6月26日 「大家族」  蛯原哲

私には、大家族がいます。といっても、人間ではありません。
「カブトムシ・・・の幼虫」です。
昨年の今頃、次々に、卵が産み落とされ、その数、70・・・。
小学6年生の長男、小学2年生の次男の希望もあり、数年前から飼うようになりました。
自分達で、土を変え、餌をやり、大事に育てています。


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年々、産む卵の数が増え、
今では、自宅に、大小、12のケースが並んでいます。
しかし、一年をかけて、育てるのは簡単ではありません。
まず、幼虫の時に、土を食べ、糞をし、
ケースが糞だらけになり、
その度に、糞を取り除き、新しい土を入れる。
この作業は、根気が必要です。土の量も、かなり必要です。


そして、中でも、一番難しいのは、幼虫からサナギになる頃です。
5月から6月頃でしょうか。しっかり土の中に部屋を作り、綺麗な形でサナギにならなければ、立派な成虫にはならず、
例え、脱皮に成功しても、すぐに死んでしまいます。
土の温度がいけないのか、一つのケースに、多くの幼虫を入れすぎているのか、
多くの幼虫は、土の上に出てきてしまい、上手く、土の中に「部屋」を作ることが出来ないのです。


70いる幼虫のうち、無事にサナギになり、成虫となるのは、20匹もいれば良い所。
残りは、上手く成虫になることが出来ません。
その「家族」を見る度に、悲しく、胸が痛い思いをします。
残念ながら、死んでしまったカブトムシを、子供達は、大事そうに手のひらに乗せ、
小さな庭の土に埋め、手を合わせています。その度に、命の大切さを学んでいます。


また、生きることの難しさ、短い命の中で、餌を食べ、また、新たな命を産む逞しさを目の当たりにして、
毎日を大切に生きることの尊さを、子供達は学んでくれていると思っています。


いよいよ夏本番。見事に成虫になった「家族」の強さを感じ、また、一回りも、二回りも、
子供達が、カブトムシ同様、力強くなる夏になってくれることを楽しみにしています。