4月21日 早朝勤務

今、担当している「皇室日記」は、朝にロケを行うので、
週に1度、早起きをしている。
冬の間は、家を出る時も真っ暗だった空が、
春の彼岸を過ぎる頃から、身支度をしているうちに、みるみる明るくなっていく。


夜明けの空を見ると、
「神様は味な絵を描く」
と、いつも思う。
濃紺の夜空が、幕が上がるように白んで、淡い青に変わり、
日の出を告げる茜色との境界線が薄らいで、光あふれる朝となる。
たなびく雲のかたちも、見飽きることがない。
毎回違う、「印象・日の出」。


落語の「芝浜」で、朝早く起こされた魚屋の亭主が、
ぼやきながら出かけてゆく道々、夜が明けて、
「ああ、磯くせぇ匂いがしてきやがった。...この香りを聞くと、悪い商売でもねぇ、とも思うな」
と、満足げに呟く場面がある。名人・三木助の名調子。CDで何度も聴いた。


かつて、「ルンルンあさ6生情報」の司会をしていた頃、
麹町の日本テレビに向かう途上、青山通りの正面から太陽が昇ってくると、
まばゆさに圧倒されながら、「今日もがんばろう」と思った。
早朝勤務ならではの充実感。
悪い商売でもない...たしかに!

(現在、早朝勤務をしているZIP!の佐藤アナとOha!4の滝アナと)