金子アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられた御意見や御批判に耳を傾け、また、テレビ番組についての様々な疑問にお答えして、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
山王丸アナ 金子アナ
山王丸アナ: 今朝は、4月28日に開かれた、今年度最初の日本テレビ放送番組審議会の報告をさせていただきます。

番組審議会では、初めに視聴者の代表として、今年1年、番組審議会の委員となった原口恵美子さんが紹介されました。

続いて、日本テレビ放送網株式会社の氏家社長が、年度初めの挨拶を行い、番組をより向上させる為に徹底した議論を希望しました。

その上で、最近、青少年の凶悪事件が相次いだことから、子供達への影響を与えると思われる暴力的なシーンや性的なシーンを自動的にカットする”Vチップ”を呼ばれる半導体装置の導入が、政府の「中央教育審議会」で提言された事を報告しました。

金子アナ: それではこの”Vチップ”と呼ばれるものなんですが、このVはバイオレンスのVの頭文字をとっておりまして、暴力や性的シーンを自動的に映らないようにする半導体装置です。
年間2万件の殺人事件が起こるアメリカでは、テレビ番組の暴力シーンが子供達の行動に悪影響を与える事を懸念して、1996年、電気通信法の制定で、Vチップの装置が義務づけられました。 西暦2000年までに13インチ以上の全てのテレビに内蔵される予定です。

山王丸アナ: このVチップはどのように機能するのか、アメリカの場合を見てみます。 まず、テレビ局が自主的に暴力や性的シーンの多い番組を6つのランクに格付けし、番組と共にその情報を家庭に伝えます。

TV-Yですと、全ての子供向け番組、
TV-Y7★は、7歳以上の子供向け番組、
TV-Gは、一般視聴者向けの番組、
TV-PG★は、保護者が一緒に見るのが好ましい番組、
TV-14★は、保護者が注意を怠ってはならない番組、
TV-MA★は、成人視聴者限定番組。

このように大きく6つに格付けされています。

さらに★印がついているものに関しては、細かい格付けがされているんです。

FVは、ファンタジーにまつわる暴力シーンを含む番組、
Vは、ひどくない程度の暴力を含む番組、
Sは、性的なシーンを含む番組、
Lは、荒っぽい言葉遣いを含む番組、
Dは、猥褻な会話を含む番組、

このように、大きく分けて6つ。 ★印に関しては5つと、細かくテレビ局側が格付けをしているんです。

金子アナ: ですから、20数ランクについて別れるという事になるんですね。

山王丸アナ: テレビ局自身が判断することになるんですが、例えば具体的にこちらをご覧下さい。 「TV-Y7-FV」、これはどういう番組になるか、今の説明で行きますと、「ファンタジーにまつわる暴力シーンを含む、7歳以上の子供向けの番組」ということになるんですね。
こう言った番組を親御さんが見せたくない場合は、自動的に見せないように選択することができるんですが、親がどの段階まで子供に見せるかを予め選択して、テレビにセットして置きます。親の選択に基づいて、Vチップが自動的に暴力や性的シーンを画面に映し出さないように作動する、といことになります。

金子アナ: それではこのVチップのついて各委員の御意見をお聴きいただきます。


氏家社長: 青少年犯罪の低年齢化というのがものすごく進んでいる、それに対する対応策をやる、こういう話でございますが、実際問題としては、『Vチップ』とか、そういった今アメリカでやり始めた一種の規制を、何とかこの際もってきたいといことで始めたのではなかったかなという気は致しております。 私と致しましては、Vチップは反対であるけれども、やたらに短絡的にVチップをやれば全てが解決するというような考え方があるから。それならば、Vチップ自信の良いか悪いかについて、もう一回国民的な議論をしたらどうだ、政府として我々も一緒に研究会を作って、それでVチップの研究をしたらどうだという事を提案していたところでございまして、それがどういうふうに今受け入れられるか、これがまだ表に出てきてません。そういう現状でございます。

