みどころ

ストーリー

舞台は1933年のニューヨーク。世界大恐慌直後の街は、仕事も住む家もない人であふれていました。誰もが希望を失っているなか、11歳の女の子アニーだけは元気いっぱい。11年前、孤児院の前に置き去りにされたというのに、いつか両親が迎えに来ると信じて、逆境にひるむことなく前向きに生きています。
そんなある日、大富豪オリバー・ウォーバックスの秘書グレースに気に入られたアニーは、クリスマスの2週間をウォーバックスのもとで過ごすことに。明るいアニーに孤独な心をなぐさめられたウォーバックスは、アニーを養女にしたいと思うようになります。しかしアニーは、本当の両親と暮らすという夢をあきらめきれません。その強い気持ちに打たれたウォーバックスは、懸賞金をかけて彼女の両親を捜すことにします。ところが、それを知った孤児院の院長ハニガンと弟ルースター、その恋人のリリーは、懸賞金目当てに悪だくみを始めて・・・。アニーの夢はかなうのでしょうか?

トピックス

今年変わるのは、、、『犬』!
アニーではおなじみの犬のサンディ。台本では野良犬という設定ですが、舞台上での存在感、アニーの衣装とのマッチングなどを考慮して、日本では1986年の公演からオールド・イングリッシュ・シープドッグが出演していました。33年目にしてレトリバーの血を引くミックス犬に交代です。物覚えがよく、トレーナーの指示を忠実に守ることができるため、よりきめ細かい演技で、これまで以上に活躍してくれるでしょう。

4/25(水)「わくわくDAY」
ご観劇の皆様に『アニーのくるくるウィッグ』『オリジナルエプロン』『非売品バッジつきミニバッグ』『キャップ』4点のうちいずれか1点をもれなくプレゼント!
(入場チケット持参で当日のみ引き換え。グッズによっては数に限りがあり、先着順となります。)
4月25日(水)13時公演/17時公演

4/23(月)、24(火)「スマイルDAY」
毎年大好評の「スマイルDAY」を今年も実施いたします。
通常料金より2,000円もお得な特別価格でご覧いただけます。
4月23日(月)17時公演/4月24日(火)17時公演 全席指定6,500円(税込)

「アニー」誕生の歴史

『アニー』が誕生したのは1924年。「ザ・リトル・オーファン・アニー(小さな孤児アニー)」という漫画として、新聞「ニューヨーク・デイリー・ニューズ」に連載されたのが始まりです。当初、原作者のハロルド・グレイは、大恐慌にあえぐ労働者階級の姿を捉えた風刺漫画を描く予定でしたが、直前で構想を変更。ほとんどの漫画が少年を主人公にしていた当時、11歳の孤児の女の子を主人公にしたこの物語は大きな反響を呼びました。逆境にあっても前向きで、明るい彼女のキャラクターは、不況にあえぐ多くの人々の心を掴み、新聞連載は50年以上も継続されました。アメリカではじめてミュージカル『アニー』が上演されたのは1976年のことでした。作詞・演出をてがけたマーティン・チャーニンは、1970年に友人へのプレゼント用に『アニー』の原作コミックを手に取り、原作には無かったアニーとウォーバックスの出会いを描いたミュージカルを制作しました。そして1977年、ミュージカル『アニー』がブロードウェイに登場します。アルヴィン劇場(現ニール・サイモン劇場)で幕を開けた本作は、開幕直後から話題となり、劇中歌『トゥモロー』が大ヒットするなど、空前の人気を博しました。この年、アメリカ演劇界最高の賞といわれるトニー賞でも、作品賞をはじめとする7部門を受賞し、ミュージカル史に燦然と輝く名作となりました。以降、1983年までの6年間で2,377回に及ぶロングラン公演を記録。


日本テレビ主催の『アニー』は、1986年4月に東京・青山劇場で初めて上演されました。
演出家は篠﨑光正氏で、アニーの子役オーディションや、メイキング番組など今に受け継がれる仕組みもこの時に誕生しました。
15年を経て2001年より当時NYで活躍していたジョエル・ビショッフ氏が演出家に就任しました。
オリジナル作品を尊重しながら、時代背景を知らない人にも理解できる内容に整理し、アニーの人気は不動のものとなりました。
2017年には演出家・山田和也氏を迎え、翻訳台本、編曲、振付、舞台美術、衣裳などを一新し、スピーディで華やかな舞台は高い評価を得ました。
『アニー』は2018年公演で33年目を迎えます。
総上演回数は1,778回となり、全国で約172万人を超える皆さまにご覧いただき、まさに国民的ミュージカルとなりました。

スタッフ

  • 脚本:トーマス ミーハン
  • 作曲:チャールズ ストラウス
  • 作詞:マーティン チャーニン
  • 翻訳:平田綾子
  • 演出:山田和也
  • 音楽監督:佐橋俊彦
  • 振付・ステージング:広崎うらん
  • 美術:二村周作
  • 照明:高見和義
  • 音響:山本浩一
  • 衣裳:朝月真次郎
  • ヘアメイク:川端富生
  • 歌唱指導:青木さおり
  • 演出助手:小川美也子・本藤起久子
  • 舞台監督:倉科史典