11月13日 中野 謙吾

10月のとある日曜日。外は土砂降りの雨。
普段の私ならば家から一歩も出ずに家でゴロゴロする。
しかしその時ばかりは、雨具を着て家を飛び出した。
向かうは有明。テンションはマックス。
ジャパンオープンテニス最終日。
プロテニスプレイヤー錦織圭選手の凱旋試合。
しかも2週連続優勝のかかった大一番。興奮しないわけがない。
 
私は小学2年から大学4年までテニス一筋の人生を送ってきた。
プロになりたいと思った瞬間も人生の中で確かにあった。
大学時代はテニス部の寮で全国のトップ選手たちとしのぎを削り、日本一を目指す生活を送ってきた。
 
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(写真は高校二年。インターハイ福岡県予選の時) 

 
 
卒業後は自分の実力を知りテニスを辞めたが、幸運にもアナウンサーという仕事に就くことができ、
サッカーW杯やボクシングの世界タイトルマッチの実況も経験することが出来た。
でも心の中からテニスが消えることは一度もなかった。
 
思えば日本男子テニスの「世界」での位置付けは決して高いものではなかった。
近年世界のトップ50に入る選手もなかなか出てこない。
その中で現れた日本テニス界の希望の星、錦織圭。
強烈なラリーで自分よりも大柄な選手を打ち負かし、誰よりも鋭いフットワークであらゆるボールを拾いまくる。
見ていて泣ける。感動する。心が震える。
 
自分はテニスでは芽が出なかった。
でも幸運なことに錦織選手が全盛期の時にアナウンサーでいる。
実況するチャンスはある。間違いなくある。私はその時を静かに待ちたい。

世界ランキング1位、年間グランドスラム、オリンピック金メダル。
テニスファンの期待はまだまだ尽きることはない。