『アニー』誕生の歴史

『アニー』が誕生したのは1924年。「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さな孤児アニー)」という漫画として、新聞「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」に連載されたのが始まりです。当初、原作者のハロルド・グレイは、大恐慌にあえぐ労働者階級の姿を捉えた風刺漫画を描く予定でしたが、直前で構想を変更。ほとんどの漫画が少年を主人公にしていた当時、11歳の孤児の女の子を主人公にしたこの物語は大きな反響を呼びました。逆境にあっても前向きで、明るい彼女のキャラクターは、不況にあえぐ多くの人々の心を掴み、新聞連載はなんと1979年まで50年以上も継続し、その間にラジオドラマ化、映画化もされました。そして1977年、満を持してミュージカル『アニー』がブロードウェイに登場します。人気コメディを手掛けていたトーマス・ミーハンが脚本を書き、アルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で幕を開けた本作は、完成されたミュージカル作品として、開幕直後から話題となり、劇中歌『トゥモロー』が大ヒットするなど、空前の人気を博しました。この年、アメリカ演劇界最高の賞といわれるトニー賞でも、作品賞をはじめとする7部門を受賞するなど、ミュージカル史に燦然と輝く名作となりました。以降、1983年までの6年間で2,377回に及ぶロングラン公演を記録。その人気は衰えることなく、世界各地で繰り返し上演され、2012年にはブロードウェイでもリバイバル上演されました。また、映画『アニー』も昨年アメリカで公開され、2015年1月には日本での公開も予定されています。

日本でのアニー(日本テレビ主催)

日本テレビ主催の『アニー』は、1986年4月に東京・青山劇場で初めて上演されました。ブロードウェイ版の素晴らしさを損なうことなく、同時に、原作や当時のアメリカの社会背景を知らない日本人にもわかりやすいよう、細心の注意を払って脚本や演出に手が加えられてのスタートでした。時代や世代を越えて胸をうつ普遍的な愛と勇気と希望のストーリー、劇場を出たあとも口ずさみたくなる楽しい音楽、そして細やかに刷新される演出とキャストにより、公演回数も1,621回、全国主要都市約158万人におよぶ多くの人たちに深い感動を与える、いまや国民的ミュージカルとなりました。そして2015年、日本初演から30年目を迎えます。日本版『アニー』も末永く、夢と希望と感動を伝え続けていきたいと考えています。

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