金子アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。この番組は、日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられた御意見や御批判に耳を傾け、また、テレビ番組についての様々な疑問にお答えして、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
山王丸アナ  金子アナ
山王丸アナ: 今朝は、10月1日に行われた「日本テレビネットワーク・番組審議会・全国委員長会議」の御報告をさせていただきます。

今回のこの会議は、日本テレビとネットワーク15社の番組審議会の委員長に集まっていただき、「放送をめぐる諸問題」についての意見交換がなされました。

金子アナ: 開会にあたり、日本テレビの氏家社長と番組審議会の多湖委員長から意見発表がありました。

氏家社長: デジタル化の問題、これは、今アナログで放送しているテレビの放送を衛星放送、BSですね、それから今我々がやっております地上放送もここ10年から12〜3年の間に、完全にデジタル化しようという動きでございまして、これ以上番組が増えてもご覧になる方がいられるかどうかという問題が必ずあるわけですが、郵政省としては世界の流れですから、そっちの方向でデジタル化を進めようと準備を進めている状況でございます。今有名なVチップ問題といのがあります。今、日本での議論というのは、番組の中味が問題ではなくて、Vチップ問題ありき、という考えで進んでおります。今我々が視聴者にご提供している番組は、そういったような、レイティング、格付けをして、子供には絶対に見せてはいけないとか、そういう事をやる必要があるのかどうかという、基本的な議論から出発しなくてはいけないと思っておりまして、我々もそれを主張しております。

委員長: 我々テレビに携わるものは、それを捉え、それと向き合って行かなければならないか。例えば、青少年に対する悪影響の問題が出ますとすぐVチップ問題が取り上げられてくると言うことで、テレビ界が何を取り上げて何を流していくという事については、この番組審議委員会、特にこの委員長会議で色々と議論しながら、テレビ局にも注文を付けたり、こういうことをやって欲しいという要望を申し上げたりして、出来るだけ質の良い、しかも高視聴率をあげることの出来るような番組を我々としては期待しているわけです。

山王丸アナ: この後に続く全国委員長会議では、氏家社長の話にもあった過激な暴力シーンや性的な描写を青少年に見せないように、場面を自動的にカットする装置、Vチップの導入について意見が出されました。

金子アナ: テレビ岩手の斎藤委員長は、地方局として深まった議論は行われておらず、多少の戸惑いがあると現状を報告しました。 その上で個人的な見解としてVチップで表現に一定の規制がかかった番組が出た場合、そういう番組もいいのではないかといい風潮が出てくる恐れがあるとして、Vチップについては、時間をかけて慎重に検討すべきだとの考えを示しました。

山王丸アナ: 秋田放送の堀江委員長は、民主主義の基本である、表現の自由を尊重するという立場から、Vチップの導入には反対の立場を明らかにしました。 その一方で、例えば暴力とはどういうものなのか。 番組を作る側と見る側が、良識を持って話し合う事が大切だと延べ、さらにどちから一方の「自主規制」という言葉で処理することには問題があると語りました。

金子アナ: テレビ金沢の中町副委員長は、若い人達は、性や暴力のシーンについて、年配者が考えている程、神経質ではないと思うと語りました。 その一方で、Vチップの導入が進む欧米の流れを受けて、世論が導入を望むなら、社会的調和を保つという立場から、Vチップの導入は、考える必要があると語り、世論の動向を見守る姿勢を示しました。

山王丸アナ: 読売テレビの大島委員長は、Vチップの導入が検討されている背景には、近年多発している青少年による凶悪事件には、テレビが影響を与えているという流れがあると指摘しました。 さらに、アメリカでは、テレビが青少年に与える影響についての調査と研究が10年かけて行われてきたのに対し、日本で直ちにVチップの導入を論じる事に疑問を呈しました。

金子アナ: 広島テレビの大田副委員長は、性描写のドラマ番組が問題視されるのは、放送時間に問題があるという事を示し、制作者のモラルが必要との意見や又、性を見たい人は他にいくらでも方法があるのだから、「テレビで取り上げるのはどうか」といった意見を呈しました。

山王丸アナ: 福岡放送の原田委員長は、現在のテレビの在り方について、野放しにしていいというのではなく、暴力や性描写が番組の展開上、不可欠な要素なのかどうか、この点がまず検討されるべきではないかと述べて、制作現場の自主的な判断が重要だとの考えを示しました。

金子アナ: テレビ宮崎の園田副委員長は、大人には考えられないような凶悪な少年犯罪の謎解きをしようとする所で、Vチップの問題が起きていると指摘し、仮にVチップが導入された場合、各方面から様々な要求が出てくる可能性があると述べ、アメリカでも視聴者の団体からVチップの批判が多く出ていると語りました。

