小川アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。今日は毎月一回開催されている日本テレビ放送番組審議会の審議の模様を御覧頂きます。

山王丸アナ   小川アナ
山王丸アナ: 第309回番組審議会は6月24日に行われました。冒頭、長らく審議会の委員長をお務めいただきました清水さんが、「放送と人権等権利に関する委員会」に転出されたため委員長をおやめになられたことと、新たに審議委員としてお二人の学識経験者が参加されるとの報告がなされました。新しい審議委員のお二人は、法律が御専門です。山川洋一郎さんは弁護士で「表現の自由」、「名誉棄損についての権威」でいらっしゃいます。また、半田正夫さんは青山学院大学法学部教授で、「著作権法」の第一人者でいらっしゃいます。お二人とも放送には欠かせない知識と経験の持ち主です。

山川洋一郎: 弁護士の山川洋一郎でございます。どうぞ宜しくお願いします。私は比較的若い頃から、報道の自由だとか表現の自由だとかという問題については関心を持ち続けてきたのでございますけれども、テレビについてはあまり御縁がごさいませんでしたけれども、今回これを機会に色々勉強させていただきたいと思っています。

飯田正夫: 飯田でございます。テレビ大好き人間の1人である私がこの委員会のメンバーに加えさせていただいて、大変光栄に存じております。

山王丸アナ: 新委員長には多湖さんが就任され、副委員長は引き続き帖佐寛章さんにお願いしました。

多湖輝: これからなかなか、テレビあるいは報道というものが非常に厳しい状況に入る時期だと思いますので、私も心を引き締めてやらせていただきたいというふうに考えております。

山王丸アナ: 新たなメンバーでの番組審議会、どんな意見が出されたんでしょうか。その模様を御覧下さい。

小川アナ: 今回の審議は、日本テレビのプロ野球中継についての合評が行われました。まず、原編成総務から野球中継の概略が紹介されました。今年の巨人戦中継は74試合あって、中継アナウンサー8名、解説者5名のローテーションで放送されていること、東京ドームでの中継は12台のカメラを駆使してダイナミックに、スポーツ性、かつドラマ性を描写することを心がけていること等が報告されました。そして活発な合評に入りました。

帖佐寛章: 解説者でございますが、なかなかそれぞれの解説者は立派なんでございますが、元野手同士がですね解説をやりますと、解説者同士が自分の本当の意見をきちんと述べない形で、気遣いしながら述べているところがちょっと見えるなと。だから、元野手と元投手の組み合わせでやられたらいいかなと、こういうふうに感じた次第でございます。

坪内ミキ子: ずっと見ていられる人は別ですけれども、そうでない人間にとって、見たときにどっちが勝ってる、何点入れてるっていうのが見たいんですけど、ピッチャー越しのバッターのロングの絵の時しか出ないんですね。で、それもすぐ消えてしまう。あれは常に、私だけのためには申し訳ないんですけど、出していただくとか、あるいはもうちょっと頻繁に出して頂くわけには行かないのではあろうか。途中から見た人間は、まず、どっちが勝ってる、何回のイニングでどれぐらい入れてるっていうのが、まず興味だと思うので、その点をちょっと希望したい次第です。

なだいなだ: やっぱり野球放送をやっていても、野球放送を見たい視聴者だけではないということを考慮してもらいたいわけですね。それは延長することによって次の番組、見たい見たいと待ってる人達がどんなにショックを受けるか、どれだけがっかりするか、ということに思い至らないですよね。そこがやっぱり、何て言うのか、その視聴者のわがままに常に迎合していると、そういう傾向を次第次第に強めていってしまうのではないかと。その代わり、やっぱり切るときには失礼ですからね、失礼だから言葉を尽くしてごめんなさいと、今一番いいところで切るのは申し訳ないって言うよう一言が欲しいと思うんですよね。

三ツ矢洋子: ベンチにいる選手とか監督の表情が出るんですが、ちょっとそこが頻繁に映りすぎているなという気がしてですね、もうちょっと落ちついて画面をですね、置いといて欲しいなというときに、すっと移ることがあるもんですから、もうちょっと切り替えの部分ていうのをあんまり次々に変えなくてもいいんではないかなという印象を持ちました。

日比野裕子: 一番感じましたのは応援席の方のボリュームを下げて欲しいというか。ちょっと前に実家の父が家は来ました時に、少し耳が遠いものですから、解説を聴くためにボリュームを上げますと応援席の方のボリュームが解説以上に大きく聞こえまして、それをもうちょっと下げて頂けたらいいかなという気が致しました。

