8月は、メディアが、戦争を語り継ぐ月である。
夏ばかり、という批判はあるだろうが、
いつも向き合うにはあまりにも重いテーマを、
私のように健忘症の人間も忘れないようにするためには、
ある季節、集うようにさまざまな番組が放送されるのも、意味のあることだと思う。
ここ数年、「わたしの図書室」という、ラジオ日本の朗読番組で、"8月"を意識した作品をいくつか読んできた。
一般の人々の寄稿による「私の戦後50年体験記」
野坂昭如作「火垂るの墓」
今年は、映画にもなった、「おかあさんの木」。
7人の息子を次々に兵隊に取られてゆく母親の物語である。
テレビでは、8月8日(土)の夜7時から放送の、
BS日テレ「戦後70年 未来へのメッセージ」でナレーションの一部を担当している。
戦前、戦中、戦後を知る人々の、永遠に「戦後」であってほしい、という切なる願い。
戦争を知らない私の声で、きちんと伝えることが、できただろうか...。