金子アナ: 今ご覧頂きました、Vチップに対する各委員長の主な意見をまとめてみました。

山王丸アナ: 1、Vチップの導入は、表現の自由を束縛する恐れがある。
2、テレビと青少年の関係についての調査、研究が進んでいない。
3、暴力や性描写が必要かどうか制作現場で自主的に判断すべきだ。
4、一度導入されたら次々と規制を求める要求がでてくる可能性がある。
という意見が多く出されました。

金子アナ: 会議ではこの他、番組に対してあらゆる角度から意見が出されました。

山王丸アナ: 福島中央テレビの石井委員長は、地域に密着した番組が視聴者の理解と関心を高めていると語り、その例として夕方に放送している生放送の地域情報番組に県民の反応が高いことを指摘しました。 その上で自主制作がこれからの地域局にとって益々、大切になってくるという見方を示しました。

金子アナ: テレビ信州の中山委員長は、視聴者の評価が良かった番組について、民放は再放送が少ないのではないかと指摘しました。 また、ドキュメント番組の重要性を強調した上で、例えば「ドキュメント98」が深夜にしか放送されないので、質の良い番組が多くの人に見てもらえる機会が少ないのではないか、と語りました。

山王丸アナ: 中京テレビの小金委員長は、タレントの言葉遣いを厳しく批判しました。 話し方や言葉のひどさにうるささが加わったタレントの影響が、番組を通して子供たちの話し方に悪い影響を与えていると述べ、言葉を乱すという事は文化を乱すという認識を制作者は持つべきだと語りました。

金子アナ: 日本海テレビの鈴木副委員長は、過疎化と高齢化が著しい山陰にとって、テレビが如何に大切であるかを強調しました。 特にこの過疎化が進む中、テレビ局のある3つの都市だけが人口も増え、若者も帰って来ているという人の流れをとらえて、テレビの存在がその地域にとってあらゆる方面に大きな貢献をしていると語りました。

山王丸アナ: 四国放送の藤川委員長は、四国放送が開局当時からドキュメント番組に力を入れてきた事や、それを制作する若いスタッフが育っている事を強調しました。 その上で、地方の良い番組が全国で放送される特別な枠を日本テレビに作って欲しいと希望しました。

金子アナ: 南海放送の井上副委員長は、視聴率を再検討してはどうかと提案して、日本テレビに対して時代劇を復活させるよう求めました。 高齢者が増えている現在、時代劇は視聴率を上げる可能性があるとし、その為には、しっかりした時代考証に基づいて、面白い脚本と良い役者を揃える事が大切である事も指摘しました。

山王丸アナ: 熊本県民テレビの松角委員長は、他の民放局では、顔といわれるキャスターやコメンテーターを抱えている事を指摘して、日本テレビも、局の顔としてふさわしい人物を置くよう求めました。 さらに法律や医療を取り上げる際の注意として、番組でのコメントの確認をしっかり取って、視聴者の誤解を招かない事が大切だと指摘しました。

金子アナ: テレビ大分の宮本委員長は、昨年、地方の少年犯罪についての討論番組を放送したところ、県全体に大きな反響を呼んだ経験を説明し、その中で少年犯罪にマスコミの情報過多があるのではないかという意見が多かった事から、テレビ大分では「援助交際」や「親父狩り」といった流行語や遊び感覚で受け取られる言葉を使わない事が報告されました。

山王丸アナ: 以上、各局の番組審議会委員長の意見をかい摘んでご紹介致しました。

金子アナ: これらの意見に対して、日本テレビの荻原編成局長から説明があり、最後に日本テレビの番組に対する考え方と視聴率についての考えが示されました。

山王丸アナ: 視聴率は、若い人からお年寄りまでの、幅広い層の集合体であり、視聴率がテレビを悪くしているという事はないとの認識を示しました。
その一方で、1つの番組を若い人とお年寄りが同じように楽しめるというのは、今の時代ではほとんど不可能であるという現状を踏まえ、視聴率の層に合った番組を作る事によって、バランスを取る必要があると語りました。

金子アナ: 更に高齢化社会が急速に進み、視聴者の中にお年寄りが増えている事から、視聴率を上げていく場合、お年寄りを無視した番組作りは出来ないとの考えを示しました。 その為、日本テレビの番組を編成する際、常にお年寄りの方々を念頭に置いている事を強調しました。

今朝は、「日本テレビネットワーク番組審議会・全国委員長会議」の模様をお伝えしました。
最後にお知らせします。

『放送番組の制作では、個人の名誉やプライバシーなど人権に対して細心の注意を必要があります。でも万一、貴方の人権を侵害してしまったら、BRO。
BROは放送による人権侵害を救済する機関です。貴方とテレビがもっと良い関係になる為に。』

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
     03-5212-7333

山王丸アナ: 「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、03-5275-4390
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     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

金子アナ: それではまた来週お目にかかります。




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