があります。以前にもお知らせしましたように、『放送と人権等権利に関する委員会機構』略称BRO がすでに発足しましたが、その苦情を審議しその結果を勧告、見解として提示するBRC『放送と人権等権利に関する委員会』が6月11日にその機能を開始します。今後の放送文化の発展に寄与するものとして、期待されますが、詳しくは来週の「あなたと日テレ」でお知らせいたします。

山王丸アナ: 「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102の40、日本テレビ「あなたと日テレ」の係です。

     電話番号は、03-5275-4390
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