4月22日 ヒールと声

朝、電車に乗っていて気づくのは、通勤する人の、靴の変化。

服は、以前よりは画一的でなくなっているが、今もスーツやジャケット姿が主流。

しかし、足元を見ると、運動靴やウオーキングシューズ、とにかくヒールが低い、というのか、ペッタンコのかかとで、歩きやすい靴を履いている人が多い。

男性の通勤靴が多彩になった。女性は、「足にやさしく」と思うと、色やデザインがもう一つ、という靴がかつては多かったのだが、今やハイヒールよりもおしゃれに見える運動靴で、颯爽と職場に向かって歩いていく。

「無理はしない」が身上の私は、番組に出る時以外、ハイヒールから遠ざかって久しい。「やっと時代が追いついてきたか」と、一人で悦に入っている。最近は、仕事でもローヒールである。足が長く見える方がカッコイイ、なんて誰が決めたの?と、開き直っている。

 

アナウンサーという、声の仕事をしていて感じる変化は、低い声で話す女性が増えたこと。

体質的に増えたのではなく、もともと男女とも、声には個人差があり、高低差も大きいのだが、どういうわけか、男性は「低音の魅力」、女性は、「鈴を転がすような」と言われる高めの声が魅力的とされてきた。時代の思い込み、これもジェンダーのひとつかな?

「僕の声は高すぎて、コンプレックスなんです」とか「私の低音は、迫力があって怖い、と言われてしまう」という後輩も、かつてはいたが、今は誰もそんなことを気にしていない。

生来の明るい高音を実況に生かす男性アナ、なめらかな低い声で、幅広いジャンルの仕事をする女性アナ。アナウンサーに限らず、職場で、学校で、自分本来の声を自然体で出せる、それを、お互いに心地よいと感じられる時代になってきた。

無理なく、楽に。これは長続きする秘訣だと思う。

仕事を始めて、47年目の春である。