委員A: 確かに、映画、テレビによる暴力画面、或いはセックスの場面が、犯罪に影響を及ぼしているのではないか、因果関係があるのではないかと前からいわれて、だけれども、結構組織だったアカデミックな調査をしてみても、なかなか因果関係があるというのは立証されていないわけです。にも関わらず、灰色と言っていますが、いつも不信感を持って少しは影響しているのではないかというふうに見られているという事実も現実にはあると思います。Vチップがそれに対処する方法として、良いのかどうなのか、法律上問題はないのか、事実上有効であるのかどうなのか、親や家庭の教育義務とどういうふうに関係するのか、いろいろ問題があると思うんですが、何かここでやっぱり民放テレビは積極的なアクションをとる必要があると思うんです。 従って、Vチップについて反対をするならば、何か見える形で、もっと自主的な格好で、もっと有効な方法がないのかというのを積極的に打ち出す必要があるのではないかというふうに思います。

委員B: これをそのまま簡単に具体化してしくということに関しては、やはり私も反対です。もっと時間をかけて、これは考えるべきものだと思うのですが、恐らくVチップをもし採用したら、つまり、これは放送局である程度基準を決めると言いますが、今度は親の側に判断を委ねるという事になる部分も出てくるわけですけれども、果たして、親も子供の教育の問題なんかで言えば、これは言ってみれば複合汚染と言うと変な言葉ですが、いろいろな条件が重なって、そういう問題が起きているわけで、テレビも、あるいは教育の場面、あるいは家庭の場面、様々な事が重なり合って、今のような状態が出てきてると思うので、テレビもその一部を影響を与えているかも知れない。与えているに違いないと思うのですが、そこのところを非常に自己批判的にもう一回受けとめていくというような事は、この機会にあっていいのではないかと思います。

委員C: 今は導入しても、せいぜい小学校の低学年ぐらいまでは有効かと思うんですが、それ以降は本当に無駄な機械の内蔵ではないかなと言う気がします。 それよりも、今、お二人がおっしゃったのは、本当に私も同じ思いなんですが、そういうVチップ導入の議論の以前に、今、本当にテレビ界が何か反省を促されているチャンスというか、時なんだなと思うんです。今もう、視聴率と言うよりも、本当に試聴質、質の問題を考える時機に来ているのではないかと思いますから、Vチップ云々よりも、本当に放送局の制作側が、何か一つの皆に納得できる態度を示して頂きたいなという気が致します。

委員D: 見たくない人とか、子供に見せたくない番組を完全にシャットアウトしたいという人の為には便利で、その人達の自己満足を与えるものだと思いますが、現実にいっぱい氾濫している性や暴力をただ覆い隠しても、本当の解決にはならないと思います。大切なのは、大人も子供も自分で考えることだと思います。見せないで知らせないで、無かったものとするのではなくて、子供達も見て知った上で、自分がどうしたらよいかちゃんと判断ができる子供に育って欲しいなと、いつも思っております。もちろん、再作者側も単に面白おかしく取り上げるのではなくて、犯罪をなくす意志を持った番組を提供していって欲しいと思います。


金子アナ: このVチップはアメリカでは導入されていると言うことですが、これがそのまま日本で合うかどうかと言いますと、また議論が残るところですよね。

山王丸アナ: この審議会も色々な意見が出されました。来週もVチップのシステムに関する番組審議会の模様をお伝えします。

金子アナ: それでは最後にお知らせです。

放送番組の制作では、個人の名誉やプライバシーなど人権に対して細心の注意を必要があります。でも万一、貴方の人権を侵害してしまったら、BRO。
BROは放送による人権侵害を救済する機関です。貴方とテレビがもっと良い関係になる為に。

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
     03-5212-7333

山王丸アナ: 「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、03-5275-4390
     ファックス番号は、03-5275-4505
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

金子アナ: それではまた来週お目にかかります。




|あなたと日テレ|HOME|