金子アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられた御意見や御批判に耳を傾け、また、テレビ番組についての様々な疑問にお答えして、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
 
山王丸アナ: 今朝は、第318回日本テレビ放送番組審議会の模様を御報告させていただきます。

金子アナ: 今回取り上げられました番組は、火曜日夜8時から放送しております、バラエティ番組『踊る!さんま御殿!!』です。

山王丸アナ: 話術の天才・明石家さんまさんが毎回15人の著名人を相手に、あるテーマについて語り合い、時には爆笑、時には激論へと展開していきます。 ゲストの好き勝手な発言に素早く反応するさんまさんの活きの良さが魅力にもなっています。

金子アナ: それでは第318回日本テレビ放送番組審議会、『踊る!さんま御殿!!』の合評の模様を御覧いただきましょう。


委員A: 『恋のから騒ぎ』の芸能人版と言う印象がまずありました。ただ、それなりには当然ながらいろいろ工夫してらして、こちらの『踊る!さんま御殿!!』の方は、芸能人を沢山呼ばれて、それも若い方からちょっと年配の方、それから私はゲストの芸能人の中で、半分ぐらいの方はちょっとあまり拝見しない方だなという印象を受けました。ただ、一番気になりましたのは、「さんま御殿」という御殿ですから、絵にイスタンブールの宮殿のようなのがパッと出てきますので、何かごちゃごちゃして、ごちゃごちゃの具合がちょっと酷すぎるような印象を受けまして、あまり洗練される必要はないとは思うんですが、何かもう少しちょっと工夫をしてもらったらいいかなというふうにも思いました。

委員B: これと言った印象が残らないというのが本音で、それ以上でもそれ以下でもない、というのが正直なところでした。私はさんまさんのお笑いの感性がすごく大好きで、いつも楽しく見させていただいています。彼のゲストや素人さんに対するいじり方というのが、すごく最高だといつも思っていますので、結構見させていただいているんですが、どうしてもそういう番組の二番煎じかな、三番煎じかなと言う感じがしました。この番組に関わらず、ドラマもバラエティも同じような顔ぶれで同じような企画で、何か各局特徴がなくなっているのがとても残念です。

委員C: さんまさんをはじめ、出演者の方も非常にサービス精神で、サービスしているなというのが見えますので、拝見していて何かこっちが肩に力が入って、とても疲れてしまうんです。それと一方ではほとんど何もしゃべらないで、ただ座っていらっしゃる方がいるというのを見るのもまた疲れてしまうんです。これは制作者は何をしているのかと言うと、これだけ人が集まれば、誰かが何か面白いことを言ってくれんじゃないかということで、人を集めただけで高い視聴率を取れれば、ますますこういった種類の番組が多くなっていくのかなということで、ちょっと不満を感じましたけれども。

委員D: この間見終わって、なお「踊る」というのは今ひとつしっくりこない、別にダンスしなくてもいいんですけれども、番組の内容が非常に躍動し、或いは踊るという、そういうニュアンスはもちろんあり得ると思って、そんなものなのかなと思ってましたけれども、バラエティー・トークショーということで、「踊る」というのは、ちょっと何となく引っかかるなと言う感じが、今も残っております。それなりに晩飯の後でリラックスして、時間がある時に見るには楽しい番組だろうと思ったのですが、やや今一つパンチは無い、これはそう視聴率は高くないのではないのかなと思っておりましたら、ものの見事に外れましたので、私の批評はあまり御信用いただかないことにして、以上で終わりであります。

委員E: 特に飛び抜けて面白かったという事もないんですが、じゃ、つまらなかったかと言われると、その時間はそう退屈せずに時間が過ぎていきましたので、つまらなかったという事もないんです。私も自分の日常生活の中では、ほとんどバラエティーと言うのを見ないものですから、なぜ見ないのかと言いますと、これは恐らく雑談に付き合えるというのはやはり余程時間に余裕のある人とか、言ってみれば暇つぶし番組という印象を受けたんですね、暇つぶしとしてはとても暇がないし、それなりの時間も楽しく過ぎていきますので、面白いというふうに言えると思うんですが、そういう人じゃない人は、ほとんどこれはきっと見ないんじゃないかという印象を持ちました。

