金子アナ:
視聴者の皆様と日本テレビを結ぶ『あなたと日テレ』。
この番組は、日本テレビの番組に対して、視聴者の皆様から寄せられた御意見や御批判に耳を傾け、今後の番組作りに役立てていこうというものです。
山王丸アナ  金子アナ
山王丸アナ: 今朝は、第325回日本テレビ番組審議会の模様をご報告致します。

金子アナ: 今回は、一月に公表された日本民間放送連盟の『放送基準の改正の内容』を巡って、活発な審議が行われました。
放送番組の倫理に関する重要な審議と言えます。

山王丸アナ: まず、萩原編成局長より改正点についての説明がありました。


萩原編成局長: 日本テレビの番組基準というのは、民放連の放送基準に準拠しています。 従いまして、民放連の放送基準が変更になった場合には、私ども日本テレビの番組基準に関しましても、それに基づいた変更をいたします。
今回の放送基準の改正点を大きく分けますと、 一つはサブリミナル的手法に関する条文の新設というのがございます。
それからもう一つは、アニメーションなどの表現手法についての条文というのがございます。
それから三つ目が、いわゆるVチップ問題から発して、「青少年に対するテレビの影響」ということが非常にクローズアップされた時に、やはり何らかの形で、児童、青少年に対する影響ということを配慮したものが必要だということで、今回は放送時間帯ということを、ひとつ問題提起されております。 したがいまして18条というところに、「放送時間帯に応じ、児童及び青少年の主張に十分配慮する」という文章が加わりました。
新たに設けられました条文的な大きな部分で申しますと、今の3つの点でございます。


金子アナ: 今、VTRにありました改正の三つのポイントを改めてご紹介します。
いわゆるサブリミナル的表現方法に関する条文の新設で、視聴者が感知しえない方法でメッセージを伝える表現方法は、公正とは言えず放送に適さないと言うもの。
二つ目は、アニメーションなどの映像表現に関するもので、細かく点滅する映像や急激に変化する映像手法などは、視聴者への影響に十分配慮すると言う条文の新設。
そして三つ目は、児童・青少年に対する放送時間を考慮したもので、暴力や性的な表現のあるものは、その放送時間帯を十分に配慮すると言うものです。

山王丸アナ: この三つの条文の新設を巡って、委員の皆様から活発な意見が出されました。
では、審議会の模様をご覧戴きましょう。


委員A: 私は三つの主要な改正ポイント、いずれも大変結構なしかるべき改正であろうと思います。
時間帯のことについて18条でございますが、この問題はVチップ問題への対処という中で出来たことだと思います。Vチップの採用については、この審議会でも大方の先生方は実行性の面からも、それから制度的な面からもあまり望ましくないということだったと思いますが、その時に私も同種の意見を申し上げた中で、Vチップに反対するのは、それは正しいし結構だけれども、やっぱり放送局側として何かやるという姿勢も大事ではないでしょうかと申し上げた記憶がございます。
そういうのがこの18条に実現化されようとしているわけで、その点からも私は大変賛成いたします。

委員B: こういう基準をきちんと作るのはもちろん大事なことですが、制作の現場の方がこうしたものをきちんと、よく理解されて、それをどういうふうに表現するかということなんですが、それは最終的には現場の方の考え方とか、番組の内容にもよるとは思うんですが、そのあたりのことをどれだけ理解して、作品にするか、番組にするかというところを、よりこういうものをきっかけに考えて、番組を作っていただきたいと思いました。

委員C: 例えば父親とか、母親をばかにするようなのがありますね、よくああいうのも間接的に非常に大きいと思いますよ、青少年の問題、ですから幅広くこのことを、単に暴力とセックスだけではなしにした方がいいと思います。

委員D: やっぱり18条だけが引っ掛かるというか、曖昧だなと思いますのは、青少年と言っても青年、少なくとも青年に関しては時間帯を配慮しても、あまり有効なものが得られるのかどうかあやしいと思いますが、語呂もありますし、こう言わざるを得ない、やはり児童、少年というだけではやっぱりいけませんでしょうね。

委員E: サブリミナルについては、自分自身もそういうことで操作をされたくないというのがありますので、当然、条文化は必要だと思います。
あと時間帯の件ですが、今までも時間帯は分けられてますよね、朝は子供番組、夕方が幼児というふうに。 私は20年あまり子育てをしてきて、本当に我が家が鈍感なのかどうか、あまり不都合を感じないでやってきました。わりと深夜番組はこういうのを出してという、常識的な範囲で結構配慮されていたのではないかという気がします。