日野啓三: 私は今年の巨人戦の試合は全部見ています。それで、よくテレビの撮り方、考えるんですけれども、最近、今年になって長谷川とか野茂でメジャーの野球報道が非常に多いですよね。それと比べて見てますと、違うんですよね、とっても。日本の場合には、ピッチャーの表情、バッターの表情、監督の表情まで。そして、実に心理ゲームとしての野球。特に私はそう感じるんですけれども、巌竜島の決闘のような感じなんですね。私はかなり意地悪くですね、どういう点がまずいか、どういう事が新しくなりうるかというふうに意識して見ました。ここの所。だけど無いですね。ほとんど完成の域に達していると思い、かつ、そのことが実は危ないんじゃないかと思いました。あらゆる事が完成したときに実はエネルギーの低下が起こりますから、何か、そちらで、これでもういいんだと思わないような事をして欲しいと思いますよね。

島森路子: どうしても日本テレビの中継というのは、何となく巨人ファンの人達がやってるというっていう様な雰囲気が、そこはかとなく漂っておりまして、やはり長島さんのアップも頻繁に出て参りますし、言ってみれば視聴者と送り手のよく言えば許しあう関係、悪く言えば癒着と言うか慣れ合いというかそういうものを知らず知らずのうちに作ってて、巨人に感心がないとなると、いたたまれない事になる場合も多々ありまして、そのことがちょっとどうかなと。別にこれは皆さんの問題でも無いんですけれども、でもちょっと問題ではないかなと思う節もあるのですね。

半田正夫: 私が気になっておりますのは、カメラアングルって言うんでしょうか、いつの頃からかピッチャーの側に立って、ピッチャーの側からキャッチャーの方を映すというふうに変わってしまいました。それで面白味も確かにあるんですけれども、野手の動きが全く分からなくなってしまった。野球ていうのは9人全員でやってるはずなので、それが分からないですよね。おそらくピッチャーが1球投げる度ごとに野手が微妙な動き方をしているはずなので、微妙な動きを是非見せていただきたいなと言う感じがするんです。

山川洋一郎: 日本テレビのナイター中継については、原則として試合終了までやるというポリシーを出すことも可能なのかなと。これは野球を優先する、野球の視聴者を優先するあれだと思うんですけど。お伺いしたいのは、延長の判断を実際にどういうふうにしておやりになっているのかなということでございまして。

小川アナ: 山川委員の御意見に対して、萩原編成局長は昨年の巨人戦のデータによると、東京ドームでの試合時間は平均3時間13分で、これならゲームの7割が放送枠の9時24分までに入っている。ただし、優勝を決めるなど視聴者が注目する試合は終了まで放送すると答えました。

山王丸アナ: 続いて病気療養中の江國滋委員からのリポートが披露されました。江國さんは欠席を余儀なくされて申し訳ないとした上で、「ようやく口から食事を取れるようになりました。番組審議会の幕の内弁当が恋しいです。」と、ユーモラスに記し、出席者の微笑みを誘いました。野球中継については「各局とも実況中継と称しながらも、少しも実況も中継もしていない。しているのは解説と言いたいところだが、解説とはほど遠い愚にも付かない野球と野球選手についての世間話ばかりである。」あくまでも描写を軸に中継を、と要望されておりました。

小川アナ: 江國委員の一日も早い回復を祈っております。

山王丸アナ: さて、委員の皆様の御意見に対して、日本テレビプロ野球中継担当プロデューサーはこう答えております。

田辺プロデューサー: 解説者の選定の基準と言うことで、まずプロ野球、選手時代の実績、それからその人の野球観ですね。もう一つは論理的な話術ができるかどうかとか、これをまず第一に考えております。それからもう一つスーパーの件なんですけれども、これにつきましてはスーパーの技術も大分進みまして、下に遮をかけるようなことで見やすく、じゃまにならならにような開発がされて来ておりますので、一度勇気を出して長めにやってみたいと思っております。日野先生がおっしゃられた、完成されているけれども一騎打ち的な撮り方に危険性を感じる。これは初めて伺った御意見でして本当にありがとうございました。早速スタッフに伝えさせていただきたいと思います。

小川アナ: 今日は第309回番組審議会の様子を御覧頂きました。一歩でも二歩でも皆様に納得いただける放送を作るべく前進して参りたいと思っております。

最後に「放送と人権等権利に関する委員会」設立のお知らせです。 この委員会は民放各社とNHKが放送した番組について、権利侵害に関わる苦情を中心に苦情申立人と放送局との話し合いが相容れない問題を扱います。詳しくは委員会事務局までお問い合わせ下さい。
電話番号は03-5212-7333です。

山王丸アナ: 「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102の40、日本テレビ「あなたと日テレ」の係です。

     電話番号は、03-5275-4390
     ファックス番号は、03-5275-4505
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。

小川アナ: どうぞご意見をお寄せ下さい。それではまた来週お目にかかります。




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