委員F: 皆さんおっしゃらなかったけれど、あれは芸能人ばかりじゃないですね。視聴者の体験がありますでしょう。あれは時間的にもかなりの部分を占めてたと思うんですが、それはドラマ仕立てにして。あそこのところは、あそこはとても視聴者参加型形式ですが、おそらく作っている方は、一生懸命力を入れているのだろうと思って見ていました。意地悪く聞いていますと、あそこで楽しそうにお話をしている人も、本当はもっと自分が生きていることが嫌になっていることが沢山あるはずなんですね。それを言わないでオブラートを被せて、2番目、3番目の事を言っているわけで、もうちょっとどこか1カ所話を深めるところがちょっとあってもいいと思うんですが、少しそれきりじゃない番組になるのではないかと思いました。

委員G: 私はあの早口についていけないと言いますか、これは私だけでなくて、家内にも「おい、これ100%分かるか」と言ったら全然駄目ですね。やっぱり笑いが重なっちゃうところとか、大きな声を出しているんだけれども、鮮明さがなくて、それは他の番組を見てても感じるんですが、100%分からないんですよ。そこへまた、他の人が言うのがまた早口で非常に分かりにくくて、何か理解に苦しむうちに、どんどんストーリーが進んでいってしまうとういところがありましたね。ですから、日野先生もおっしゃったように、ちょっと何か深いテーマと言いますか、そこで社会派の発言をする人も出てきたり、また、テーマの選び方によって、ちょっと面白い展開が考えられると言う可能性もあるかなと。しかし、あまりそういう変にいじくらないで、あのまま無邪気に笑う人は笑い、ついて行けない人はついて行けないという感じの方が、自然でいいのかなという感覚もあるんですけれども、だいたい、私はもうコメントをする資格のない世代ですので、この辺で止めておきます。


山王丸アナ: 合評を受けて、萩原編成局長と番組担当の菅プロデューサーより、簡単に説明がなされました。


萩原編成局長: この番組が非常に若いものを狙っている番組のようなふうにお考えになっているのかなという気がするんですが、実は、この時間帯というのは若い人だけで取ろうと思っても視聴率は取りにくい時間でございます。みんなで見て、いろいろなことが話し合えるような番組というのが、今、一番視聴率の、少なくとも7時台、8時台の番組としてはいいわけでございまして、私共の8時台に並んでいる番組というのは、だいたい個人視聴率など見ると、そういう感じでございます。ですから、そういう意味で言うと、皆さんに満足していただくようなものではないけれども、まあ、それとなくあらゆる世代が気楽に見ていられる、というような番組が視聴率という事だけを考えると、この時間帯ではいいのではないかというのが、あの人選になっているというふうに、ちょっとご説明をさせていただきました。

菅プロデューサー: 出来れば、本当に小さい子からお爺ちゃんまでが一緒に見られる番組をやりたいというのが我々の本音でございますので、むしろ一緒に見てて「これは誰々さんなの」「ああ、そうなの、よく知ってるね」というふうな事の番組をちょっと作って行きたいかなと思っております。


金子アナ: さて、合評終了後、山川委員から

「番組審議会で出る皆さんの意見は、辛口で厳しい意見が多い。しかし、そのような番組は非常に視聴率が高い。これは、委員の皆さんの考え方と視聴者の受け止め方にずれがあるからではないか。番組審議会の審議方法自体に問題はないか」

との疑問が提示されました。

山王丸アナ: これを受けて日本テレビの氏家社長は、次のように答えました。


氏家社長: 今はものすごいストレスの多い社会であることだけは、間違いないので、今後、ますますストレスの多い社会になることも間違いないです。そのためにストレス的な部分が解消されるというような事が、一番テレビに求められている。テレビというのはマスですから、機能かなと言う感じがしれるんですね、私は。やはりそういったマスの視聴者の方々に健全なフラストレーションの除去ですか、なくすることを狙った番組を作るというのが、テレビは社会的氏名になっているのではないかという気がしておりまして、そうすると、制作者の側としては安易に流れやすくなる可能性があります。予想されるものをこちらが作っていって、それが結果としてどれだけ支持されたかという事ですから、予想、予想で行きますから、かなり事実との差が出てくる、実体との差が出てくる可能性がある。その辺のところを先生方の良識で引き戻していただくのが、陪審にお願いしていることかなという気がしているんですね。


金子アナ: 今朝は、第318回日本テレビ放送番組審議会の模様を御報告致しました。
それでは、最後にお知らせです。

『放送番組の制作では、個人の名誉やプライバシーなど人権に対して細心の注意を必要があります。でも万一、貴方の人権を侵害してしまったら、BRO。
BROは放送による人権侵害を救済する機関です。貴方とテレビがもっと良い関係になる為に。』

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
     03-5212-7333

山王丸アナ: 「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、03-5275-4390
     ファックス番号は、03-5275-4505
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

金子アナ: それではまた来週お目にかかります。




|あなたと日テレ|HOME|