委員F: 60条の方ですが、これは映像だけをここに捉えられておりますが、そういうことは実際にあるかどうか分かりませんが、音なんかはどうなのか、人間の耳には聞けないけれども、実は音波が流れていて、それが人間を自然に不愉快にさせるという、そういう音波が発信できるというのを聞いておりますので、そういった配慮をいうものを考える必要はないのかと思った次第です。

委員G: 皆さんがおっしゃった同じように18条の条文に配慮するということの具体的な中身をいうのは、結局非常にぼかした形になっているわけですが、やっぱりこの辺の条文というのはとても難しいので、あまりはっきりさせると逆に応用範囲が狭められて規制に繋がっていく部分があるでしょうし、おそらくこれぐらいに留めておいて、その具体例に応じていくというようなことでしかないという印象があって拝見しました。

委員H: 具体的に子供の時間と言うのを決めて、そこに子供向きの番組を流すというのは、頭では考えられることだけれども、ほとんど実現不可能なことではないか。 逆に、むしろ意図的、自分たちの番組の姿勢として、これは親子全体で見られるような番組とか、そういう制作の意図のところで、一応決める、そうすると何か規制されないで、後でいろいろな規制をすることなく、番組の傾向が作られていくのではないかと思います。

委員I: 人間が今まで関わってやっていた芝居などは、とてもまどろっこしくてとても駄目だと、CGの世界へどんどん入り込んで、そしてすごいスピードで画面転換していく、そういう方向を一生懸命模索しておりますので、今後、ますます従来考えられていた表現方法を遥かに超えるような、すごいいろいろなアイディアというものが出てくるだろうと思います。
それをまたイタチごっこみたいな関係になっていくのではないかと思うのですが、その辺の実効を上げるための局側の体制をいうものを、多少ご説明いただけたらと思います。

萩原編成局長: 全ての番組に関してのそういうチェック機能は考査部の責任でやるわけですが、ただ、全てが考査部でチェック出来るかと言うと、これはなかなか難しいので、やはり言うならば水際と申しましょうか、番組のディレクターがきちんとこういうものを心得て、きちんと制作に当たるということが最後の勝負になることは間違いないと思います。


金子アナ: 審議委員の方からは、本当に活発な意見が相次いだのですが、 放送局が自らこれらの基準を設けるということには、各委員の方も賛同しておられたようです。 ただ最も問題となったのは、児童・青少年への影響を配慮する放送時間帯についての条文でした。

山王丸アナ: もっと具体的に厳しく…と言う意見も出ましたが、そうすれば規制に繋がって行くとの意見もありました。

金子アナ: 日本テレビでは「番組を作っている現場の人間がきちっと問題を捉えているかが大事で、現場への周知徹底を現在も行なっているし、これからも行なっていこう」と考えています。

山王丸アナ: 最後に室川編成局次長より、これについては民放連の現状報告がありました。

金子アナ: 確かに「放送時間帯に応じ、児童及び青少年の視聴に配慮する」と言う条文は非常に曖昧な感じがする。 しかし、「時間帯の配慮をより具体化する」と言う意味で、局自身が自主的に時間帯の設定を行うことが適切であると判断してのことで、どれだけ現実味のあるものにしていくかは今後の課題として、民放連の中で討議されている。

と、室川編成局次長は発言しました。
「放送の倫理と表現を巡る問題」は大変難しいものがあります。今後も熱心な討議をしていく必要があります。

山王丸アナ: 私たちアナウンサーの仕事にも深く係わる問題です。今後も注意していきたいと思います。

金子アナ: 今朝の『あなたと日テレ』は第325回日本テレビ番組審議会についてお送りしました。
最後にお知らせです。

『放送番組の制作では、個人の名誉やプライバシーなど人権に対して細心の注意を必要があります。でも万一、貴方の人権を侵害してしまったら、BRO。
BROは放送による人権侵害を救済する機関です。貴方とテレビがもっと良い関係になる為に。』

     BRO「放送と人権等権利に関する委員会機構」
     03-5212-7333

山王丸アナ: 「あなたと日テレ」では、皆様からのご意見、ご感想をお待ちしております。
まずお手紙、おはがきの宛先です。

郵便番号102-8040、日本テレビ「あなたと日テレ」の係まで。

     電話番号は、03-5275-4390
     ファックス番号は、03-5275-4505
     お電話、ファックスは24時間受け付けております。
     皆様からの御意見をお待ちしております。

金子アナ: それではまた来週お目にかかります。




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